発表年:1981年
ez的ジャンル:爽快ヴォーカル系黒人女性シンガー・ソングライター
気分は... :まさかの逆転負け・・・
今回は黒人女性シンガー・ソングライターSheree Brownが1981年にリリースした『Straight Ahead』です。
1955年L.A.生まれの黒人女性シンガー・ソングライターSheree Brownの紹介は、『The Music』(1982年)に続き2回目です。
本作『Straight Ahead』(1981年)は、『The Music』(1982年)と同じくフリーソウル方面で再評価が高まったアルバムです。
プロデュースはRichard Rudolph。レコーディングにはSheree Brown(vo、g)以下、Patrice Rushen(key、syn、back vo)、Syreeta Wright(back vo)、Paul Jackson Jr. (g)、Steve Khan(g)、Wali Ali(g)、Curtis Robertson, Jr.(b)、Ready Freddie Washington(b)、Michael Boddicker(key、syn)、Greg Poree(banjo)、Paulinho Da Costa(per)、John Robinson(ds、per)、Doug Norwine(horn)、Alexander Thomas(tb)、Richard Rudolph(tb)、Jim Gilstrap(back vo)、Alexander Thomas(back vo)、Lynn Davis(back vo)、Roy Galloway(back vo)等が参加しています。
Minnie Ripertonの公私のパートナーであったRichard Rudolphプロデュースということで、Sheree Brownの透明感のあるハイトーン・ヴォーカルをMinnieと重ねてしまう部分もありますね。
本作といえば、何といってもフリーソウル・クラシック「It's A Pleasure」ですね。多くの人にSheree Brownというアーティストを印象付けた素敵なメロウ・グルーヴですね。僕もこの曲でSheree Brownの虜になってしまいました。
それ以外にもダンサブルな「You'll Be Dancing All Night」、ハッピーなメロウ・ソウル「Happiness Flows」、爽快ファンキー・メロウ「Passing Thing」、透明感のある「I Wanna Be By Your Side」など良い曲が多数収録されています。
主役のShereeのヴォーカルが素敵なのは勿論ですが、バック陣の好サポートや好アレンジが目立つのも本作の魅力を高めています。
フリーソウル好きの方は、『The Music』(1982年)とセットでぜひ揃えておきたい1枚ですね。
全曲紹介しときやす。
「You'll Be Dancing All Night」
ダンサブルな爽快メロウ・グルーヴは「It's A Pleasure」と並ぶ本作のハイライト。Shereeのキュートなヴォーカルが栄えます。軽快なPaul Jackson Jr.のギターとハンドクラップが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=MmqBfBXCfLY
「Happiness Flows」
タイトルの通り、ハッピー・フィーリングのメロウ・ソウル。軽やかにスキップ!といった雰囲気ですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=cGu_VLgwYn0
「You Are Beautiful」
アコギ弾き語りによるビューティフル・バラード。ヴァイオリン、チェロが盛り上げてくれます。
「Get Down, I'm So Bad」
素敵なホーン・アンサンブルを伴ったファンキー・グルーヴ。小気味良い感じがいいですね。
「Passing Thing」
本作の隠れ名曲と呼びたいのがコレ。アレンジ・センスの冴える爽快ファンキー・メロウはかなり僕好み。Shereeの澄み切ったヴォーカルが栄えます。
https://www.youtube.com/watch?v=sHfNSSfXIO8
「Never Do You Wrong」
コンテンポラリー感覚のファンキー・チューン。バック陣の好サポートが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=5ItYJtl5mXQ
「Everything You Do」
タメの効いたグルーヴが心地好い1曲。Shereeのハイトーン・ヴォーカルを活かした1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=KWeZOHZE5-Q
「I Wanna Be By Your Side」
透明感のあるShereeらしいメロウ・グルーヴ。Patrice Rushenによるアレンジもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ssajHOjmkzw
「It's A Pleasure」
前述の通り、本作のハイライトとなるフリーソウル・クラシック。数あるフリーソウル・クラシックの中でも、個人的にかなり気に入っている1曲。自然体の爽快メロウ・グルーヴといった雰囲気がサイコーですね。ラブリーなヴァイヴに溢れた名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=KWeZOHZE5-Q
Viridiana feat. Mr. Day「My Happiness」のサンプリング・ソースになっています。
Viridiana feat. Mr. Day「My Happiness」
https://www.youtube.com/watch?v=wwkKq4dy_rM
「Straight Ahead」
ラストは、アコースティック感覚とファンキー・フィーリングの調和が見事なタイトル曲で締め括ってくれます。バンジョーがアクセントになっています。
『The Music』(1982年)
『Messages from the Heart』(2013年)