録音年:1956年
ez的ジャンル:ハードバップ系Jazz
気分は... :まだぐったりモード...
日曜の深夜は何故かJazzが聴きたくなる...
ということで、テナー・サックスの巨人Sonny Rollins二回目の登場です。
前回は個人的に一番好きな作品である『Sonny Rollins Vol.2』(1957年)を紹介しましたが、今回はRollinsを代表するのみならずモダンジャズを代表する1枚といえる名盤『Saxophone Colossus』(1956年)です。
ジャズファンの間では“サキコロ”と呼ばれている(らしい)本作の魅力は、ジャズ入門者でもスンナリ入れる聴きやすさではないかと思いマス。
前回のエントリーでも書きましたが、Rolling Stonesのシングル「Waiting On A Friend」(アルバム『Tattoo You』収録)へのゲスト参加でその名前を知ってから、気になっていた存在がSonny Rollinsでした。
僕がジャズをきちんと聴こうと決めた時、何を買ったらいいのかわからず、50〜60年代の有名どころをとりあえず10枚程度購入しました。
その中の一枚が『Saxophone Colossus』でした。
ジャズを聴き慣れていなかった僕にとって、一度聴いた程度ではその素晴らしさを理解できないものも中にはありましたが、この『Saxophone Colossus』はかなり聴きやすく僕をジャズの世界へと誘ってくれまシタ。
同時購入した他の作品と比較して、かなりリラックスした雰囲気の作品という印象があったかなぁ。オープニング曲「St. Thomas」の印象がかなり強かったからかもしれませんが。
ジャズ通の方や評論家の方は小難しい作品への評価が高く、わかりやすい作品に対して評価が低いという感想を持っているのですが、それらの人々の本作に対する高評価は少し意外な気もしますね。
メンバーはSonny Rollins(ts)、Tommy Flanagan(p)、Doug Watkins(b)、Max Roach(ds)の4名。
これからジャズを聴こうと思うのですがという方にオススメの1枚です。
全曲紹介しときやす。
「St. Thomas」
いきなり本作のハイライトと呼べる1曲。カリプソ・フレイヴァーの陽気でリラックスした雰囲気がたまりませんね。
ちょうど本作を購入した時期は、僕がワールドミュージックを聴き始めた時期と重なります。そんな中で中南米の音楽に触れ、カリプソという音楽の存在も知ることができました。そんな中で1950年代にカリプソを取り入れた演奏していた本曲を聴き驚いた記憶があります。
「You Don't Know What Love Is」
Don Raye/Gene DePaul作のスタンダード。実にムードのあるバラッドですね。Rollinsの豪快なプレイもいいですが、Flanaganの抑えたピアノもいいカンジですね。
「Strode Rode」
ハードボイルドなスピード感のあるカッチョ良い1曲。ハードバップの魅力を堪能できるスリリングな演奏ですね。Flanaganのソロ、
「Moritat」
「St. Thomas」と並ぶ本作のハイライト曲。Bertolt Brecht/Kurt Weillによる有名な『The Threepenny Opera(三文オペラ)』の中の1曲ですね。「Mack The Knife」という曲名で呼んだ方が有名かもしれませんね。
陽気で小粋なカンジが魅力ですね。 RollinsのメロディアスなプレイはもちろんのことRoachの豪快なドラムソロもいいです。僕のような永遠のジャズ初心者にとってもわかりやすい1曲デス。
「Blue 7」
クールに決めてくれる1曲ですね。イントロとエンディングがサイコーにカッチョ良いですね。メンバー4人の魅力がバランスよく楽しめるのでは? 「St. Thomas」、「Moritat」ほど有名ではありませんが隠れた名演なのでは?
う〜ん、疲れがとれない。
体というよりも脳ミソが疲れている気分ですね。