発表年:1971年
ez的ジャンル:落ち着き系紐育ロック
気分は... :波士頓市、お前は男か?
またここ数日パツパツ状態です。
先週に引き続き、昨日も更新をサボってしまいました。
仮眠続きで、まとまった睡眠時間がとれません(泣)
まさに仮眠グ・スーンな一週間でした(ボーッとしているのでこんなギャグしか思い浮かばん...)
こんな気分で何故か聴きたくなった一曲がAl KooperNew York City (Youre A Woman)」。ということでAl Kooper『New York City (You're A Woman)』(1971年)をセレクト。
Al Kooperは『Naked Songs』(1972年)に続き2回目の登場となりマス。
まずは「Jolie」を紹介しないと思い、『Naked Songs』を最初に紹介しましたが、個人的に一番好きなAl Kooperのソロ作品は本作『New York City (Youre A Woman)』(1971年)です。
Bob Dylanのフォーク・ロック化、Mike Bloomfield/Stephen Stillsとのスーパーセッション、Blood, Sweat & Tears(BST)を率いてのブラス・ロック、自らのレーベルSounds of Southを立ち上げてのスワンプ・ロックへの接近と常に半歩先からロックシーンを支えてきた男Al Kooper。
そうしたエッジの効いた経歴と比較して、本作におけるAl Kooperはかなり地味な印象ですよね。でも、その分シンガーソングライターらしい雰囲気があって好きですね。
本作はやっぱり邦題『紐育市(お前は女さ)』がインパクトありましたね。
前回のAl Kooperのエントリーでも書きましたが、この邦題を中学生の時に見てNYの漢字表記を初めて知りまシタ。
本作は『I Stand Alone』(1969年)、『You Never Know Who Your Friends Are』(1969年)、『Easy Does It』(1970年)に続くアルバムですが、それまでの3作とは違う肌触りがあると思います。それが先に述べたシンガーソングライターらしさという印象になるのかも?
Elton Johnの曲をカヴァーしている影響なのか、Elton John人脈を使ったロンドン録音での3曲が含まれます。
タイトル曲「New York City(You're A Woman)」を含むその3曲こそが僕のお気に入りです。
改めて、レコーディングメンバーを調べたら、バックコーラスにRita CoolidgeやEdna Wrightの名を見つけたのは意外でした。
「Jolie」のようなずば抜けた曲はないけど、アルバム全体の雰囲気は一番ある作品ではないかと思います。
オススメ曲を紹介しときやす。
「New York City(You're A Woman)」
タイトル曲はロンドン録音。実に情感あふれるセンチメンタルなバラッドに仕上がっていマス。
先にも述べたとおり、たまにこの曲がたまらなく聴きたくなることがあるんですよね。雨降りや曇った天気の日にぼんやりしながら、しみじみ聴きたくなる1曲ですな。でも、今は快晴なんだけど...心が雨降りなのかな(笑)
ロンドンにいてもホームNYに想いを馳せるなんて、僕のイメージするAl Kooper像とはギャップがあるんですけどね。故郷NYへの想いという点ではBilly Joel「New York State of Mind」とセットで聴くといいかもね?でもNYは男じゃなくて女なんですね。でも、ゲイのような気もしますが???
「John the Baptist(Holy John)」
「洗礼者ヨハネ」というタイトルに相応しいイントロだけど、その後の展開がなんか音的に少し能天気に聴こえますね。正直、BST『Blood, Sweat & Tears 4』に収録されているバージョンの方が全然カッチョ良い気がします。
「Can You Hear It Now(500 Miles) 」
トラディショナル・フォークをアレンジしたもの。女性コーラス隊がいいカンジのソウルフルな1曲に仕上がっていマス。
「Ballad of Hard Rock Kid」
一転してハードでスワンプなロック・ナンバーです。この曲を聴いていると、その後Sounds of Southを立ち上げLynyrd Skynyrdをプロデュースしたのが納得できますね。
「Going Quietly Mad」
ロンドン録音の2曲目。よく言われるように、John Lennonしている1曲ですね。『John Lennon/Plastic Ono Band』、『Imagine』あたりが好きな人は気に入る1曲だと思いマス。アルバム全体の雰囲気に大きく影響している1曲ですね。
「Medley: Oo Wee Baby, I Love You/Love Is A Man's Best Friend」
ソウルフルなメドレーです。ソウル好きの人が気に入るコクのあるソウル・チューンに仕上がっていマス。ロンドン録音ではないLA録音の中ではこの曲が一番好き。
「Back on My Feet」
「人生とは辛いもの」というタイトルの割には軽快なノリの、ほんのりスワンプ・テイストな1曲。
「Come Down in Time」
本作のハイライトともいえるElton John /Barnie Taupin作品のカヴァー。フリーソウル好きの人からも人気の1曲ですね。とても繊細かつグルーヴィーな雰囲気がいいですね。僕的にはTodd Rundgren「Cold Morning Light」あたりと一緒に聴くのがお気に入りパターンですね。この曲もロンドン録音。
「Dearest Darling」
Ellas McDanielのカヴァーと聞いても最初はピンと来なかったのですが、Ellas McDanielとはBo Diddleyのことなんですね。長い間知りませんでした。ファンキーな仕上がりがカッチョ良いですね。女性コーラスのせいかSly & The Family Stoneあたりの雰囲気も感じますね。
「Nightmare No. 5」
「悪夢第5番:のタイトルが不気味な1曲。実際はフォーキーな仕上がりです。
「Warning」
この曲も邦題「警告(誰かが,また,いかさまをやろうとしている)」というのが何かスゴイですな。ドラマチックな展開が少しプログレみないカンジもあって面白いですね。
NYが紐育ならばBOSはどう書くのかと思って調べたら、「波士頓」と書くんですね。初めて知りました。漢字って難しい。
また遊びにきます〜♪