2015年08月08日

Aurra『A Little Love』

80年代らしいアーバン・ディスコ/ファンクを楽しめる1枚☆Aurra『A Little Love』
A LITTLE LOVE +5
発表年:1982年
ez的ジャンル:アーバン・ディスコ/ファンク系男女デュオ
気分は... :塩サイダー!

今回は80年代に活躍したアーバン・ディスコ・ユニットAurraの3rdアルバム『A Little Love』(1982年)です。

オハイオ出身のファンク・グループSlaveのスピンオフ・ユニットとしてスタートし、その後はCurt JonesStarleana Youngの男女ヴォーカルが前面にフィーチャーされるデュオとして発展していったAurraの紹介は、4thアルバム『Live And Let Live』(1983年)に続き2回目となります。

Salsoul移籍第1弾アルバムとなった前作『Send Your Love』(1981年)から、Steve Washington(元Slave)プロデュースによるCurt JonesStarleana Youngの男女デュオの体制を確立したAurraが、さらにスタイルを発展させてヒット作となったアルバムがSalsoul第2弾となった本作『A Little Love』(1982年)です。

アーバン・ディスコ路線の本作からは「Make Up Your Mind」がR&Bチャート第6位のヒットとなり、それ以外に「A Little Love」「Checking You Out」がシングル・カットされています。

レコーディングにはCurt JonesStarleana YoungSteve Washington以外に、元SlaveThomas Lockettといった、Steve Washington関連のユニットCivil Attackにも参加したKevin MooreA. C. DrummerMtumeのメンバーとしても活躍したRaymond JacksonPhilip Fieldsといったミュージシャンが参加しています。

ガラージ・クラシックとして人気の「Make Up Your Mind」「Checking You Out」、ハウス・リミックスもリリースされた「A Little Love」というシングル3曲が目立つアルバムですが、個人的には「In My Arms」「Patience」といったアーバン・メロウなダンサブル・チューンもかなりオススメです。スロウであれば「Still Free」がいいですね。

ホーン・サウンドを排し、シンセ色を強めた本作は80年代らしいアーバン・ファンクを楽しめる1枚だと思います。

ジャケのように夏らしいアーバン・ディスコ/ファンク作品です。

全曲紹介しときやす。

「Make Up Your Mind」
前述のようにR&Bチャート第6位となったアーバン・ファンク。ガラージ・クラシックとしても人気の1曲です。Slave的な重量ファンクと、このユニットらしいアーバンな感覚の折り合いが絶妙ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dwr5hNWnfLQ

「Patience」
「In My Arms」と並ぶ僕のお気に入り。Starleanaのキュートなヴォーカルを満喫できるダンサブルなアーバン・メロウ。男女デュオの魅力に満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=yPSySbpXYYI

「It's You」
男女デュオらしいバラード。悪くはありませんが、少しオーセンティックすぎるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=FExi4e8RvwI

「Checking You Out」
この曲もシングル曲。「Make Up Your Mind」と並ぶガラージ・クラシックです。華やかさを持ったダンス・チューンなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HI7_7wIfC8c

「A Little Love」
タイトル曲もシングルになりました。ワイルドなブリブリ感がたまわらいディスコ・ファンク・サウンドでグイグイくるのじがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tZ4bbyQ5ECw

ハウス好きの方はSteve "Silk" Hurleyによるハウス・ミックス(1992年)も要チェックです。
「A Little Love (Just a Little Silky Mix) 」
 https://www.youtube.com/watch?v=T5II7SmgL48

「In My Arms」
僕の一番のお気に入り。メロウに疾走するアーバン・ダンサー。80年代アーバン・ファンクらしいメロウネスを満喫できるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SmtbP7jZU6Y

「Still Free」
同じスロウであれば、「It's You」よりも80年代らしさが良く出たコチラの方が断然好き!Starleanaのキュートなヴォーカルの魅力を上手く引き出されています。
https://www.youtube.com/watch?v=gmQTjmVs9rU

「Thinking Of You」
哀愁ポップ調のメロディが印象的なシンセ・ファンク。悪くはないけど、他の曲と比較すると分が悪いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=6s1YFeph2ro

CDには「Checking You Out (Original Shep Pettibone 12'' Mix)」「Make Up Your Mind (Unreleased Tom Moulton Remix)」「Make Up Your Mind (Original 12" Instrumental Mix)」「A Little Love (Original 12'' Remix)」「A Little Love (Original Single Version)」の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

Aurraの他作品もチェックを!

『Aurra』(1980年)
AURRA +4

『Send Your Love』(1981年)
SEND YOUR LOVE +2

『Live And Let Live』(1983年)
LIVE AND LET LIVE +5

『Like I Like It』(1985年)
Like I Like It

『Satisfaction』(2013年)※1984年録音の未発表音源
サティスファクション:知られざるオーラの秘宝 (帯ライナー付直輸入盤)
posted by ez at 01:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ファンクではあるけれど,荒々しい感じではなく,いかにも80年代らしい,モダンでしなやかさをもったユニットでしたよね。
近年になって発表された「Satisfaction」では,オリジナル・メンバー不在,ということで,このユニットも実はスティーブ・ワシントン主導だったんだな,と感じました。ちなみに追い出されてしまったオリジナル・メンバーのカート・ジョーンズとスターリナ・ヤングは,「Deja」名義でアルバムを1枚残しているそうです。
Posted by KJ at 2016年02月20日 08:41
ありがとうございます。

グループの内情が少しややこしいグループですが、アーバン・ディスコ作品としては充実していますね。

Dejaはアルバム2枚出していますが、Starleana Youngが参加しているのは最初の『Serious』(1987年)ですね。
Posted by ez at 2016年02月21日 00:56
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