発表年:2002年
ez的ジャンル:究極のデトックス・ミュージック
気分は... :ミラー凄すぎる!
NFLスーパーボウル「ブロンコス対パンサーズ」は、ブロンコス守備陣がビッグプレイでモメンタムを引き寄せ、パンサーズを撃破しました。
パンサーズのQBニュートンにいつものプレイをさせなかったブロンコス守備陣は圧巻でしたね。特にMVPのミラーとウエアの2人は凄かった。個人的にはパンサーズを応援していましたが、ミラーのプレーを観ていて、序盤から勝てる気がしなかったですね。
両チーム共に攻撃陣が不調で、その面で華やかさに欠ける試合でしたが、そんなことを忘れさせてくれるミラーのプレーでした。AFCチャンピオンシップも含めて、1人の圧倒的な守備プレイヤーの存在が試合を決定づけてしまうことを思い知らされました。
自らのプレーはパッとしなかったマニングですが、守備陣のおかげで有終の美を飾ることができましたね。今後の去就に注目です。
ハーフタイムショーはColdplayでしたが、Beyonce、Bruno Marsの方が目立っていた感もありましたね。
久々のPat Methenyです。
セレクトしたのはPat Metheny Group『Speaking Of Now』(2002年)です。
これまで紹介してきたPat MethenyおよびPat Metheny Group(PMG)作品は以下の5枚。
『Offramp』(1982年)
『First Circle』(1984年)
『Still Life (Talking)』(1987年)
『Letter from Home』(1989年)
『Secret Story』(1992年)
本作『Speaking Of Now』(2002年)は、『Imaginary Day』(1997年)以来となるPMG名義のアルバムであり、グラミーのBest Contemporary Jazz Albumを受賞した作品です。
僕の場合、PMGといえば、『First Circle』(1984年)、『Still Life (Talking)』(1987年)、『Letter from Home』(1989年)、『Secret Story』(1992年)の4枚が特別です。これらの作品で聴かれる大自然の映像が思い浮かんだり、世界中を旅している気分になるサウンドは、僕にとって究極のデトックス・ミュージックです。
そして、本作『Speaking Of Now』(2002年)も上記4枚のアルバムに通じる雰囲気を持ったアルバムです。
本作におけるPMGメンバーは、Pat Metheny(g)、Lyle Mays(p、key)、Steve Rodby(b、cello)、Richard Bona(vo、per、g、b)、Antonio Sanchez(ds、vo)、Cuong Vu(tp、vo)の6名。
"Jaco Pastoriusの再来"と称されたカメルーン出身のベーシストRichard Bona、メキシコ出身で今や世界的ドラマーとなったAntonio Sanchez、ベトナム出身のCuong Vuの3名が新たなメンバーとして加わっています(ただし、Bonaは年間契約での時限参加)。Antonio SanchezはPat Metheny Unity Groupでも活躍していますね。
6名以外にDave Samuels(per、marimba)がゲスト参加しています。
前述の4枚と同じく、聴き終えると素晴らしいドキュメンタリーを観終えたような深い感動に包まれます。
目を閉じて聴いていると、心が整ってきます。
全曲紹介しときやす。
「As It Is」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしいサウンドスケープ的なサウンドを楽しめます。PMG好きの人であれば、いつもの世界観に惹き込まれるオープニングです。
https://www.youtube.com/watch?v=I_2zCXEqEsI
「Proof」
Pat Metheny/Lyle Mays作。この新体制のインプロヴィゼーションを楽しめる演奏です。Methenyのギターを存分に堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=9W2Ao3EVV6k
「Another Life」
Pat Metheny作。Richard Bonaのヴォーカルが牽引する美しく感動的な演奏です。知らない別世界へ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=lyW8-AkcbWM
「The Gathering Sky」
Pat Metheny/Lyle Mays作。序盤と終盤にアフリカ色を取り入れたワールド・ジャズ的なサウンドでアクセントをつけています。緩急をつけたスリリングな演奏も楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=xSlCSUxLJyk
「You」
Pat Metheny作。Methenyのギターをバックに、Bonaが透明感のあるヴォーカルで歌い上げます。感動ドキュメンタリーのエンディング・テーマって雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KX_XGORL6Go
「On Her Way」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしいスリリングかつ感動的な演奏を楽しめます。スキャット入りなのも僕好み。新加入Sanchezの活躍も目立ちます。PMGワールド全開の演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VpBrMRTMXnI
「A Place in the World」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしい世界観と美学を楽しめます。こういう大自然を感じる壮大なスケール感のある演奏こそPMGの魅力ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cntrKseZUIU
「Afternoon」
Pat Metheny作。Bonaが美しい歌声が優しく包み込んでくれるビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=mxc31g-O3rQ
「Wherever You Go」
Pat Metheny/Lyle Mays作。PMGらしい叙情的な演奏でアルバムの余韻に浸りながらエンディングを迎えます。
https://www.youtube.com/watch?v=qLFdnYQDYnk
Pat Methenyの過去記事もご参照下さい。
『Offramp』(1982年)
『First Circle』(1984年)
『Still Life (Talking)』(1987年)
『Letter from Home』(1989年)
『Secret Story』(1992年)