発表年:1994年
ez的ジャンル:90年代女性R&Bグループ
気分は... :服のサイズではありません!
今回は90年代女性R&Bグループ作品からXL『What We're All About』(1994年)です。
XLはAngela Hill、Janel Jones、Johari Funches-Penny、Julie Fewという4名による女性R&Bグループ。
彼女たちの詳しいプロフィールは不明ですが、本作『What We're All About』(1994年)が唯一のアルバムだと思います。
垢抜けないジャケからしてB級感丸出しですが、中身はなかなか充実しています。当時の女性R&Bグループのトレンドには少し乗り遅れている感もありますが、90年代女性R&Bグループという大きな括りで聴けば、曲良し、ヴォーカル&コーラスワーク良しでかなり楽しめます。
David McMurray、Herschel Boone、Lovell Moorer III 、Merv De Peyerがプロデュースを手掛けています。
ジャケで敬遠せずに聴いて欲しい1枚です。
90年代女性R&Bグループ好きの方はぜひチェックしてみてください!
全曲紹介しときやす。
「What We're All About」
美しいア・カペラと共にスタートするNJS。NJS好きの人であれば、確実に楽しめる疾走感のあるR&Bグルーヴだと思います。Lafayette Afro Rock Band「Darkest Light」をサンプリング。
「This Love」
キュートなリードな素敵なコーラスワークに惹かれるスロウ。90年代女性R&Bらしい甘く切ない感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=97yWaVtdxzg
「Tell Me Somethin' Good」
Stevie Wonder作のRufus & Chaka Khanのヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Rags to Rufus』(1974年)に収録されています。本ヴァージョンはパンチが効いたファンキー・ミディアムで。
「Strength Of My Love」
僕の一番のお気に入り。美メロのミディアム・グルーヴ。90年代女性R&Bグループらしいキュートなヴォーカルワークが栄えます。
「Can't Nobody」
オーセンティックなバラードですが、彼女達の声質の良さをストレートに実感できていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=owx7N27-pf8
「Satisfied」
甘く危険な香りのするミディアム・グルーヴ。なかなか堂々とした歌いっぷりがいいですね。
「For Your Love」
この曲も大好き!重量感のあるグルーヴと彼女たちのヴォーカルワークがよく調和しているキャッチーな仕上り。
「You Came My Way」
しっとりとしたスロウ。このタイプの曲って単調になるおそれもありますが、そうならないのは彼女たちのヴォーカルの魅力だと思います。
「Ya Turn Me On」
1994年の音としては古いかもしれませんが、少し猥雑なキャッチーさが好きです。
「Not Gonna Take」
少しクセのあるリード・ヴォーカルを他のメンバーがコーラスワークで盛り立てている感じがいいですね。
「On My Mind」
男性シンガー(多分)Keith Moultrieとのデュエットによる大人のスロウで締め括ってくれます。
こういった作品を中古屋の廉価コーナーで見つけると嬉しくなってしまいます。
だから中古屋巡りは楽しいですよね!