2015年07月29日

The Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』

名アレンジャーによる人気ソフト・ロック作品☆The Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』
イフ・ラヴ・カムズ・ウィズ・イット
発表年:1969年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ソフト・ロック
気分は... :この美女は誰?

今回は人気ソフト・ロック作品からThe Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』(1969年)です。

Alan Copelandは1926年L.A.生まれ。高校卒業後、海軍勤務を経て、自身のコーラス・グループを率い、1948年にはThe Modernairesの一員となり、コーラスのみならずアレンジでも活躍するようになります。

その後、ソロ・アルバムもリリースしたCopelandでしたが、1960年代後半はテレビ番組のアレンジャーの仕事を手掛けます。この番組に出演していたシンガー達で結成されたのがThe Alan Copeland Singersです。

The Alan Copeland Singersは1966年にCount Basieの共演作『Basie Swingin' Voices Singin'』を皮切りに、『Cool Country』(1967年)、The Alan Copeland Conspiracy名義の『A Bubble Called You』(1967年)、そして本作『If Love Comes With It』(1969年)といったアルバムをリリースしています。

本作『If Love Comes With It』(1969年)は、それまでのABCからA&Mへ移籍して発表したアルバムです。

とにかく美しいコーラス・ワークと素敵なアレンジ・ワークのバランスが絶妙な至極のソフト・ロック作品に仕上がっています。

アイデアの勝利!Copelandのアレンジャーとしての創造性が冴え渡る「Classical Gas/Scarborough Fair」、完成度の高いソフト・ロック「Friday Ferris Wheel」「Tiella Lee」、ムーディーなイージー・リスニング「Yellow Ribbons」、ボッサなソフト・ロック「If Love Comes With It」など素敵な曲が目白押しです。

あの手この手で楽しませてくれるバラエティ感もいいですね。

美女を前面に出す匿名性の高いジャケも大好きです(笑)

全曲紹介しときやす。

「Classical Gas/Scarborough Fair」
Mason Williams「Classical Ga」、Simon & Garfunkel「Scarborough Fair」の合体カヴァー。メドレーではなく、同時並行でカヴァーしているところが実に面白いし、ダイナミックな高揚感を生み出すことに成功しています。ソフト・ロック好きであれば、グッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=cA_6wbV0erA

「This Guy's In Love With You」
Herb Alpert & The Tijuana Brassが全米No.1を獲得したBurt Bacharach/Hal David作品のカヴァー。当ブログではThe Four King Cousinsのカヴァーを紹介済みです。エレガントなオーケストレーションと素晴らしいコーラスワークによるビューティフルな仕上り。

「You're More Fun」
グルーヴィーなポップ・サウンドと快活なコーラス隊が一体となった躍動感にグッとくる1曲です。

「Yellow Ribbons」
美しいコーラスとムーディーなバックが一体化した至極のイージー・リスニング。コーラス・グループの醍醐味を満喫できる、このタイプの曲大好きです。

「Friday Ferris Wheel」
落ち着きとメロウな躍動感が同居する大人のソフト・ロックといった趣が何ともいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ah3AmFaVYF4

「Tiella Lee」
この曲もソフト・ロック好きにはたまりませんね。素晴らしいコーラスワーク、素敵なメロディ、ダイナミックなアレンジが見事にハマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=R5oCFqpr7Rw

「If Love Comes With It」
Adam Ross/Bob Hilliard作。タイトル曲は素敵なボッサ・ソフト・ロック。ボッサ好きの僕はやはりコレが一番好きです。サンセットによく似合う1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=pCyIIcRpWa0

「Wichita Lineman」
Glen Campbellのヒットで知られるJim Webb作品をカヴァー。美しいオーケストレーションをバックに、見事なコーラスワークで魅了します。

「Funny Girl」
大ヒット・ミュージカル『Funny Girl』のテーマ曲をカヴァー(Jule Styne/Bob Merrill作)。ここでも美しいオーケストレーションをバックに、大人のコーラスワークでムーディーに迫ります。

「Baroque A Nova」
Mason Williams作。♪パ〜パパ〜♪のスキャット・コーラスがソフト・ロック好きにはたまらない1曲。

「Morgan Sebastian」
ラストはダイナミックなアレンジと躍動するコーラスで盛り上げてくれます。

本作と並ぶ人気作『A Bubble Called You』(1967年)もチェックを!

The Alan Copeland Conspiracy『A Bubble Called You』(1967年)
ア・バブル・コールド・ユー
posted by ez at 02:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんとうに素晴らしいアルバムですね。
言葉が見つかりません。
A Bubble Called Youもいいですね。
Posted by ドコドン at 2015年07月29日 16:40
☆ドコドンさん

ありがとうございます。
コーラス良し、サウンド良しでソフトロック好きには言うことなしのアルバムですね。
Posted by ez at 2015年07月30日 03:49
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