発表年:2015年
ez的ジャンル:UKクラブ・ミュージックの牽引者
気分は... :ストレッチ&ゴー!
今回は新作アルバムからUKクラブ・ミュージックの牽引者、4HeroのDegoによる2ndソロ・アルバム『The More Things Stay The Same』です。
これまで当ブログで紹介したDego関連のアルバムは以下の通りです。
Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
4Hero『Parallel Universe』(1994年)
4Hero『Creating Patterns』(2001年)
4Hero『Play with the Changes』(2007年)
Tek 9『Simply』(1999年)
2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)
『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)以来、4年ぶりとなった2ndソロ・アルバム『The More Things Stay The Same』ですが、相変わらずソウル、ファンク、ジャズ/クロスオーヴァー、Hip-Hop、ブロークンビーツ、ハウス、ベース・ミュージック、アフロビート等を消化したDegoらしいUKブラック・サウンドで聴く者を魅了してくれます。
『A Wha' Him Deh Pon?』と同じく、Kaidi Tatham(Bugz In The Attic、2000Black)、Matt Lord(Bugz In The Attic)、Akwasi Mensah(Mr Mensah)の3人がサウンド面でDegoをサポートしています。
また、前作は多彩なヴォーカリストをフィーチャリングしていましたが、今回はヴォーカリストを前作にも参加していた女性ヴォーカリストSharlene Hectorに絞り込んでいます。彼女はReel Peopleの人気曲「The Rain」で有名ですね。あとはTYのラップをフィーチャーした曲も1曲あります。
アルバム全体の印象は"意外にキャッチーだな"って感じです。あとはSharlene Hectorをフィーチャリングしているせいか、前作以上にソウル・フィーリングを強く感じます。
僕の場合、「It Don't Get No Better」、「The Middle Ground」などヴォーカル/ラップ曲の優先順位が高くなってしまいますが、インスト曲もなかなかキャッチーです。
とりあえず「It Don't Get No Better」、「The Middle Ground」の2曲を聴いてもらえれば、本作の魅力を実感できると思います。
個人的には前作以上に気に入っています。
キャッチー&エッジーなDegoワールドを満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Feminist Meetings」
Dego、Kaidi、Matt Lordによるインスト。フューチャリスティックなフュージョンって感じですかね。中盤以降はHip-Hopのエッセンスでアクセントをつけています。
「Greed & Power」
Akwasi Mensah参加の本曲はDego版アフロビートです。覚醒的なオルガンが高揚感を高めます。
「It Don't Get No Better」
オススメその1。DegoらしいUKブラックなダンサンブル感が心地好いフューチャー・ソウル。。キャッチーとエッジーのバランス感覚が絶妙ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=l9zf6cOYhHI
「Keep It Moving Right」
Sharlene Hectorのヴォーカルの魅力を活かしたソウルフルな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=S0DiUHU6aRw
「Own It」
オススメその2。トライバルな中にもソウル・フィーリングに溢れた1曲。Sharlene Hectorが貫録のヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BORji-MJ8hI
「Shine A Light」
オススメその3。西ロンドンらしいソウルフル・ハウス。西ロンらしいスパイスが効いています。
「Star Track 7」
フューチャリスティックなジャズ・ファンク。インストですがDegoらしいフィーリングを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=E2LDeiTm3qw
「The Middle Ground」
オススメその4。TYのラップをフィーチャー。Sharlene Hectorもラップを披露してくれます。西ロンドンらしいフューチャー感覚のHip-Hopチューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=faII8FmF7lE
「We've Been Here Before」
オススメその5。西ロンドンらしさを保ちつつ、昨今の80年代リバイバルに呼応したかのようなアーバン・メロウな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=74BTQGou4us
「The Stronghold Of Lithius」
フューチャリスティックなメロウ・フュージョンのインスト。なかなか心地好い疾走感です。
「The Writings Clear」
オススメその6。80年代アーバン・ディスコのエッセンスを西ロンドン調にアップデートさせた感じがいいですね。かなり好き!
「Help Me Out」
オススメその7。Degoらしいフューチャリスティックな疾走感にグッときます。
「With Love」
国内盤CDのみのボーナス・トラック。Degoならではのビューティフル・ソウルに仕上がっています。
Dego関連の過去記事もご参照ください。
Dego『A Wha' Him Deh Pon?』(2011年)
4Hero『Parallel Universe』(1994年)
4Hero『Creating Patterns』(2001年)
4Hero『Play with the Changes』(2007年)
Tek 9『Simply』(1999年)
2000Black『A Next Set A Rockers』(2008年)