発表年:1987年
ez的ジャンル:テディベア系ブラコン
気分は... :意外な経歴の人だったんですな...
今回は80年代後半のブラコンからMiles Jaye『Miles』(1987年)です。
多分、Miles Jayeと言っても80年代ブラコンをリアルタイムで聴いていた人でなければピンと来ないかもしれませんね。
80年代後半のブラコンはバリトン・ボーカル系の野太い男性シンガーの作品が結構多かったのですが本作もそんな1枚です。
そうした男性シンガーの作品群はリアルタイムではLPで購入したのですが、なかにはCD化されずにしばらく聴けていないものも多数存在します。久々に聴いてみたいなぁ...なんて思いも込めて本作『Miles』をセレクトしました。
さて、本作の主役であるMiles Jayeです。
僕は全然彼の経歴を知らず、今回エントリーにあたり初めて彼の経歴をリサーチしたのですが、二点ほど意外な事実がありました。
まず、一点目は彼の本名がMiles Davisであること。
本ブログでもお馴染みのジャズ界の帝王Miles Davisに因んで名づけられたのだとか。いいんだか、悪いんだかビミョーですな。
そして、二点目は彼がディスコ・グループVillage Peopleのメンバーであったこと。
「Y.M.C.A.」、「In The Navy」 、「Go West」でお馴染みのアノVillage Peopleです!Milesは3代目ポリスマンとして1983年から二年ほど在籍していたようです。
さて本作『Miles』ですが、少なくともVillage Peopleの影響は全くありません(笑)
本名からの影響は多少あるかも?というのも当時のブラコン作品と比較すると、ジャズのテイストを感じる作品かもしれません。事実、本作にはRoy AyersやBranford Marsalisといったジャズ/フュージョン畑のミュージシャンがゲスト参加しています。
でも基本的には典型的な当時のアーバンなブラコンです。
細かな経緯は知りませんが、本作の発表に際してはTeddy Pendergrassのバックアップがあったみたいですね。ちなみに本作のエグゼクティブ・プロデューサーとしてTeddy Pendergrassの会社(?)であるTeddy Bear Enterprisesの名がクレジットされていマス。
その意味ではTeddyファンあたりにオススメな1枚かもしれませんね。
全曲紹介しときやす。
「Let's Start Love Over」
各種コンピ・アルバムにも収録されているアルバム中で一番有名な曲。80年代ブラコンらしい打ち込みサウンドのミッド・チューン。Milesのようなバリトン系のボーカルって、このモッタリした打ち込みサウンドが案外マッチしているかも?
なんとRoy Ayersがゲスト参加。打ち込みサウンドの中でなんとvibeの音色がいいアクセントになっています。
「Lazy Love」
リアルタイムで本作を聴いていた時には、この曲や「I've Been a Fool for You」、「I Cry for You」あたりのスロウをよく聴いていまシタ。個人的にはこの時期アーバンなスロウに飢えていたカンジでしたね。当時大学生の僕でしたが少し背伸びして大人のふりをしたかったのかもしれませんな(笑)アーバンといっても少し枯れているのが激シブでいいカンジですよ。
「Special Thing」
80年代後半らしいダンサブルなミッド・チューン。何故か当時無理してDCブランドなんぞ着込んでいた自分の姿を思い出し、恥ずかしい気分になってきた(笑)
「I've Been a Fool for You」
オーソドックスなアーバン・スロウ。久々に聴いてこのあたりは案庸に聴こえるのかななんて思いましたが、なかなか今聴いてもいいですね。
「I Cry for You」
当時アルバムで一番好きだったのがこのスロウ。今回聴いていもダントツで一番好きですね。大学の時の思い出が湧き上がり、胸が熱くなる1曲ですね。ドラマのエンディング・テーマなんかにピッタリの曲だと思いますね。
「Come Home」
なかなかクールに決めているミッド・ダンサーな1曲。昔はそうでもなかったけど、今回聴いて結構気に入りまシタ。Branford Marsalisがゲスト参加。ソプラノサックスを軽やかに聴かせてくれマス
「Happy 2 Have U」
タメのあるグルーヴ感がカッチョ良いミッド・チューン。この曲も昔から好きでした。案外この時代でなければ聴けないタイプの曲ですね。
「Desiree」
ラストはエレクトリック・ファンクしてマス。
個人的にはかなり慌しかった5月が終わろうとしています。
来月に入ったら一度ガス抜きしようっと!
待っててね☆