発表年:1977年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :次の一手は・・・
今回は人気ヴァイヴ奏者Roy AyersのRoy Ayers Ubiquity『Lifeline』(1977年)です。
これまで当ブログで紹介したRoy Ayers作品は以下の7枚(発売順)。
『Stoned Soul Picinic』(1968年)
『He's Coming』(1972年)
『Virgo Red』(1973年)
『Change Up The Groove』(1974年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lots Of Love』(1983年)
本作『Lifeline』(1977年)はUbiquity名義のラスト作です。厳密には1995年に『Live At The Montreux Jazz Festival』がUbiquity名義ですが・・・
レア・グルーヴ・クラシック「Running Away」が目玉のアルバムですね。
プロデュースは勿論Roy Ayers、さらにEdwin Birdsong、William Allenが共同プロデューサーとしてクレジットされています。
レコーディング・メンバーはRoy Ayers(vib、syn、el-p、vo)、Edwin Birdsong(p)、Philip Woo(p、el-p、syn、back vo)、William Allen(b)、Steve Cobb(ds)、Chano O'Ferral(per、congas、back vo)、Calvin Banks(g)、Chuck Anthony(g)、Glenn Jeffery(g)、James Mason(g)、Justo Almario(ts)、John Mosley(tp)、さらにヴォーカリストとしてDee Dee Bridgewater、 Sylvia Cox、Ethel West、Marguerite Arthurtonが参加しています。
「Running Away」以外にも、サンプリング・ソースとして人気の「Gotta Find A Lover」、メロウな「This Side Of Sunshine」、軽快な「Cincinnati Growl」、ファンキーに盛り上がる「Together」などレア・グルーヴ好きの人が楽しめる演奏が数多く収録されています。
Ubiquity作品はハズレがないですね。
全曲紹介しときやす。
「This Side Of Sunshine」
William Allen作。Dee Dee BridgewaterがAyersとのデュエットでリード・ヴォーカルをとる素敵なメロウ・チューン。メロウ・エレピとシンセの響きもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=7vM7f64ILcI
「Running Away」
Roy Ayers/Edwin Birdsong作。前述のように本作のハイライトとなるレア・グルーヴ・クラシック。イントロを聴いただけでトキめいてしまうダンサブルなミスティーク・ジャズ・ファンクです。ヴォーカル陣はRoy Ayers、Edwin Birdsong、Marguerite Arthurton、Sylvia Cox。
https://www.youtube.com/watch?v=ts-lSi36ylI
本曲といえば、やはりA Tribe Called Quest「Description of a Fool」を外せないですね。「Description of a Fool」のサンプリング・ソースとして本曲を刷り込まれた方も多いのでは?僕もそんな1人です。それ以外にもBig Daddy Kane「The House That Cee Built」、Pal Joey「Runaway, Loop D'Loop」、Belezamusica「Running Away」等のサンプリング・ソースとなっています。
A Tribe Called Quest「Description of a Fool」
https://www.youtube.com/watch?v=zvh3B_MTbGo
Belezamusica「Running Away」
https://www.youtube.com/watch?v=QzXPEhbis5w
「Gotta Find A Lover」
Roy Ayers/Edwin Birdsong作。ソウルフルなヴォーカルにAyersの鮮やかなヴァイヴが絡むジャジー・メロウ。ミステリアスな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=M-P3SI_F4-w
Main Source「Time (Alternative Mix)」、Large Professor「Sewin' Love」、Trends Of Culture「Let Tha Big Boyz Play」、Blackface「Johnny Cash」等のサンプリング・ソースになっています。
Main Source「Time (Alternative Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=Rfu4mRwDvwY
Trends Of Culture「Let Tha Big Boyz Play」
https://www.youtube.com/watch?v=qX6q-9ZVy-A
Blackface「Johnny Cash」
https://www.youtube.com/watch?v=mmRbm1NuDxc
「I Still Love You」
Roy Ayers作。ミステリアスなメロウ・バラード。Dee Dee BridgewateとSylvia Coxの女性ヴォーカル陣が素晴らしい歌声で魅了します。
https://www.youtube.com/watch?v=Z90AAUPcSCI
「Lifeline」
Roy Ayers作。タイトル曲はAyersの軽やかなメロウ・ヴァイヴを楽しめるインスト。
「Cincinnati Growl」
Roy Ayers作。軽快なリズムにのってAyersのヴァイヴとホーン隊が弾けます。Philip Wooのシンセの音色が実に印象的です。パーカッシヴなノリもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SoiQ-X2lRJw
「Fruit」
Roy Ayers/Carl Clay作。Dee Dee BridgewaterとAyers がリード・ヴォーカルをとり、Roy Ayersらしいグルーヴ感を楽しめるジャズ・ファンクに仕上がっています。
「Sanctified Feeling」
Edwin Birdsong作。この曲もBridgewaterとAyers がリード・ヴォーカル。軽快なギター・カッティングが心地好いファンキー・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BJztAmQC-Fc
「Stranded In The Jungle」
Roy Ayers作。スピーディーなグルーヴ感が印象的なジャズ・ファンク。軽快なコンガも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=TKw1CW-RSr0
「Together」
Roy Ayers作。ラストはDee Dee Bridgewate/Sylvia Cox/Ethel West/Roy Ayersのヴォーカル陣とファンキー・サウンドで華やかに締め括ってくれます。
CDにはボーナス・トラックとして「Running Away (12-inch Long Version)」 が追加収録されています。
Roy Ayers作品の過去記事もご参照下さい。
『Stoned Soul Picinic』(1968年)
『He's Coming』(1972年)
『Virgo Red』(1973年)
『Change Up The Groove』(1974年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lots Of Love』(1983年)