2015年12月07日

Pharoah Sanders『Black Unity』

収録曲は1曲のみ。圧巻のスピリチュアル・ジャズ☆Pharoah Sanders『Black Unity』
Black Unity
発表年:1971年
ez的ジャンル:ドロドロ系スピリチュアル・ジャズ
気分は... :この濃厚さについてこられるか・・・

今日はスピリチュアルな音が聴きたい気分です。
大好きなスピリチュアル・ジャズの大物アーティストPharoah Sanders『Black Unity』(1971年)です。

これまで紹介してきたPharoah Sanders作品は以下の8枚です。

 『Izipho Zam』(1969年)
 『Karma』(1969年)
 『Deaf Dumb Blind (Summun Bukmun Umyun)』(1970年)
 『Thembi』(1970年)
 『Elevation』(1973年)
 『Love In Us All』(1975年)
 『Journey To The One』(1980年)
 『Rejoice』(1981年)

本作『Black Unity』(1971年)は収録曲は約37分強のタイトル曲のみというスピリチュアル・ジャズ大作です。オリジナルLPではA面、B面でPart1、Part2のように分かれていましたが、CDは1曲として聴くことができます。

収録曲1曲のみというのは当ブログでも初めてかもしれませんね。

レコーディング・メンバーはPharoah Sanders(ss、ts、balafon)、Joe Bonner(p)、Carlos Garnett(fl、ts)、Norman Connors(ds)、
Billy Hart(ds)、Lawrence Killian(per、congas、talking drum、balafon)、Cecil McBee(b)、Stanley Clarke(b)、Marvin "Hannibal" Peterson (tp)。

こうしたメンバーを従えて、Pharoahが圧巻の"ドロドロ・ジャズ"を聴かせてくれます。約37分強の演奏が、実際に聴くと20分位に感じます。それだけ、演奏が濃密なのだと思います。各メンバーの演奏も素晴らしいですが、その中でも主役Pharoahの存在感が群を抜いています。

決して万人受けするようなアルバムではないかもしれませんが、スピリチュアル・ジャズ好きの方であれば、この濃密な演奏に引きずりこまれるに違いないブラックホールのようなスピリチュアル・ジャズ大作です。彼のスピリチュアル・ジャズが1つの頂点に達したと感じます。

カオスの先に見えてくるものは何か・・・

全曲紹介しときやす。

「Black Unity」
Cecil McBee/Stanley Clarkeのツイン・ベース、Norman Connors/Billy Hartのツイン・ドラム、さらにはLawrence Killianのパーカッションが生み出すブラック・グルーヴが格好良すぎます。そこにPharoahらホーン陣が濃厚なプレイで高揚感をさらにヒートアップさせます。Joe Bonnerのピアノもかなりマッドに暴れまくります。これぞ"ドロドロ・ジャズ"の決定版というべき、すさまじいエネルギーの演奏で聴く者を圧倒します。
https://www.youtube.com/watch?v=mNn78K8D7NU

Oneness Of Jujuの前身Jujuがアルバム『Chapter Two: Nia』(1974年)でカヴァーしています。

Pharoah Sandersの過去記事もご参照下さい。

『Izipho Zam』(1969年)
Izipho Zam

『Karma』(1969年)
カーマ

『Deaf Dumb Blind (Summun Bukmun Umyun)』(1970年)
SUMMUM BUKMUM UMYUM(紙ジャケット仕様)

『Thembi』(1970年)
Thembi

『Elevation』(1973年)
Elevation (Reis)

『Love In Us All』(1975年)
ラヴ・イン・アス・オール(紙ジャケット仕様)

『Journey To The One』(1980年)
ジャーニー・トゥ・ザ・ワン

『Rejoice』(1981年)
リジョイス
posted by ez at 02:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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