発表年:2015年
ez的ジャンル:NZ産レゲエ/ダブ/クロスオーヴァー
気分は... :Lord Echoと一緒に・・・
今回は新作アルバムからFat Freddy's Drop『Bays』です。
Fat Freddy's Dropは2000年にニュージーランド、ウエリントンで結成されたレゲエ/ダブ・バンド。
現在のメンバーは、Joe Dukie(vo、g)、DJ Fitchie(per、production)、Tony Chang(tp)、Jetlag Johnson(g)、Dobie Blaze(key)、Hopepa(tb、tuba)、Chopper Reedz(sax)の7名。
これまで『Live at the Matterhorn』(2001年)、『Based on a True Story』(2005年)、『Dr Boondigga and the Big BW』(2009年)、『Live at Roundhouse』(2010年)、『Blackbird』(2013年)といったアルバムをリリースしています。
あのLord Echoも在籍するThe Black Seedsと並ぶニュージーランドを代表するレゲエ/ダブ・バンドですね。
NZのバンドらしくレゲエ/ダブにソウル、ジャズ、ロック、クラブミュージック等のエッセンスを取り入れたクロスオーヴァー感覚が魅力ですね。
最新作『Bays』でも、そういったクロスオーヴァー感覚のレゲエ/ダブ・サウンドを存分に聴かせてくれます。特にハウス/テクノ、ブロークンビーツ、トライバル、チルアウトといったクラブミュージック寄りのサウンドが目立つ点が本作の特色です。一方で、彼らの原点であるレゲエ/ダブ・サウンドもちゃんと楽しめるのでご安心を!
僕のお気に入りは「:Wheels」、「>Fish In The Sea」、「>Cortina Motors」、「(Makkan)」、「//10 Feet Tall」あたりですね。
Lord Echo好きの人はチェックすべき1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「>Wairunga Blues」
ダビー&ソウルフルなダウンテンポでアルバムは幕を開けます。ゆったり大きくうねるグルーヴ感がいいですね。
「_Slings & Arrows」
ゲーム・サウンド的なイントロと共に始まるレゲエ・チューン。レゲエ・バンドとしての真髄を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5ChYoBGfMvs
「//10 Feet Tall」
哀愁のホーン・サウンドと共に始まるダビーなレゲエ・チューン。やはり、このダビー感覚がないとNZのバンドらしくないですね。
「:Wheels」
本作の中でもインパクトのある1曲。レゲエ/ダブとブロークンビーツが融合したようなエレクトリック・サウンドを楽しめるクロスオーヴァー・チューンに仕上がっています。
「_Razor」
ジャーマン・テクノ+ロッキンな仕上がり。Joe Dukieの哀愁ヴォーカルがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=X86Lk4pwBOg
「(Makkan)」
トライバル・リズムと共に始まるチルアウト・チューン。メロウな味わいもあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=GpmNN2LL1cI
「>Fish In The Sea」
このバンドのクロスオーヴァー感覚が反映された雄大なスケールの仕上がり。Joe Dukieのヴォーカルにも味わいがあります。このバンドの懐の深さを実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=oyuHEVDmC-M
「>Cortina Motors」
アッパーなダンス・チューン。ダンサブル・サウンドを期待する方には一番のオススメ。Lord Echoあたりが好きな人も気に入ると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=f9nVqtVTOJs
「//Novak」
ラストは少しルード感覚のエレクトリック・スロウ・ファンクで締め括っています。
Fat Freddy's Dropの他作品もチェックを!
『Live at the Matterhorn』(2001年)
『Based on a True Story』(2005年)
『Dr Boondigga and the Big BW』(2009年)
『Live at Roundhouse』(2010年)
『Blackbird』(2013年)