発表年:2015年
ez的ジャンル:ブリストル産アフロ・ファンク
気分は... :アフロ・ファンクの艶っぽさ・・・
今回は新作アルバムからUK産アフロ・ファンク作品No Go Stop『Agbara Orin』です。
No Go Stopは2012年にブリストルで結成された総勢12名の大所帯アフロ・ファンク・グループ。
メンバーはBen Plocki (bs)、Nick Malcolm (tp)、John Pratt (ts)、Liam Treasure (tb)、Marie Lister (vo)、John Blakeley (ds)、Jon Short (b)、Rory Francis (congas、talking drum、per)、Justin Fellows (block、shekere、BAP drum、per)、Justin Goodall (g)、James Ladd (g)、Dale Hambridg (key)という12名。
Fela Kuti、Tony Allenらアフロ・ファンク/アフロビートの先人に対するリスペクトを感じる本格的なアフロ・ファンク・グループであり、サウンドのみならずスピリットも受け継ごうとしているのがいいですね。
「Animal」、「Howie Get A Life」といったアフロビート独特の覚醒するグルーヴ感を持った曲が僕のお気に入りです。「Agbara Orin」、「My Mother, House of Tradition」の艶っぽさもアフロ・ファンク好きの人は気に入るはず!また、「Taiyewo and Kehinde」はブリストルを拠点にするこのバンドならではのサウンドかもしれません。
楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。
現行アフロ・ファンク好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Agbara Orin」
ヴィンテージ感のある正統派アフロ・ファンクと思いきや、中盤にMarie Listerの艶やかなヴォーカルが加わった途端、一気に現行アフロ・ファンクらしくなるのが面白いですね。アフロ・ファンクの持つパワーを再認識できるオープニングです。
「Trickster」
前半の大きくうねるグルーヴから、スピードアップする後半へのギア・チェンジが印象的です。
「Taiyewo and Kehinde」
アフロ+レゲエといった雰囲気のサウンドです。レゲエのエッセンスが入ってくるというのもブリストルのバンドらしいですね。中盤のホーン・アンサンブルがキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ISlrQ-mgxa8
「Animal」
僕の一番のお気に入り。アフロ・ファンク/アフロビートらしい覚醒感のあるグルーヴを存分に味わえます。妖艶なMarie Listerのヴォーカルもグッド!
「My Mother, House of Tradition」
14分を超える大作。アフロ・ファンクならではの艶っぽいサウンドを楽しめます。アフリカのトラディショナルなメロディって、日本の演歌に通ずるものがあると感じるのは僕だけでしょうか。
「Howie Get A Life」
「Animal」と並ぶ僕のお気に入り。覚醒するビートと生命感のあるホーン・サウンド&Marie Listerのヴォーカルが絡み合う様がアフロ・ファンクらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yEZ4x21HGJI
これまで紹介した欧米の現行アフロ・ファンク作品の過去記事もご参照ください。
Ariya Astrobeat Arkestra『Towards Other Worlds』(2012年)
Antibalas『Antibalas』(2012年)
The Souljazz Orchestra『Rising Sun』(2010年)
The Souljazz Orchestra『Solidarity』(2012年)
Afro Latin Vintage Orchestra『Ayodegi』(2010年)
Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』(2012年)