2015年11月08日

Seven Davis Jr.『Universes』

ブラックネスな魅力に溢れた新世代アーティストの満を持してのフル・アルバム☆Seven Davis Jr.『Universes』
Universes [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN224)
発表年:2015年
ez的ジャンル:ハウス系新世代ブラック・ミュージック
気分は... :黒さ増し増し...

今回は新作アルバムからSeven Davis Jr.『Universes』です。

Seven Davis Jr.はテキサス州ヒューストン出身のシンガー/プロデューサー/ソングライター。

Prince殿下、Aretha FranklinStevie WonderMichael Jackson等から影響を受けながら、トラック制作のスキルを磨いてきました。

Gilles Peterson主宰のBrownswoodからリリースされ、L.A.ビート・ミュージックの重要人物Kutmahがコンパイルした『Worldwide Family Vol. 2』収録の「Thanks」でデビューします。

そして、Ninja Tuneと電撃契約し、完成させたフル・アルバムが本作『Universes』です。

あえてジャンル分けすれば、ハウス作品になるのでしょうが(僕自身もハウスの売場で購入しました)、中身はジャンル分け無用の新世代ブラック・ミュージックといったサウンドで、R&B/ソウル、ディスコ/ブギー、ゴスペル、ジャズ、ロック、L.A.ビート・ミュージック等を呑み込んだハウス/クラブミュージックに仕上がっています。

ゲストとして、前述のKutmah、UKブリストル出身のハウス・プロデューサーJulio Bashmore、チリ生まれ、ロンドンを拠点とするプロデューサーfLakoが参加しています。

シングルにもなった黒さ増し増しの「Sunday Morning」、ベース・ミュージック経由のテック・ハウス「Good Vibes」、アフロ・ハウスな「Be A Man」、P-Funk的ブギー・チューン「No Worries」あたりが僕のお気に入りです。

ブラック・ミュージック好きの人は要注目のアーティストだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Imagination」
妖しくダークなアトモスフィック感に包まれたオープニング。短い尺ながらもL.A.インディR&BやL.A.ビート・ミュージックとの繋がりも感じさせます。
https://www.youtube.com/watch?v=iN3ByFJip38

「Freedom」
カラフルな音色とブロークンビーツ的な攻撃的ビートで一気に駆け抜けていきます。万華鏡に吸い込まれていくような感覚の疾走感が心地好いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dsdk-bg6nsU

「Sunday Morning」
アルバムからの先行シングルにもなったブラックネスに溢れたファンキー・ハウス。キャッチーかつ妖しい雰囲気がグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=fPt4jNYn2uc

「Everybody Too Cool」
ロッキン・ビートでグイグイ攻めます。彼のキャッチーな音楽センスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=9peaPUNZnZk

「Good Vibes」
UKブリストル出身のハウス・プロデューサーJulio Bashmoreをフィーチャー。Julio Bashmore参加らしいベース・ミュージックを通過したテック・ハウスが実にいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=znt-pde6Cik

「Be A Man」
チリ生まれ、ロンドンを拠点とするプロデューサーfLakoをフィーチャー。クラブジャズ的なベースラインに続くアフロ・ハウス的な展開が僕好みの仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=pmZ6dbkIcJQ

「Fighters」
変則ビートに感動的コーラスワークを重ねたブラック・ミュージックらしい仕上り。
https://www.youtube.com/watch?v=iT69QkXfP2E

「Afterlife」
L.A.ビート・ミュージックの重要人物Kutmahをフィーチャー。L.A.ビート・ミュージックとソウルが融合した哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=oE9_C7PwLHU

「No Worries」
Seven Davis Jr.流ブギー・チューン。P-Funk的なユルさがあるのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6MijyDtylGo

「Welcome Back」
Seven Davis Jr.のダークなブラック・ミュージック・ワールドを堪能できます。本編に続き、ビート・ミュージック的なアッパー・チューンが隠れトラックで収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=K_U9TJY3F_0

ご興味がある方は、今年当ブログで紹介したNinja Tuneからの新作アルバムもチェックを!

Machinedrum『Vapor City Archives』(2014年)
Vapor City Archives [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN215)

Beat Spacek『Modern Streets』(2015年)
Modern Streets [帯解説 / 国内仕様輸入盤CD] (BRZN206)
posted by ez at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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