発表年:2005年
ez的ジャンル:デトロイト男性R&Bシンガー
気分は... :CCCDはいけませんな・・・
今回は男性R&BシンガーDweleの『Some Kinda...』(2005年)です。
Dwele(本名:Andwele Gardner)は1978年ミシガン州デトロイト出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサー/マルチ・プレイヤー。
2000年に自主制作でアルバム『Rize』をリリース。その後、Virgin Recordsと契約し、『Subject』(2003年)、『Some Kinda...』(2005年)という2枚のアルバムをリリースし、その実力をR&Bファンに知らしめました。
レーベルを移った後も『Sketches of a Man』(2008年)、『W.ants W.orld W.omen』(2010年)、『Greater Than One』(2012年)といったアルバムをコンスタントにリリースしています。
故J Dillaがその才能を認めたシンガーとして知られる人ですね。また、さまざまなアーティストの作品への客演でも目立つ人でもあります。
当ブログでも彼が客演した作品を数多く取り上げています。
J Dilla『The Shining』(2006年)
Common『Finding Forever』(2007年)
Kanye West『Graduation』(2007年)
Jazzanova『Of All The Things』(2008年)
Lettuce『Rage!』(2008年)
Kanye West『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』(2010年)
Robert Glasper Experiment『Black Radio 2』(2013年)
メジャーからマイナーまでありますが、どの作品も名盤ですね。
さて、今回紹介する『Some Kinda...』(2005年)はVirginでの第2弾アルバムとなります。
Dweleのセルフ・プロデュースが中心ですが、J Dilla、Mike City、G-1も各1曲でプロデュースしています。
また、Dweleはヴォーカルのみならず、ギター、ベース、ドラム、キーボード、トランペットとマルチ・プレイヤーぶりでその才能を見せてくれます。
アルバム全体はこの時代らしいネオソウル作品という印象を受けます。
シングルになった「I Think I Love U」、「Weekend Love」もいいですが、やはりJ Dillaがプロデュースし、Slum Villageを迎えた「Keep On」がハイライトですかね。
また、効果的なホーン・サウンドが印象に残る「A Pimp's Dream」、G-1プロデュースの「A Pimp's Dream」あたりもオススメです。
本作の難点は国内盤がCCCDだったことですかね。今振り返ると、CCCDで新作リリースされたアーティストって悲劇でしたね。
僕が保有するのは輸入盤ですが、iTunesにインポートしようとしたら、CDトラック名を取得できず自分で手入力せなばならず面倒だった記憶があります。
まぁ、そんなことはさておき、ネオソウル好き、J Dilla好きの人はチェックしてみてください。
全曲紹介しときやす。
「Holla」
ネオソウルらしいグルーヴ感が楽しめるオープニング。
「A Pimp's Dream」
オススメその1。効果的なホーン・サウンドが印象に残るミディアム・グルーヴ。軽やかな中にも味わいのあるDweleのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=SOzJNlPYKbI
「Know Your Name」
オススメその2。G-1プロデュース曲。Dweleのヴォーカルのセクシーな魅力を実感できるミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=NUpwfCFdc6A
「My Lova」
ネオソウルらしい雰囲気のミディアム・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=zjTZoz089GU
「Flapjacks」
ネオソウル好きの人にはグッときそうなメロディ・ラインですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2_JKHirvXbQ
「Caught Up」
インタールード的な1曲。
「Weekend Love」
オススメその3。アルバムからの2ndシングル。小粋なホーン・サウンドが印象的なジャジー感覚のネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=-EpVHaOxSyM
「Lay It Down」
オススメその4。Tony! Toni! Tone!「Holy Smokes & Gee Whiz」ネタのエレガントな鍵盤ループが印象的なミディアム・グルーヴ。Dweleのヴォーカルが切なくてグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=KXTcze1Wl_0
「I Think I Love U」
オススメその5。アルバムからの1stシングルはMike Cityプロデュース曲。さりげないミディアム・グルーヴですが、ボトムの効いたトラックが格好良いですね。さすがはMike City!
https://www.youtube.com/watch?v=3rT6Iqb4JfM
「Continuation」
小曲ですが次曲へのつなぎとしていい感じです。
「Keep On」
オススメその6。J Dillaがプロデュースし、Slum Villageをフィーチャーした話題曲。Sade「Paradise」、Common「Dooinit」をサンプリングしたコズミック・トラックがいいですね。J Dilla好きの人は楽しめる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=XKZthSVfohI
「Some Kinda Prelude (...And So It Is)」
タイトル曲のプレリュード。
「Some Kinda」
タイトル曲には幼くして父を失ったDweleの思いが詰まっているようすね。
https://www.youtube.com/watch?v=uw0igm0cl_o
「Wake The Baby」
ジャジーな哀愁バラード。雰囲気はありますが、ジャズ・シンガーではなくR&BシンガーDweleの歌が聴きたい気が・・・
https://www.youtube.com/watch?v=2BbjQKUPrQk
「Old Lovas」
ラストは切々と歌う哀愁メロウ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=TOal2RkFvco
Dweleの他作品もチェックを!
『Subject』(2003年)
『Sketches of a Man』(2008年)
『W.ants W.orld W.omen』(2010年)
『Greater Than One』(2012年)