2015年07月31日

Trio Mocoto『Muita Zorra! (...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual) 』

ファンキー・サンバの魅力全開!☆Trio Mocoto『Muita Zorra! (...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual) 』
ムイタ・ゾーハ
発表年:1973年
ez的ジャンル:大衆路線ファンキー・サンバ
気分は... :バカ騒ぎ?

今回はJorge Benのバック・バンドとしてもお馴染みのファンキー・サンバ・ユニットTrio Mocotoの1stアルバム『Muita Zorra! ...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual』(1971年)です。

Joao Parahyba(vo、ds、timba)、Nereu Gargalo(vo、pandeiro)、Fritz Escovao(vo、cuica)の3名がサンパウロで結成したTrio Mocotoの紹介は、2ndアルバム『Trio Mocoto』(1973年)に続き2回目となります。

日本語に訳すと"バカ騒ぎ"のタイトルがついた本作は、彼ららしいファンキー・サンバのオン・パレードです。決して上手いとは言い難い彼らのユニゾン・ヴォーカルですが、ファンキーなサンバ・グルーヴと結びつくと不思議な魅力を醸し出します。

彼らの大将Jorge Benをはじめ、Antonio Carlos E JocafiErasmo Carlos/Roberto CarlosTim MaiaIvan Lins等の作品を取り上げています。

先行シングルにもなった「Coqueiro Verde」、Antonio Carlos E Jocafi作の「Xamego de Ina」「Nago」Jorge Ben作の「Esperanca」Ivan Lins作の「O Criolauta」、Tim Maia作の「Meu Pais」あたりがオススメです。

暑苦しい雰囲気のジャケも含めて、今の時期にフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Meu Pais」
ブラジリアン・ソウルの雄Tim Maiaの作品でアルバムは幕を開けます。ぶっきら棒なヴォーカル&ゴツゴツとしたリズムと、ストリングスも配したメロウ・サウンドの組み合わせが何故が絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=6DmZCFxducU

「Xamego de Ina」
Antonio Carlos E Jocafiによる楽曲の1曲目。このグループらしいパーカッシヴなファンキー・グルーヴを楽しめる1曲。今聴いても実に格好良いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=kKOrD9redAI

「O Criolauta」
Ivan Lins/Ronaldo M. de Souza作。Ivan Linsらしいメロディをサンバ・リズムに乗せてユニゾン・ヴォーカルで歌い上げます。ヴォーカルに芸がない分、逆に素敵なメロディとサンバ・リズムが強調され、魅力的な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FwX2G2V0OD0

「O Sorriso de Narinha」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。ユニゾン・ヴォーカルとハーモニカが爽快な印象を与えてくれるサンバ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=v9frOkXCXSA

「Esperanca」
Jorge Ben/Yara Rossi作。 Jorge Ben作品の1曲目。当ブログではSom Okey 5のカヴァーも紹介している楽曲です。ジャズ+フォーキー+サンバ・グルーヴといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=t_DxkzfnWGM

「Maria Domingas」
Jorge Ben作品の2曲目。Jorge Benヴァージョンは『Negro E Lindo』(1971年)に収録されています。ヴァイオリンをバックに全然揃っていないユニゾン・ヴォーカル(笑)でメロウに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=nX7wUnACexA

「Nago」
Antonio Carlos E Jocafiによる楽曲の2曲目。覚醒的アフロ・ブラジリアン・グルーヴが格好良い1曲です。大衆的ではありませんが、かなり刺激的です!
https://www.youtube.com/watch?v=Xk0RyHheEY4

「So Quero」
Dal/Tom/Lilito作。小気味良いファンキー・サンバです。
https://www.youtube.com/watch?v=jfOhQ6TlvtI

「O Canto da Ema」
A. Viana/A. Cavalcanti/Joao do Vale作。Joao Do Valeヴァージョンで知られる楽曲のカヴァー。リラックスした開放感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=YT0xaQ3JjWw

「Aleluia, Aleluia」
Jorge Ben作品の3曲目であり、Jorge Ben本人がゲスト参加しています。アコースティックなサンバ・グルーヴをバックに♪ハレルヤ♪ハレルヤ♪爽快なファンキー・メロウ感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hDr4aIwwC3U

「Coqueiro Verde」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。アルバムの先行シングルにもなった楽曲です。キャッチーという点では、このファンキー・メロウが一番かもしれません。爽快な躍動感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=OIzQAfhTzvE

他のTrio Mocoto作品もチェックを!

『Trio Mocoto』(1973年)
トリオ・モコトー

『Trio Mocoto(Que Nega E Essa)』(1975年)
Que Nega E Essa
posted by ez at 02:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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