発表年:1974年
ez的ジャンル:フィリーソウル系ディスコ/ソウル
気分は... :エクスタシー!
欧州サッカーもいよいよ大詰めですね。来週にはチャンピオンズ・リーグ決勝もありますが、ドイツ・ブンデスリーガとスペイン・リーガエスパニョーラは未だに優勝チームが決まらず、なかなか白熱の展開ですね。
今、ドイツ・ブンデスリーガの最終節を観ながらエントリーを書いています。シュツットガルトとシャルケ、最後に笑うのはどちらか?
今日は1970年代半ばに活動していたEcstasy, Passion & Painが1974年に発表した『Ecstasy, Passion & Pain』です。
Ecstasy, Passion & Painは、1973年に結成されたディスコ/ソウル・グループ。メイン・ボーカルBarbara Royの迫力ヴォイスとフィリー・サウンドなバックを特徴としたディスコビートで一時期人気を博していたらしいデス。
ちなみにJocelyn BrownのBarbara Royの姪なのだとか。Jocelynのダイナマイト・ボーカルは血統なのですね。
本作はEcstasy, Passion & Pain唯一のアルバムです。
詳しくは知りませんが、発売元のRouletteレーベルはディスコ・レーベルのパイオニア的な存在だったみたいですね。
フィリーの重鎮Bobby Martinがプロデュースしていマス。Bobby MartinはSoul Survivorsのエントリーにも登場しましたね。さらにバックはMFSBが固め、華麗なフィリーサウンドを聴かせてくれマス。
さらにCDにはボーナス・トラックとして、彼らの代表曲であり、ガレージ・クラシックとして名高い「Touch And Go」が収録されていマス。
僕的にはマニアックなグループだと思っていましたが、ディスコ世代の人にはそれなりにお馴染みみたいだし、ガラージ好きの人にとって「Touch And Go」はかなり定番ネタみたいですね。
程よくディスコで、程よくフィリーで、程よくB級なカンジが魅力ですね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Ask Me」
「Touch And Go」と並ぶ彼らの代表曲です。Barbaraのパワフルなボーカルとゴージャス・フィリー・サウンドがマッチしたディスコ・チューン。このグループらしい1曲なのでは?
「I Wouldn't Give You Up」
この曲もディスコ・ヒットしたみたいですね。少しイナたいカンジが残っているこのレトロ感が逆にホッとしますね。パーカッシヴなカンジが僕好みですね。
「I'll Do Anything For You」
密かに好きな曲がコレ。やや小粒ですが実にエレガントかつスマートなフィリー流ダンス・チューンに仕上がっていると思いマス。Salsoul Orchestraあたりと一緒に聴きたくなる1曲。
「Don't Burn Your Bridges Behind You」
哀愁スロウ。僕としてはこのグループでスロウを聴いても少し退屈なカンジがしますが、アルバム全体の中でのアクセントとしてはいいかもしれませんね。
「Somebody's Loving You」
60年代のモータウンしているカンジが面白いですね。このグループらしくないのかもしれないけど好きですね。
「Born To Lose You」
スロウもの中ではこの曲が一番好きかなぁ。決してBarbaraの魅力を引き出しているわけではないかど、彼女の実力の高さはよくわかりますね。
「Good Things Don't Last Forever」
わぁ〜、昔のディスコ・サウンドってカンジですね。僕はディスコ世代ではありませんが、なんか胸トキメク曲ですね。シングルになったみたいデス。
「Touch And Go」
ここからはボーナス・トラック。本曲が前述の多くのDJに愛され続けられる噂のガラージ・クラシックです。7"と12"のバージョンが収録されていマス。Tom Moultonのミックスによる12"は確かにガラージしていますね。Salsoul Orchestraでお馴染みBunny Sigler/Allan Felder/Norman Harrisの作品です。
調べると、ハウス系を中心にいろんな曲でネタとして使われていますね。最近だと今年に入ってHouzecrushersによるイケイケのダンス・チューン「Touch Me」で使われていますね。
「There's So Much Love All Around Me」
他の曲と比べるとコザッパリしたミッド・ダンサー。その分、パーカッションのパカポコ感が強調されていて僕好みですね。
「Dance The Night Away」
実にエレガントでゴージャスなカンジがサイコーのダンス・チューン。この曲もかなり好き。
「One Beautiful Day」
シングルにもなったディスコ・チューン。Barbaraのダイナミックなボーカルが弾けている1曲。
オリジナルのままだと少し物足りないかもしれませんが、ボーナス・トラックのおかげでかなり満足感のある1枚となっていマス。