2015年07月20日

State Cows『State Cows』

AOR愛に溢れたスウェーデン産AOR☆State Cows『State Cows』
STATE COWS
発表年:2010年
ez的ジャンル:スウェーデン産AOR
気分は... :梅雨明け!

いよいよ関東は梅雨明けしましたね。
本腰入れてサマー・モードのアルバムを多く紹介したいと思います。

今日はスウェーデンのAORユニットState Cowsの1stアルバム『State Cows』(2010年)です。

State CowsDaniel Andersson(vo、g)、Stefan Olofsson(key、b)によるユニット。これまで『State Cows』(2010年)、『The Second One』(2013年)という2枚のアルバムをリリースしています。

Daniel AnderssonはState Cows以前に『Days in L.A.』(2009年)というソロ・アルバムを制作し、日本で国内盤もリリースされています。

Steely DanTotoAirplayPagesあたりへの憧れを昇華させたAOR作品というのが僕の印象です。

少し前にSteely Dan愛に満ちたカナダ産AORMonkey House『Headquarters』を紹介しましたが、70〜80年代AORを聴いて育った新世代AORが最近目立ちますね。

特に、AOR天国の日本では、こういった作品に飛びつく販売元、評論家、リスナーが多いですから、多少マイナーであってもこの手の作品を聴きやすい環境にあるのでしょうね。

こういった近年の新世代AOR作品の中には、販売元や評論家が商魂モードで騒ぎ過ぎ!と思う作品もありますが、本作はメンバーの素直なAOR愛が伝わってきて好きです。

アルバムには何名かのサポート・メンバーに加え、あのJay Graydonがギター・ソロでゲスト参加しています。メンバーのStefanの母親がJay Graydonのオフィシャル・サイトの運営に関わっているという縁もあるようです。その状況から想像すると、子供の頃からUSのAORを聴いて育ったのでしょうね。

今の僕の嗜好でいえば、Toto、Airplay的なものよりも、Steely DanPages的な音の方が好みなのですが、本作は後者に近い音が多く、そこが気に入りました。

特に、「Come To The Point」「New York Town」「Stella By The Barlight」「Painting A Picture」あたりが僕のオススメです。

楽曲はすべて彼らのオリジナルです。

刺激はありませんが、予定調和的な心地好さが魅力の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「I've Changed」
ウエストコースト・フィーリングたっぷりのオープニング。ただし、僕の嗜好からすると、少しポップ・ロックすぎるかな・・・
https://www.youtube.com/watch?v=myhR1lH3-c4

「New York Town」
Jay Graydon参加曲。都会的な爽快ロックは、彼らのAORフリークぶりがよくわかる完成度の高い1曲です。Graydonもさすがのギター・ソロを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4zYQ5Vf5J8M

「Come To The Point」
僕の一番のお気に入り。ブルーアイド・ソウルなメロウ・チューン。Pagesあたりがお好きな人は気に入るはずです。

「Stella By The Barlight」
タイトルはスタンダード「Stella by Starlight」を意識したんですかね。Steely Dan的なセンスに、メロウ・フィーリングを加えたサジ加減が絶妙です。

「Mystery Jane」
歯切れのいいホーン・サウンドと共に哀愁モードで疾走します。彼らのAOR研究度がよくわかる1曲でもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=pqStU-axGJE

「Painting A Picture」
僕好みのファンキー・メロウ。少しシブめですが、彼らのブルーアイド・ソウルな魅力を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Cy3zJhMd1PQ

「Tunisian Nights」
豪快なホーン・サウンドが印象的なポップ・ロック調の仕上がり。メロウかつロッキンなドライブ感で突き進みます。

「Looney Gunman」
さり気ない曲ですが、彼らのAOR愛が存分に発揮されています。
https://www.youtube.com/watch?v=c-VT9S6He5s

「Riding This Highway」
アコースティックな音でアクセントを加えたミディアム・バラード。

「No Man's Land」
エンディングの前のブレイクといった小曲。

「Lost In A Mind Game」
ラストは哀愁モードのメロウ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kjapZQNw4zI

『The Second One』(2013年)
ザ・セカンド・ワン

Daniel Andersson『Days in L.A.』(2009年)
デイズ・イン・LA
posted by ez at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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