2015年09月14日

The Royalettes『It's Gona Take A Miracle』

名曲「It's Gonna Take a Miracle」収録☆The Royalettes『It's Gona Take A Miracle』
It's Gonna Take a Miracle
発表年:1965年
ez的ジャンル:エレガント系ガールズR&Bグループ
気分は... :ミラクル起こるか・・・

今回は60年代ガールズR&Bグループ作品からThe Royalettes『It's Gona Take A Miracle』(1965年)です。

The Royalettesは1961年にボルチモアで結成された女性R&Bグループ。メンバーはRonnie BrownAnita RossSheila RossTerry Jonesの4名。

名コンポーザー/アレンジャー/プロデューサーTeddy Randazzoに見出され、1965年にリリースしたシングル「It's Gonna Take a Miracle」 が全国ヒットとなりました。Teddy Randazzoプロデュースの下、『It's Gona Take A Miracle』(1965年)、『The Elegant Sound of the Royalettes』 (1966年) という2枚のアルバムをリリースしています。

何といってもLaura NyroDeniece Williamsもカヴァーした「It's Gonna Take a Miracle」 ですよね。

僕の場合、リアルタイムでDeniece Williamsのカヴァー・ヒットに魅了され、その後Laura Nyroのカヴァーを聴き、最後にThe Royalettesのオリジナルを聴いたパターンです。ですので、僕の中ではDeniece Williamsヴァージョンの印象が強いのですが。

アルバム自体はTeddy Randazzoは、それまでのガールズR&Bグループとは異なる大人向けのエレガントは女性R&Bグループを狙っていたことがよくわかる内容になっています。その意味でソウルフル、キュートといった形容よりもエレガント、ドリーミーといった表現が似合います。

「Poor Boy」「You Bring Me Down」「I Want To Meet Him」あたりにその方向性を確認できます。また、「Don't You Cry」「Out of Sight, Out of Mind」「Only When You're Lonely」あたりのキャッチーな魅力も捨て難いですね。

かなりお疲れモードです。ミラクルは起きないのか・・・

全曲紹介しときやす。

「It's Gonna Take a Miracle」
Teddy Randazzo/Lou Stallman/Robert Weinstein作。前述のように、シングルとして全米チャート第41位、同R&Bチャート第28位のヒットとなりました。ヒットといってもそれ程ではなかったんですね。僕はもっと大ヒットした曲だとばかり思っていました。このグループらしいエレガントな魅力に溢れたミラクル&ビューティフルなR&Bバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=G7Mxtdg752Q

Laura NyroDeniece Williamsヴァージョンと聴き比べるのも楽しいと思います。
Deniece Williams「It's Gonna Take a Miracle」
 https://www.youtube.com/watch?v=YOXCvyfsjB8

「Poor Boy」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。この曲もシングル曲です。伸びやかなヴォーカルとドラマティックなアレンジが印象的なエレガント・ポップです。
https://www.youtube.com/watch?v=3wS2DD-4Vm8

「Watch What Happens」
Norman Gimbel/Michel Legrand作。当ブログでは、Stanley TurrentineElis ReginaWes MontgomerySergio Mendes & Brasil '66Tamba 4Heraldo Do Monteのカヴァーも紹介済みの名曲です。抑えた雰囲気のメロウネスがいい感じのカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=TqCw_YjVIrQ

「You Bring Me Down」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。Teddy Randazzoの曲作りの巧さを感じます。このグループの方向性がよくわかるメロウな仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=B8siqIMHA5M

「Yes, I'm Ready」
当時まだ17歳であったBarbara Masonの作品を取り上げています。甘く切ない雰囲気が伝わってくるラブ・バラードをしっとりと歌い上げます。

「Don't You Cry」
Sol Meshel/Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。60年代ガールズR&Bグループらしいキュートな躍動があります。このグループらしくはありませんが、コレはコレで好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=SVkBE5ciKx4

「I Want To Meet Him」
Teddy Randazzo/Lou Stallman/Bobby Weinstein作。男性コーラスも加わった透明感のあるバラード。このグループの魅力とTeddy Randazzoのサウンド・センスが結びついた素敵な仕上り。この曲もシングルになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=SEq3Qo3EiXQ

「Out of Sight, Out of Mind」
Teddy Randazzo/Bobby Weinstein作。弾けた躍動感はアルバム随一。モッズ系がお好きな方は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=CTRKPdWBaeU

「How Can You Face Me」
Teddy Randazzo作。巧みな緩急のつけ方がTeddy Randazzoの手腕なのでしょうね。

「Only When You're Lonely」
Arthur Irwin/Irwin Schuster/Kenny Williams作。この曲も大好き。落ち着いた中にも華やかなキャッチーさあるのが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=k3LuFCWm2lQ

「He's Gone」
George Goldner/Arlene Smith作。先輩女性R&BグループThe Chantelsのカヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=BvN5I9OeaPQ

「Never Again」
Robert Harshman/Teddy Randazzo作。ラストは華やかな雰囲気で締め括ってくれます。ここでもTeddy Randazzoの手腕が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=GyN8NLeBs9Y

CDには「(He Is) My Man」「Take My Love (And Hide It From My Heart)」という2曲のボーナス・トラックが収録されています。

『The Elegant Sound of the Royalettes』 (1966年)
The Elegant Sound of the Royalettes
posted by ez at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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