2015年10月24日

Two Banks Of Four『City Watching』

Rob GallagherとDemusによるUKクラブジャズ・クラシック☆Two Banks Of Four『City Watching』
シティ・ウォッチング
発表年:2000年
ez的ジャンル:UKクラブジャズ・クラシック
気分は... :ダークな格好良さ!

UKクラブジャズ・クラシックよりTwo Banks Of Four『City Watching』(2000年)です。

Two Banks Of Four(2BO4)は元GallianoRob Gallagherと、Young Disciples等を手掛けた敏腕エンジニアのDemusDill Harris)によるクラブジャズ・ユニット。

これまで『City Watching』(2000年)、『Three Street Worlds』(2003年)、『Junkyard Gods』(2008年)という3枚のアルバムをリリースしています。

アルバムの完成度という点では、「Banks Of The Nile」「One Day」といった名曲を収録の2nd『Three Street Worlds』(2003年)も捨て難いですが、アンダーグラウンドなダーク感とシャープな格好良さが目立つと同時に、今年に入って再発CDがリリースされ再び注目が高まっている1st『City Watching』(2000年)を取り上げました。

レコーディングにはKate St. John(reeds)、Chris Bowden(sax)、Kevin Davey(tp)、Sally Herbert(violin)、Andy Hamill(b)、Alias Nelson(g)、Tony Vegas(scratches)、Culture G(vo)、Doug & Jean Caramouce(vo)、Marsha White(vo)、Paul Jason Fredericks(vo)、The Red Egyptians(vo)が参加しています。また、Ski Oakenfullがアレンジが参加しています。

全体として、プログラミングと生音を巧みに融合させたUKクラブジャズ・クラシックと呼ばれるに相応しい内容になっています。ダンス・ミュージックでありながら、しっかりジャズしているのが魅力ですね。

ダークでミステリアスなクラブ・アンセム「Skylines Over Rooftops」、ブロークンビーツ感覚の好カヴァー「Afro Blue」、エキゾチックなスピリチュアル・ジャズ「Erols Cafe」、荒削りな疾走感が格好良い「Last Dance」等が僕のオススメです。

UKクラブジャズらしい格好良さに溢れた1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Skylines Over Rooftops」
オススメその1。ダークでミステリアスな魅力を持ったオープニングはクラブ・アンセム。中盤以降のアンダーグラウンドな疾走感がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=G4eky6_y9sE

「Theme De La Tete」
ワルツ調の美しいインスト。映画のサントラのような趣がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=nHPyWsq3ac8

「Afro Blue」
オススメその2。Mongo Santamaria作の人気アフロ・キューバン・クラシックをカヴァー。John ColtraneやDee Dee Bridgewater、最近ではErykah BaduをフィーチャーしたRobert Glasper Experimentのカヴァーでもお馴染みですね。本ヴァージョンは女性ヴォーカルをフィーチャーしたブロークンビーツ感覚で疾走するクラブジャズで聴かせてくれます。間違いなく格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=88e3MlG7L-o

「Time Flies」
ダークな緊張感がUKクラブジャズっぽいですよね。
https://www.youtube.com/watch?v=7AbdajJJW20

「Erols Cafe」
オススメその3。タイトルにそそられます(笑)。Pharoah Sanders「Village Of The Pharoahs」を引用したエキゾチックな雰囲気の実験的なスピリチュアル・ジャズ。

「Last Dance」
オススメその4。荒削りな疾走感が格好良いダンス・チューン。コズミックな雰囲気やスクラッチも含めてグッド!終盤のトランペットもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=otZ_E0N2fTU

「Speedy's Auto Repair」
ダークに疾走するインスト。タイトル通りスピーディーです。

「Perilous Ways」
オススメその5。アシッド・ジャズ重要バンドGalliano出身らしいジャズHip-Hop。Tony Vegasによるスクラッチもかなり効いています。

「Hook & A Line」
オススメその6。本作らしい格好良いダークネスを堪能できる1曲。闇夜を駆け抜けていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CLYF318Ahpg

「Routemaster」
ミステリアスかつ哀愁モードで疾走るインスト。ロンドンの曇り空が似合いそうな雰囲気ですね。

「Street Lullaby Pt. 1/Lullaby Reprise」
哀愁モードのヴォーカル・チューン。美しいストリングスが雰囲気を盛り上げてくれます。後半はディープなインストへ展開します。
https://www.youtube.com/watch?v=u24owmN3TbY

「Street Lullaby (2 Banks Of 4 Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Street Lullaby」のリミックスその1。

「Street Lullaby (Fourtet Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。オススメその7。「Street Lullaby」のリミックスその2。Four Tetによるリミックスです。個人的にはオリジナル以上に、フューチャリスティックなダンス・チューンに仕上がった本リミックスが好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=xNTHRMAgCkU

Two Banks Of Fourの他作品もチェックを!

『Three Street Worlds』(2003年)
Three Street Worlds

『Junkyard Gods』(2008年)
ジャンクヤード・ゴッズ
posted by ez at 01:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック