2007年05月18日

Cannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』

Cannonball最大のヒット作!まさに弾丸サーブ級のエキサイティングな演奏デス☆Cannonball Adderley『Mercy, Mercy, Mercy!』
Mercy, Mercy, Mercy! Live at 'The Club'
録音年:1966年
ez的ジャンル:弾丸サーブ系ファンキーJazz
気分は... :熱いぜ〜い♪

今回は紹介が遅れていた大物ジャズ・アルトサックス奏者Cannonball Adderleyです。

Julian "Cannonball" Adderley(1928-1975年)は、Charles Parkerの死の直後の1955年にニューヨークに進出し、その衝撃的なデビューから“ニュー・バード”と呼ばれまシタ。

1958年にはMiles Davisのグループに加入し、『Milestones』(1958年)、『Kind Of Blue』(1959年)などの作品に参加しています。1958年にはボスのMilesを迎えたリーダー作『Somethin' Else』を録音していマス。

以前にも紹介しましたが、『Somethin' Else』は、Sonny Clark『Cool Struttin'』(1958年)と並んで当時日本で最も人気の高いBlue Note作品だったらしいです。

Milesのグループ脱退後は弟のNat Adderleyと共に自己のグループを結成し、『In San Francisco』(1959年)、『Them Dirty Blues』(1960年)、『Know What I Mean?』(1961年)などの作品を通じて、ファンキー・ジャズ・ブームの一翼を担いまシタ。

ちなみに"Cannonball"という呼び名は、子供の頃についた“Cannibal(大食漢)”のあだ名に由来するものなのだとか。

そんなCannonballの作品の中から、最大のヒット作『Mercy, Mercy, Mercy!』(1966年)をセレクト。シングル「Mercy, Mercy, Mercy!」がポップチャートの11位、同じくアルバムも13位にランクインしまシタ。

メンバーは、Cannonball Adderley(as)、Nat Adderley(cor)、Joe Zawinul(key) 、Victor Gaskin(b) 、Roy McCurdy(ds)の5人。

なんと言っても、後にWeather Reportを結成するJoe Zawinulが目立ちますね。Zawinulは1961年から約10年の長きにわたりCannonballのグループに在籍していまシタ。なんか意外なカンジがするのは僕だけでしょうか?しかも、Zawinulの後釜で加入したのがGeorge Dukeというのも興味深いですね。

さて、本作ですがLive At“The Club”と題され、名目上はシカゴの“ザ・クラブ”でのライブということになっていますが、実際にはロスのスタジオでの録音(スタジオ・ライブ?)らしいです。僕なんかは、言われなければ全然気付かないのですが。

とにかくソウルフルでファンキーな演奏が、僕のような永遠のジャズ初心者にはわかりやすくていいですね。

全曲紹介しときやす。

「Introduction〜Fun」
Nat Adderleyの作品です。いきなり飛ばしまくるスリリングな演奏でヒートアップしてしまいますね。Roy McCurdyのドラムが大暴れしていいですね。

「Games」
2曲目もNat Adderleyの作品。激しく吹きまくるCannonballのアルトがカッチョ良すぎですな。Zawinulのピアノも盛り上げてくれマス。とにかくエキサイティングの一言に尽きる1曲。

「Mercy, Mercy, Mercy」
Zawinul作の名曲。MCも含めて決まりすぎですな。まさにソウルフルな演奏とは本曲のようなことを言うのでしょうね。ジワジワと高揚していくカンジがサイコーですね。Zawinulのエレピが何ともいいアクセントになっていマス。1966年でこのサウンドって、かなりオシャレな気がしますねぇ。Buckinghamsがカヴァーしましたね。

「Sticks」
会場と一体化したこの演奏を聴くと、本当にクラブでの録音なのでは?と思いたくなりますね。観客の手拍子も含めて、文句なしのファンキー・グルーヴですな。Cannonballの作品です。

「Hippodelphia」
Zawinul作品。エキサイティングな演奏が続く本作の中で一番クールに決めている演奏かもしれませんね。それが逆にカッチョ良いですね。

「Sack O' Woe」
この曲も有名ですね。僕は長らく本ブログでも紹介したManfred Mannのバージョンを聴いていまシタ。まさに会場が最高潮にヒートアップするカンジでいいですね。ホント、Cannonballのソロはジャズを普段聴かない人にもわかりやすいカッチョ良さだと思いマス。そこが彼の過小評価の要因にもなっているですが....カッチョ良いものはカッチョ良い!ただそれだけです。

本作以外であれば、『Somethin' Else』(1958年)、『In San Francisco』(1959年)あたりが定番でしょうかね。

Hip-Hopファンには、サンプリングネタとして有名な「Walk Tall/Mercy, Mercy, Mercy」収録の『Phenix』(1975年) あたりもオススメ。

あとはSergio Mendesと共演した異色作『Cannonball's Bossa Nova』(1962年) あたりも面白いのでは?
posted by ez at 07:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-05-19 12:13