2015年12月21日

Marc Sadane『Exciting』

James Mtume/Reggie Lucasプロデュース!☆Marc Sadane『Exciting』
エキサイティング
発表年:1982年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・ファンク
気分は... :第一関門突破!

今回は80年代アーバン・ファンク作品からMarc Sadane『Exciting』(1982年)です。

Marc Sadaneはジョージア州サヴァンナ出身。

デザインを学ぶためN.Y.へ出てきたものの、音楽の道に進んだ彼はTungsten Steeleというグループでの活動を経て、ソロ・シンガーへ転身します。

その後Stephanie Millsのツアーに同行する機会を得たことがきっかけで、当時の人気プロデューサーJames Mtume/Reggie Lucasと出会った模様です。

そして、James Mtume/Reggie Lucasプロデュースの下、『One Way Love Affair』(1981年)、『Exciting』(1982年)という2枚のアルバムをリリースしています。

商業的には成功しませんでしたが、James Mtume/Reggie Lucasプロデュース作品ということで注目される機会が多いアーティストですね。

1st『One Way Love Affair』はSadane名義でしたが、2ndとなる本作『Exciting』Marc Sadane名義になっています。

James Mtume(per、syn、back vo)、Reggie Lucas(g)以外にもTawatha Agee(back vo)、Hubert Eaves III(key)、Howard King(ds)、Raymond Jackson(b)、Edward Moore(g)、Philip Field(key)というMtumeメンバーが勢揃いし、レコーディングに参加しています。

それ以外にMarcus Miller(b)、Reggie LucasがプロデュースしたSunfireのメンバーRaymond Calhoun(ds)、EW&F等でお馴染みのAl McKay(g)、B. B. & Q. BandのKevin Robinson(g)、Invisible Man's BandDean Gant(key)、Richard Tee(key)、元Roy Ayers UbiquityHarry Whitaker(key)、Rickey Smith(key)、'Crusher' Bennett(per)、Bernie Worrell(syn)、Ed Walsh(syn)、Peter Cannarozzi(syn)等がレコーディングに参加しています。

また、Babi FloydFreddie JacksonBrenda WhiteFonzi ThorntonLuther VandrossNorma Jean WrightUllanda McCullough等がバック・コーラスで参加しています。

Dunn Pearson Jr.等がアレンジを手掛けています。

1st以上にダンサブルなアーバン・ファンクが並ぶアルバムに仕上がっています。

シングルになった「One Minute From Love」「Exciting」Tawatha Ageeとのデュエット「Baby Won't Cha」あたりがハイライトだと思います。

個人的には「Message From Me To You」「Love You Right」「Promise I'll Never」もオススメです。

James Mtume/Reggie Lucas好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「One Minute From Love」
James Mtume/Reggie Lucas作。アルバムのハイライトと呼べるアーバン・ダンサー。1stシングルにもなりました。これぞJames Mtume/Reggie Lucasプロデュース曲!といった感じで言う事なしの出来栄えです。
https://www.youtube.com/watch?v=6CC4Nyf1KHs

「Exciting」
James Mtume/Reggie Lucas作。アルバムからの2ndシングル。80年代らしいシンセ・ファンクに仕上がっています。主役のSadaneは終盤にラップまで披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JZ3EM8H6GpM

「Forever」
Brian Holland/Lamont Dozier/Freddie Gorman作。The Marvelettes、1963年のR&Bヒットをカヴァー。オーセンティックなソウル・バラードを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hEBGW9C54zA

「Message From Me To You」
Dean Gant/Zuri Raheem作。意外に気に入っている都会的なミディアム・グルーヴ。Al McKay、Richard Tee、Marcus Millerといったバッキング陣にも惹かれます。

「Baby Won't Cha」
James Mtume/Reggie Lucas作。「One Minute From Love」と並ぶ本作のハイライト。Sadaneと共にTawatha Ageeがリード・ヴォーカルを務めるキレのあるアーバン・ファンクです。軽快なアンサンブルを聴かせてくれるホーン隊には後にThe Family Standを結成するJeffrey Smithも入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=BeQIF6PrvfQ

「Believe Me Girl」
Tawatha Agee作。前曲でリード・ヴォーカルを務めたTawathaですが、ここではソングライティングで貢献しています。しっとりと聴かせる素敵なメロウ・バラードです。

「Love You Right」
James Mtume/Reggie Lucas作。軽快なアーバン・ファンク。グイグイくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6b7O-TNJ6po

「Never Had A Love Like You」
Edward Moore/Howard King作。作者Edward Mooreのギターが印象的なダンサブル・チューン。Edward Moore/Howard Kingの2人は共同プロデューサーにも名を連ねます。
https://www.youtube.com/watch?v=JExRzgreGMc

「Promise I'll Never」
Charles Bellamy/Lawrence Jones作。ラストはキャッチーなライト・ファンクで締め括ってくれます。ホーン・アレンジはTom Tom 84。
https://www.youtube.com/watch?v=3BqZ4BdBlso

1st『One Way Love Affair』(1981年)や、この時期のJames Mtume/Reggie Lucasプロデュース作品もチェックを!

Sadane『One Way Love Affair』(1981年)
ワン・ウェイ・ラヴ・アフェア

Stephanie Mills『What Cha Gonna Do With My Lovin'』(1979年)
ホワッチャ・ゴナ・ドゥ・ウィズ・ラヴィン

Stephanie Mills『Sweet Sensation』(1980年)
スウィート・センセーション

Stephanie Mills『Stephanie』(1981年)
ステファニー

Phyllis Hyman『You Know How To Love Me』(1979年)
You Know How to Love Me

Rena Scott『Come On Inside』(1979年)
COME ON INSIDE

Gary Bartz『Bartz』(1980年)
BARTZ

The Spinners『Can't Shake This Feelin'』(1981年)
Can’t Shake This Feelin’
posted by ez at 00:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マーク・サダーンは,1枚目はミッドテンポ〜バラードが良くて,2枚目はアップテンポが良いというイメージがあります。ヒットには恵まれませんでしたけど,James Mtume&Reggie Lucasらしいメロウでモダンなサウンドが好きでした。
Posted by KJ at 2016年02月06日 21:25
☆KJさん

ありがとうございます。

この2ndにはダンサブルな魅力がありますね。

アーティストに関わらず、Mtume & Lucasプロデュースというだけで、
ついつい購入してしまいます(笑)
Posted by ez at 2016年02月07日 01:07
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