発表年:2015年
ez的ジャンル:復活女性R&B
気分は... :11年経っても魅惑のヴォーカルは衰えず・・・
今回は新作R&B作品から11年ぶりの新作リリースとなったTeedra Moses『Cognac & Conversation』です。
1976年ニューオリンズ生まれの女性R&BシンガーTeedra Mosesの紹介は、デビュー・アルバム『Complex Simplicity』(2004年)以来となります。
2004年にリリースされた『Complex Simplicity』は2005年9月に当ブログを開設したその月に紹介したアルバムであり、10年を経た今でも思い入れのある1枚です。
特に「Be Your Girl」は今でも聴くマイ・クラシックです。
「Be Your Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=1DlXyONrkjc
この11年間はミックステープ等では作品リリースがあるものの、正規アルバムをリリースできなかったということは、それになりに苦労があったのでしょうね。本作『Cognac & Conversation』も当初はRick RossのMaybach Music Groupとサインし、そのRick Rossをフィーチャーしたリード・シングル「All I Ever Wanted」をリリースしたもののアルバムのリリースまでは至らず、結局Shanachie Recordsからのリリースとなりました。
Charles "Uncle Chucc" Hamilton(1500 or Nothin)、Thaddeus Dixon、Trackademicks、Nate "Locksmiff" Stallworth、Donald " Donnie Cash" Whittemore、Roosevelt "Bink" Harrell III、Dwayne "DW" Wrightといったプロデューサーが制作を手掛けています。
必ずしも彼女らしいとは思えないサウンドの曲もありますが、Teedraの魅惑のヴォーカルを11年ぶりに聴けただけで僕は大満足です。
全曲紹介しときやす。
「R U Scared」
Charles "Uncle Chucc" Hamiltonプロデュース。彼はL.A.のプロデューサー/ミュージシャン集団1500 or Nothinのメンバーです。Teedraの復活を印象付ける華やかに躍動するダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=FYUVJ4L7gRQ
「All I Ever Wanted」
Thaddeus Dixonプロデュース。Maybach Music Groupからアルバムの先行シングルとしてRick Rossを客演に迎えてリリースされた曲です。大ネタDynasty「Adventures in the Land of Music」をモロ使いのミディアム・グルーヴ。「Adventures in the Land of Music」好きの僕には嬉しい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=VO_wad28pI0
「International Playboi」
Trackademicksプロデュース。シンセ・サウンドを前面に打ち出したダンサブル・チューン。この路線はあまり好きではありませんが、Teedraのヴォーカルがのっかるとそれなりによく聴こえてしまうから不思議です。
https://www.youtube.com/watch?v=FSsV3hYfv-E
「Biscayne Blvd (Interlude)」
インタールード。
「Get It Right」
Nate "Locksmiff" Stallworthプロデュース。『Complex Simplicity』を思い出させてくれる1曲ですね。Teedraの雰囲気にぴったりな大人のネオソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=BeO1Rv2XQXs
「Cognac & Conversation」
Thaddeus Dixonプロデュース。タイトル曲は再びRick Rossをフィーチャー。Teedraのヴォーカルが栄えるメロウ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=C4o64Ek4ivI
「Only U」
Donald " Donnie Cash" Whittemoreプロデュース。3D Na'Teeの女性ラップをフィーチャー。切々と歌い上げるTeedraのヴォーカルが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=9jTt3Hh4mQo
「Sketches of Heartbreak (Interlude)」
インタールード。
「Beautiful Chaos」
Donald " Donnie Cash" Whittemoreプロデュース。曲やサウンドは今いちですが、Teedraのヴォーカルの魅力は伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=YOvuCmgr_gI
「Skin Diver」
Boddhi Satvaプロデュース。素敵なダンサブル・チューンですが、主役はBoddhi SatvaでTeedraはフィーチャリング・シンガーといった雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=SEwqDV6m3Fc
「That One」
Roosevelt "Bink" Harrell IIIプロデュース。Anthony Hamiltonとのデュエット、しかもBinkプロデュースという点でファンの期待も大きい1曲なのでは?その期待を裏切らない濃厚なメロウ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mM7ZiWlPcdo
「Sound Off (Interlude)」
インタールード。
「Yesterday Ain't Tomorrow」
Roosevelt "Bink" Harrell IIIプロデュース。Binkプロデュース曲が続きます。多少の仰々しさはありますが、Teedraのヴォーカルの魅力をうまく引き出していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=0eP1refkm2w
「Wish U Were Here (Interlude)」
Teedraがア・カペラ・コーラスを聴かせてくれる小曲。
「No Regrets」
Dwayne "DW" Wrightプロデュース。ラストは感動的なソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=y1Rfvi3cAFk
『Complex Simplicity』(2004年)