2015年11月25日

Alex Barck『Reunion』

Jazzanovaメンバーの初ソロ・アルバム☆Alex Barck『Reunion』
リユニオン
発表年:2013年
ez的ジャンル:Jazzanova系ハウス/エレクトリック・ソウル
気分は... :Re-Set

ベルリンを拠点に世界のクラブジャズ/クロスオーヴァーを牽引するプロデューサー/DJユニットJazzanovaのメンバー
Alex Barck(Alexander Barck)の初ソロ・アルバム『Reunion』(2013年)です。

Jazzanovaでの活動に加え、Christian PrommerとのユニットPrommer & Barck名義でも作品をリリースしているChristian Prommer

そんな彼がマダガスカル島東方のインド洋上に位置するフランス領のレユニオン島で過ごした後に制作したのが初ソロ・アルバムとなる本作『Reunion』(2013年)です。

アルバムにはErnesto名義での作品でニュー・ジャズ/クロスオーヴァー好きから人気を博したスウェーデン出身の男性シンガーJonatan Backelie、UKブリストル出身でUnderworldのDarren Emersonと組んだThe White Lampのメンバーとして知られるPete Josef、アムステルダム出身のDJ/プロデューサー/シンガーStee Downes、エジプト出身で現在はドイツを拠点に活動する男性シンガー・ソングライターFETSUM、レユニオン出身の女性シンガーChristine Salem、アムステルダムの女性シンガーBea Anubisといったアーティストがヴォーカリストとしてフィーチャーされています。

アルバム全体としてDJらしい感性のハウス/エレクトリック・ソウルに仕上がっています。レユニオンで過ごした日々の影響であろうバレアリック、トライバル、エスニックなサウンドをはじめ、80年代、90年代ハウス/ダンス・ミュージック、あるいはオルタナティヴR&Bやベースミュージックのエッセンスも散りばめれた2013年らしいクロスオーヴァー感がいいですね。

華やかでキャッチーなアルバムではありませんが、2013年らしさの詰まった1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Doubter」
Jonatan BackelieをフィーチャーしたオルタナティヴR&B調の仕上がり。James Blake的な哀愁モードが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=Dv9kPyhUu1M

「Re-Set」
Pete Josefをフィーチャー。ベースミュージック経由のクロスオーヴァー・ミュージックといった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=p6HEoNQd29s

「Oh Africa」
Christine Salemをフィーチャー。フューチャリスティックなトライバル感が心地好い1曲。

「Atmosphere」
タイトルの通り、アトモスフィアはインスト・テック・ハウス。

「Don't Hold Back」
再びJonatan Backelieをフィーチャー。ディープ・ハウス+αな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gtNmDoWWhYE

「Automatic Systematique」
どうってことない感じの曲なんですが、知らぬ間に脳内に刷り込まれる不思議なチープ感が魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=SaNzEt8pjU4

「Spinning Around」
Pete Josefをフィーチャー。Affinity「Don't Go Away」をサンプリングしたバレアリック・ハウス。
https://www.youtube.com/watch?v=zspbwgAYbwQ

「Like A Drug」
Stee Downesをフィーチャー。ここでも80年代的なチープ感のあるダンス・サウンドを逆手にとった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KUjap_eJt-Q

「We Get High」
Jonatan Backelieを三度フィーチャー。アンダーグランドな爽快ドリーミー感が心地好いディープ・ハウス。

「Why & How」
FETSUMをフィーチャー。FETSUMのヴォーカルの魅力を際立たせたソウルフル・ハウスに仕上がっています。

「Move Slowly」
Bea Anubisをフィーチャー。エスニック&レゲエのスパイスが効いたミステリアスな仕上り。

「Reunion」
ラストはレユニオンのビーチをイメージさせるかのような11分超のバレアリック・チューンで締め括ってくれます。

JazzanovaPrommer & Barckの作品もチェックを!

Jazzanova『In Between』(2002年)
イン・ビトゥイーン・デラックス・エディション

Jazzanova『Of All The Things』(2008年)
Of All the Things

Prommer & Barck『Alex And The Grizzly』(2011年)
ALEX AND THE GRIZZLY
posted by ez at 02:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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