2015年09月29日

Freddie McGregor『Magic In The Air』

娘Yeshemabethらも参加したベテラン・レゲエ・シンガーの充実作☆Freddie McGregor『Magic In The Air』
マジック・イン・ジ・エアー
発表年:1995年
ez的ジャンル:四天王系男性レゲエ・シンガー
気分は... :ドルフィンズ惨敗!

昨日のエントリーで書いたNFL「ドルフィンズ対ビルズ」戦はドルフィンズが完敗・・・今シーズンもやはり厳しいかな(泣)

今回はレゲエ界の大物男性シンガーFreddie McGregorが1995年にリリースした『Magic In The Air』です。

Freddie McGregorは1956年ジャマイカ、クラレンドン生まれ。子供時代から数多くのセッション、レコーディングに参加し、キャリアを重ねていきます。1979年の『Bobby Bobylon』『Mr. McGregor』を皮切りに、ソロ・アルバムをコンスタントにリリースするようになります。

特に、1982年にリリースした『Big Ship』は大ヒットを記録し、Dennis BrownSugar MinottGregory Isaacsと並ぶ四天王と呼ばれるようになります。

今日までコンスタントに活躍し続けるFreddie McGregor。その意味で、最初に紹介するFreddie McGregor作品が本作というのは少し邪道かもしれませんね。本来ならば、『Bobby Bobylon』(1979年)、『Big Ship』(1982年)、『Sing Jamaican Classics Vol.1』(1991年)あたりを紹介すべきかもしれません。

それでも僕は本作『Magic In The Air』(1995年)がかなり好きです。特にYeshemabethをはじめ、Freddieの子供達が参加し、家族の絆を歌った感動的なタイトル曲や、かつてのヒット曲をリメイクした極上ラヴァーズ「Sweet Child」の2曲が入っているのが大きいかもしれません。

アルバム全体はラスタマンFreddieらしい楽曲が多く並んでいます。個人的には上記2曲以外に、曲調とメッセージのギャップが印象的な「Pain And Misery」、Soul Syndicateのカヴァー「Marijuana」、鍵盤の音色が印象的なルーツ・ロック「The Fight For Freedom」あたりがお気に入りです。

プロデュースはFreddie McGregorDalton Browne

ちなみに上記は国内盤ジャケであり、オリジナルのジャケはこんな感じです。

『Magic In The Air』 ※オリジナル・ジャケ
Magic in the Air

円熟味を増しつつ、原点を忘れない、ブレずに進化するFreddie McGregorというアーティストの魅力を実感できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Rastaman Camp」
初期名作『Bobby Bobylon』(1979年)収録の代表曲をリメイク。ルーツ・ロック的な雰囲気を残しながら90年代らしいサウンドのリメイクになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sIAa2AeFDBU

「Love Inna Dem Heart」
この曲もルーツ・ロック調の仕上がり。ラスタマンとしてのFreddieを感じることができる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=8WTH7sJ4rs8

「Pain And Misery」
スウィートな曲調ですが、歌詞には社会的メッセージが込められています。
https://www.youtube.com/watch?v=7feZES3a5Bs

「Sweet Child」
Studio One時代の1974年のシングル・ヒットをリメイク。Linda Creed/Thom Bell作の本曲のオリジナルはJohnny Mathisであり、アルバム『I'm Coming Home』(1973年)に収録されています。ラヴァーズ好きの人にはグッとくるメロウな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=BCsb2AamrVc

「Magic In The Air」
タイトル曲はFreddieと共に娘のYeshemabeth McGregorがリード・ヴォーカルをとります。さらにはDaniel、Micah、Stephenという兄弟たちも参加したMcGregor一家の絆を感じる感動的な仕上りです。

「I Thank You Lord」
ジャー(神)への感謝と未来への希望をFreddieが歌い上げます。

「Marijuana」
Earl "Chinna" Smith率いるレゲエ・バンドSoul Syndicate、1977年の楽曲をカヴァー。なかなかキャッチーで格好良いカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=VCiYgEMem9Y

「Forever My Love」
感動的なラブ・ソング。ラヴァーズというよりメロウなR&Bバラードといった雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=AVlDSffB_IM

「Home Sweet Home」
ダンスホール調のサウンドが印象的です。

「African Warrior」
タイトルからも想像できるように、メッセージ色の強い硬派な1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=FiA4JN9Lz0w

「Food Basket」
ゲットーを歌ったルーツ・ロック。Freddieの力強い歌声がゲットーを救う!
https://www.youtube.com/watch?v=nNIZZR7iY0I

「The Fight For Freedom」
本編のラストも自由のための闘いを歌い上げるルーツ・ロック調で締め括ってくれます。味のある鍵盤の音色がいいですね。

CDにはボーナス・トラックとして、「Sweet Child (Club Mix)」「Magic In The Air (Vocal Mix)」「Rastaman Camp (Dub Mix)」「Love Inna Dem Heart (Dub Mix)」が収録されています。

Freddie McGregorの他作品もチェックを!

『Bobby Bobylon』(1979年)
Bobby Bobylon

『Mr. McGregor』(1979年)
Mr Mcgregor

『Lovers Rock (Showcase Jamaica Style)』(1981年)
Lovers Rock

『Big Ship』(1982年)
Big Ship by Freddie McGregor (2006-05-12) 【並行輸入品】

『Come on Over』(1983年)
Come on Over

『Across the Border』(1984年)
Across the Border

『All in the Same Boat』(1986年)
All in the Same Boat

『Sing Jamaican Classics Vol.1』(1991年)
Sing Jamaican Classics (Dlx) (Bril)

『Jamaican Classics Vol.2』(1992年)
Vol. 2-Sings Jamaican Classics

『Hard To Get』(1993年)
Hard To Get By Freddie McGregor (2000-07-12)

『Carry Go Bring Come』(1993年)
Carry Go Bring Come
posted by ez at 02:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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