2015年12月04日

Weldon Irvine『Liberated Brother』

ジャズ・ファンク・クラシック「Mr. Clean」収録☆Weldon Irvine『Liberated Brother』
リベレイテッド・ブラザー
発表年:1972年
ez的ジャンル:コズミック・ジャズ・ファンク
気分は... :孤高の天才...

レア・グルーヴ・ファンに人気の鍵盤奏者Weldon Irvineの1stアルバム『Liberated Brother』(1972年)です。

時代の一歩先を行っていた鍵盤奏者Weldon Irvine(1943-2002年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Time Capsule』(1973年)
 『Spirit Man』(1975年)
 『Sinbad』(1976年)

『Liberated Brother』(1972年)は記念すべき彼の1stアルバムです。

まだまだ試行錯誤している感じが垣間見られる作品ですが、そんな中にもIrvineらしいジャズ・ファンク・サウンドの原点を耳にすることができます。

レコーディング・メンバーはWeldon Irvine(p、el-p、melodica、syn)、Roland Wilson(b)、Chipper Lyles(ds)、Napoleon Revels(ds)、Preston Williams(flh)、Tommy Smith(g)、Napoleon Revels(per)。Irvine本人がプロデュースを手掛けています。

ジャズ・ファンク・クラシック「Mr. Clean」や、Irvineにリーダー作の制作を勧めたHorace Shilverもカヴァーしたタイトル曲「Liberated Brother」、ピアノとムーグの組み合わせが印象的なジャズ・ファンク「Sister Sanctified」、味わいのあるメロディカにグッとくる「Homey」あたりが聴き所です。

Weldon Irvineのプリミティヴな魅力に触れることができる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Liberated Brother」
Weldon Irvine作。タイトル曲はボッサ調のエッセンスを取り入れています。派手さはありませんが、Irvineのセンスが詰まっています。終盤の緩急つけたピアノ・プレイもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=xddJjMBs7a8

当ブログではBlack SugarHorace Shilverのカヴァーを紹介済みです。
Horace Shilver「Liberated Brother」
 https://www.youtube.com/watch?v=w8tS9jbKYnQ

「Here's Where I Came In」
Weldon Irvine作。哀愁モードのバラード。決してIrvineらしくはありませんが感動的な演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=SAk-Z3Y7LuM

「Blues Wel-Don」
Weldon Irvine作。タイトルの通り、ブルージーな仕上りです。Tommy Smithのギターの音色がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=sny3kNd29QU

「Mr. Clean」
Weldon Irvine作。本作のハイライトと呼べるジャズ・ファンク・クラシック。この曲を聴けば、Weldon Irvineがレア・グルーヴで絶大な支持を得ているのかわかるはずです。彼らしいコズミック感覚のファンク・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=FueVmRnv2lc

Peter Herbolzheimer Rhythm Combination & Brassがカヴァーしています。
Peter Herbolzheimer Rhythm Combination & Brass「Mr. Clean」
 https://www.youtube.com/watch?v=J620RwN0HKc

「Gloria」
Tommy Smith作。ここでの主役は作者Tommy Smithのギターです。
https://www.youtube.com/watch?v=dcEQDPakyEE

「Homey」
Tommy Smith/Weldon Irvine作。味わいのあるメロディカ使いが印象的です。個人的にメロディカの音色って大好きです。作者Tommy Smithのギターもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XtGRhxxIBIg

Fila Brazillia「The Great Attractor」のサンプリング・ソースとなっています。

「Juggah Buggah」
Weldon Irvine作。ムーグが印象的なコズミック・ファンク。ファンキーに突っ走ります。

「Sister Sanctified」
Weldon Irvine作。ラストはピアノとムーグの組み合わせが印象的なジャズ・ファンクで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Zlb9GeRBadA

本作と同じ1972年にStanley Turrentine & Milt Jacksonがカヴァーしています。Breakestraもカヴァーしていました。
Stanley Turrentine & Milt Jackson「Sister Sanctified」
 https://www.youtube.com/watch?v=0R3fOC4oRdM
Breakestra「Sister Sanctified」
 https://www.youtube.com/watch?v=1_lILVKaNE4

Weldon Irvineの他作品もチェックを!

『Time Capsule』(1973年)
タイム・カプセル

『In Harmony』(1974年)
イン・ハーモニー

『Cosmic Vortex (Justice Divine)』(1974年)
コズミック・ヴォルテックス(ジャスティス・ディヴァイン)(紙ジャケット仕様)

『Spirit Man』(1975年)
スピリット・マン

『Sinbad』(1976年)
Sinbad
posted by ez at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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