2016年01月20日

Lords Of The Underground『Keepers Of The Funk』

Marley Marlプロデュース、George Clinton参加のイーストコーストHip-Hop☆Lords Of The Underground『Keepers Of The Funk』
Keepers of the Funk
発表年:1994年
ez的ジャンル:ミドルスクール系イーストコーストHip-Hop
気分は... :ファンクの継承者

今回は90年代Hip-Hop作品からLords Of The Underground『Keepers Of The Funk』です。

Lords Of The Undergroundはニュージャージーを拠点とするHip-Hopグループ。メンバーはDoitallMr. FunkeDJ Lord Jazzという2MC1DJの3人組。

Marley Marlと彼の弟子K-Defのプロデュースの下、1993年にデビュー・アルバム『Here Come the Lords』(1993年)をリリース。同作からは「Psycho」「Chief Rocka」「Funky Child」「Here Come the Lords」「Flow On」といった曲がシングル・カットされました。

「Chief Rocka」(From 『Here Come the Lords』)
 https://www.youtube.com/watch?v=JFQXtAE7SiU
「Funky Child」(From 『Here Come the Lords』)
 https://www.youtube.com/watch?v=XCm2fuivK5w
「Flow On」(From 『Here Come the Lords』)
 https://www.youtube.com/watch?v=q0Oje4gzY-Q

その後、『Resurrection』(1999年)、『House of The Lords』(2007年)といったアルバムをリリースしています。

Lords Of The Undergroundといえば、やはりクラシックとして支持が高い1st『Here Come the Lords』のイメージが強いですが、本作『Keepers Of The Funk』もなかなか充実したHip-Hop作品に仕上がっています。

"ファンクの継承者"というタイトルもいいですよね。また、そんなタイトルを後押しするようにP-Funkの総帥George Clintonがゲスト参加しています。

プロデュースはMarley MarlK-Defの師弟コンビ、さらにLords of the Underground自身とAndre Boothが共同プロデューサーとしてクレジットされています。

シングルになった「Tic Toc」「What I'm After」「Faith」をはじめ、George Clintonをフィーチャーした「Keepers of the Funk」、ハードコアな格好良さのある「Neva Faded」、ジャジーな味わいの「No Pain」、Sah-Bの女性ラップをフィーチャーした「Frustrated」などキャッチーなトラックが揃っています。

1st『Here Come the Lords』とセットで、ぜひチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。

「Ready or Not」
ジャジーなピアノ・ループにのって達者なフロウを聴かせてくれるキャッチーな仕上がり。DJ Lord Jazzの擦りもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=hg1cYuhBjbY

「Tic Toc」
アルバムからの1stシングル。Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」 の♪チックタック♪フレーズの引用が印象的です。ミドルスクールらしいハードコア感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ufi5E2jeC_E

「Keepers of the Funk」
P-Funkの総帥George Clintonをフィーチャー。The Blackbyrds「Rock Creek Park」、Parliament「Flash Light」、Skull Snaps「It's a New Day」をサンプリング。総帥George Clintonをゲストに迎え、"ファンクの継承者"らしいファンク・トラックで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=whTmC_9zLXk

「Steam From Da Knot」
ハードコアな中にもキャッチーな味わいがあるのがいいですね。少しダークなパンチの効かせ方が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=SatTjpiIAzU

「What I'm After」
アルバムからの2ndシングル。Redman「Tonight's Da Night」ネタを活用したクラシック。このグループの魅力が詰まっています。Skull Snaps「It's a New Day」、Trouble Funk「Pump Me Up」、Roxanne Shante & Biz Markie「The Def Fresh Crew」もサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=feHb57eCYMw

「Faith」
アルバムからの3rdシングル。Deniece Williams「Free」ネタを使ったパンチの効いた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HznU3iKo4Ik

「Neva Faded」
Supreme Cをフィーチャー。James Brown「Funky Drummer」、Bootsy's Rubber Band「Bootzilla」Big Daddy Kane feat. Biz Markie「Just Rhymin' With Biz」 、Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」ネタを使い、彼らのハードコアな格好良さを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=6kaFP1czY-4

「No Pain」
Sah-Bをフィーチャー。Les McCann「Go on and Cry」ネタのループを効果的に使った僕好みのジャジー・トラックが印象的です。Sah-Bの女性ラップがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pwGt_WEgzPQ

「Frustrated」
Sah-Bをフィーチャー。Donald Byrd「Weasil」、Lou Donaldson「Hamp's Hump」をサンプリング。この曲もなかなかキャッチーな仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZOZElqhDqJg

「Yes Y'All」
ハードコアながらもトラックには遊び心があるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=utWwNUHf5rU

「What U See」
Doitall、Mr. Funkeのスロウを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=rbOx6yIvJ5s

「Outro」
アルバムのアウトロ。

Lords Of The Undergroundの他作品もチェックを!

『Here Come the Lords』(1993年)
Here Come the Lords

『Resurrection』(1999年)
Resurrection

『House of The Lords』(2007年)
House of The Lords
posted by ez at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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