発表年:1978年
ez的ジャンル:イタリアン・ブラジリアン
気分は... :ここを乗り越えれば楽しい明日が・・・
クリスマス・イヴ前夜の祝日だというのに、仕事の納期に追われまくり、ヘロヘロ状態です。
仕事の目途をつけないといけないし、プレゼントも買えていないし・・・かなりマズイ状況かも?
こんな時にはブラジル音楽で少し癒されたい気分・・・
今回はイタリアン・ブラジリアン作品からGiulio Camarca & Trinidad『Samba Do Amigo』(1978年)です。
Giulio Camarcaは1941年生まれのイタリア人ギタリスト。
ジャズ・ロック・グループGialma 3のメンバーとして、アルバム『Rain's Dream』(1976年)もリリースしています。
それに対して、本作『Samba Do Amigo』は、キュートな女性コーラス隊を伴ったブラジル音楽のエッセンスを全面に打ち出した作品に仕上がっています。セルメンやラウンジ・ボッサ好きの人がグッとくる演奏が並びます。Baden Powellあたりから多大な影響を受けたであろう主役Giulioの素晴らしいギターも魅力的です。
そんな本作らしい魅力を楽しめるのが「Saudade Do Rio」、「Manha」の2曲だと思います。それ以外にBaden Powell作のアフロ・サンバ名曲「Berimbau」をカヴァー「Birimbao」にも注目です。
リオの夕陽が写るジャケも素敵ですね。
全曲紹介しときやす。
「Birimbao」
Vinicius de Moraes/Baden Powell作のアフロ・サンバ名曲「Berimbau」をカヴァー。本曲は女性コーラスなしのインスト・カヴァーになっています。Baden Powellから影響を受けているのでしょうね。パーカッション乱れ打ちの後半が特に盛り上がります。
https://www.youtube.com/watch?v=SKLuP3ueIdg
本曲について、当ブログではLennie Dale、Diane Denoir/Eduardo Mateo、Agustin Pereyra Lucena、Sambalanco Trio、Nara Leao、Felicidade A Brasil、Gary McFarland、Kenny Rankin、Le Trio Camara、Trio 3D、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valenca のカヴァーも紹介済みです。ご興味がある方はそちらの記事もご参照下さい。
「Samba Do Amigo」
タイトル曲はキュートな女性コーラスを配した軽快なサンバ・グルーヴ。リズミカルな哀愁モードが実にいいですね。Giulioのギターにもグッときます。
「Jalma」
キュートな女性コーラスの魅力を前面に出したソフト・ボッサ。ロマンティックな雰囲気の合間に、Giulioの小粋なギターが入りメリハリをつけています。
「Manha」
セルメン好き、ラウンジ・ポップ好きの人はグッとくる1曲。キュートな女性コーラスが栄える「Saudade Do Rio」と並ぶ本作のハイライト的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=yyM1U7hQUfk
「Sem Voce」
マイナー調メロディが心にしみる哀愁サンバ・グルーヴ。
「Saudade Do Rio」
個人的には本作のハイライト。キュートな女性コーラスにグッとくる正にサウダージなメロウ・ボッサ。Giulioの魅惑のギターも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=13nixPfh_qs
「Trans Amazonica (Parte 1)」
タイトルの通り、アマゾンをテーマにした壮大なインスト・チューン。Giulioのプログレ/ジャズ・ロックな側面を聴くことができます。
「Gujamara」
哀愁モードのギターと女性コーラスが織り成す幻想的な1曲。
「Trans Amazonica (Parte 2)」
「Trans Amazonica」のパート2。プログレ/ジャズ・ロックな演奏で締め括ってくれます。
CDの場合、「Gujamara」、「Trans Amazonica (Parte 2)」が「Trans Amazonica (Parte 1)」に含まれており、iTunes等でトラック表示されないのでご注意を!その意味で「Trans Amazonica (Parte 1)」以降の3曲は1つの組曲として聴くべきなのかもしれませんね。