2016年01月05日

Galliano『The Plot Thickens』

フォーキーな色合いが強まった3rd☆Galliano『The Plot Thickens』
Plot Thickens
発表年:1994年
ez的ジャンル:脱アシッド・ジャズ
気分は... :イルカ軍団の浮上はいつの日か・・・

NFLはレギュラー・シーズンが終了。
我がドルフィンズは6勝10敗でAFC東地区の最下位。

AFC東地区の場合、ペイトリオッツが抜けだすのは仕方がないとしても、ジェッツ、ビルズの上には行って欲しいと思っていたので残念です。個人的には第4週にロンドンでジェッツに大敗した試合を観て「今年もダメだな」と諦めモードに入りましたが・・・大型補強であったDTスーも期待外れでした(泣)

今回はアシッド・ジャズの人気グループGallianoの3rdアルバム『The Plot Thickens』(1994年)です。

Rob Gallagherを中心としたユニットGallianoの紹介は、2ndアルバム『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)に続き2回目となります。

本当は1st『In Pursuit of the 13th Note』(1991年)を紹介しようと思っていたのですが、聴いてみて今一つ気分にフィットせず、続いて本作を聴いたところ、しっくりきたので取り上げることにしました。リアルタイムでは『In Pursuit of the 13th Note』の方がよく聴いていたのですが・・・

本作におけるメンバーはRob GallagherCrispin "Spry" RobinsonValerie EtienneMichael SnaithSteve Amedeeの5名。

前作『A Joyful Noise Unto The Creator』からRob Gallagherと並ぶフロントマンConstantine Weirが脱退し、Valerie Etienneが正式にグループのメンバーとなっています。

それ以外にMick Talbot(key)、Ernie McKone(b)、Crispin Taylor(ds、per)、Mark Vandergucht(g)、K-CreativeDominic "Ski" Okenfull(key)等が参加しています。

前作『A Joyful Noise Unto The Creator』ではプロデュースも手掛けたMick Talbotでしたが、本作ではキーボード奏者としての参加であり、関与度合いが低下しています。

アルバム全体の印象としては、ジャズ・ファンクの色合いが薄れ、フォーキー/レイドバックな色合いが強まっており、アシッド・ジャズという枠に囚われない自分達のサウンドを追求しようとするスタンスが窺えます。あとはValerie Etienneの正式加入により、彼女のソウルフル・ヴォーカルを活かした曲が目立つのも特徴です。

グループ最大のヒットとなった「Long Time Gone」(CS&Nのカヴァー)をはじめ、1曲1曲がよく練られている印象を受けます。

当時は何となく地味な印象を受けたのですが、今聴き直すとなかなかの充実作だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Was This The Time」
アルバムのイントロ的な小曲。トライバルな雰囲気です。

「Blood Lines」
本作らしいフォーキーな味わいのイントロが印象的です。本編はIke Leoのダブル・ベースが牽引する生音ジャジーHip-Hop的な演奏を楽します。
https://www.youtube.com/watch?v=nhMEqD2tmzQ

「Rise And Fall」
Valerie Etienneのソウルフル・ヴォーカルを活かしたUKソウル・チューン。グルーヴィーでノリのいいサウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r-6MIVSq2JE

「Twyford Down」
アルバムからの2ndシングル。少しダークなトーンのグルーヴ感が印象的な1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=1FCUb8lfFJo

「What Colour Our Flag」
Rob Gallagherのメッセージを感じるソウル・チューン。Young DisciplesのMarco Nelsonがベースで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=yBkMv3Y-yU4

「Cold Wind」
フォーキーな色合いは最も強い曲。なかなか味わい深くでいいですよ。終盤の盛り上がりもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=rNE8Xca-SKs

「Down In The Gulley」
オルガンの音色とホーン・サウンドが印象的です。本曲はオリジナル・アレンジがMick Talbotとクレジットされています。そう言われると、Mick Talbotっぽいかも?

「Long Time Gone」
Crosby, Stills & Nashのカヴァー。シングル・カットされUKチャート第15位となったヒット曲。チャート・アクション的にはグループ最大のヒットとなりました。本作らしいレイドバック感覚とUKソウル的な雰囲気がうまく融合しています。Valerieのソウルフル・ヴォーカルの魅力を実感でき、Robのラップ・パートもいいアクセントになっています。CS&Nのオリジナルは『Crosby, Stills & Nash』(1969年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=8qJw4X6okfQ

「Believe」
Mark Vanderguchtのギター・サウンドが牽引する1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=WLFiLmns62I

「Do You Hear」
Ike Leoのダブル・ベース、Dominic "Ski" Oakenfullのキーボード、さらにはホーン隊が加わったジャズ的な格好良さにグッとくる1曲。トロンボーン・ソロはDennis Rollins。結構好きです。

「Travels The Road」
レゲエ/ダブ色の強い仕上がり。前作でもレゲエ/ラガ的な曲が収録されており、こういった曲を演奏するのは自然な流れなのでしょうね。

「Better All The Time」
メロウな魅力にグッとくるUKソウル調の仕上がりは僕好み。当時こういう雰囲気の曲が好きでしたね。
https://www.youtube.com/watch?v=dx32m7ktbck

「Little One」
ラストはRobのギターとCrispin TaylorのパーカッションのみをバックにRobとValerieが歌います。二人のハーモニーがなかなか素敵です。

Gallianoの他作品もチェックを!

『In Pursuit of the 13th Note』(1991年)
In Pursuit of the 13th Note

『A Joyful Noise Unto The Creator』(1992年)
ジョイフル・ノイズ・アントゥ・ザ・クリエーター

『:4』(1996年)
4our
posted by ez at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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