発表年:2015年
ez的ジャンル:クロスオーヴァー・ソウル/Nu Jazz系ブルガリア人女性シンガー
気分は... :遅い時間の更新ですが・・・
今回は昨年リリースした『Ruth』が話題となったブルガリア人女性シンガーRuth Kolevaのリミックス・アルバム『Rhythm Slave(Remix Album)』です。
1990年ブルガリア、ソフィア生まれの女性シンガーRuth Kolevaの紹介は、『Ruth』に続き2回目となります。
『Ruth』は、年末恒例の『ezが選ぶ2014年の10枚』でセレクトしたお気に入り盤でした。売れっ子のイギリス人ドラマーRichard Spavenが全面参加したクロスオーヴァー・ジャズ/ソウル作品としても興味深かったです。また、『Jazz The New Chapter 2』掲載盤でもあり、進化形ジャズの方面からも注目された1枚でした。
そんな『Ruth』のリミックス・アルバムが『Rhythm Slave(Remix Album)』です。
最近の僕はリミックス・アルバムを新品購入することは滅多にないのですが、『Ruth』が大好きなアルバムであると同時に、リミックスを手掛けたメンバーが僕の嗜好にドンピシャだったので購入しました。
Kaidi Tatham(Bugz In The Attic、2000Black等)、Mark De Clive-Lowe、Opolopo、Eric Lau、Positive Flow(Jesse Reuben Wilson)・・・この顔ぶれだけで購入したくなりませんか?
UKや北欧のクラブミュージック好きの人であれば、気に入るであろうリミックス作品だと思います。
『Ruth』を気に入った方は、ぜひチェックしてみてください。
全曲紹介しときやす。
「Turn This Around (Eric Lau Remix)」
中国系イギリス人プロデューサーEric Lauによるリミックス。オリジナルは北欧ジャジー・ソウル調でしたが、ここでアングラHip-Hop調のトラックでRuthのキュートな歌声を引き立てています。。
https://www.youtube.com/watch?v=xJMtH0q760c
「Freak and Fly (Mark De Clive-Lowe Remix)」
クロスオーヴァー好きにはお馴染みの人気キーボード奏者Mark De Clive-Loweによるリミックス。オリジナルは『Ruth』の中で僕の一番のお気に入りでした。オリジナルは爽快に疾走するクロスオーヴァー・ソウルでしたが、その路線を受け継ぎつつヴァージョン・アップさせたかのような内容です。。
「What am I Supposed To? (Kaidi Tatham Remix)」
最近ではDego『The More Things Stay The Same』での活躍が目立った西ロンドンの需要人物Kaidi Tathamによるリミックス。オリジナルはRichard Spavenのドラミングが印象的なフューチャリスティック・エレクトリック・ソウルでしたが、ここではKaidiらしい西ロンドン・モード全開のダンサブルなリミックスに仕上がっています。それこそDego『The More Things Stay The Same』あたりと一緒に聴いても違和感ありません。
「Dissonant (Positive Flow Remix)」
Positive FlowことUKのマルチ・ミュージシャン/プロデューサー/デザイナーJesse Reuben Wilsonによるリミックス。オリジナルはレイジーなメロウ・チューンでしたが、ここではコズミックなグルーヴ感が印象的なリミックスで、この曲に新たな表情を与えてくれています。
「Clarity (Opolopo Remix)」
少し前に最新作『Superconductor』を紹介したスウェーデンの人気クリエイターOpolopoによるリミックス。オリジナルはドリーミーに疾走するクロスオーヴァー・チューンでしたが、ここではOpolopoらしい爽快なハウシー感が心地好いリミックスで聴かせてくれます。
「Here With You(Original Mix)」
『Ruth』未収録曲ということで期待しましたが、少しインパクトが弱いかも?
「What am I Supposed To? (Soulization Remix)」
Kaidi Tatham Remixに続く「What am I Supposed To?」のリミックス。ここではアムステルダムを拠点に活動するブルガリア人プロデューサーSoulizationことVassil Voutevがリミックスを手掛けています。オリジナルよりも少しテンポを落としたエレクトリック・ソウルに仕上がっています。
「Breathtakign Momnet (Diamondz Mix)」
この曲も『Ruth』未収録曲。EDM調の序盤に少し不安が過りましたが、中盤以降のドラムンベース調の展開で持ち直してくれます。
『Ruth』(2014年)
ありがとうございます。
このリミックス陣のメンツを見ただけでワクワクします。
実際の音も期待通りでした。
Ruthには新作も期待してしまいます。