発表年:2016年
ez的ジャンル:90年代を代表する女性R&Bグループ
気分は... :Let's Make Music!
TLCと並び90年代を代表する女性R&BグループSWVの最新作『Still』です。
Cheryl "Coko" Gamble、Tamara "Taj" Johnson、Leanne "Lelee" Lyonsの3人組SWVに関して、当ブログでは4枚のスタジオ作を紹介済です。
『It's About Time』(1992年)
『New Beginning』(1996年)
『Release Some Tension』(1997年)
『I Missed Us』(2012年)
『I Missed Us』(2012年)で見事に復活を遂げたSWV。あれから4年、新作アルバムを届けてくれました。
僕の場合、ミーハー的に好きだったのを引きずっている面もあるので、内容云々に関係なく3人の元気な歌声を聴ければ、それだけで十分なのですが、内容的にも楽しめる1枚に仕上がっています。
Zingara「Love's Calling」ネタの先行シングル「Ain't No Man」、大ネタPatrice Rushen「Never Gonna Give You Up」使いのディスコ・チューン「On Tonight」、キャッチーなミディアム・グルーヴ「Let's Make Music」など前半5曲が特に充実しています。
前作を手掛けたCainon LambとDa Real Big D.がプロデュースを務めています。
全曲を紹介しときやす。
「Still」
Cokoを中心に3人の歌声が本作でも快調であることを確認できるミディアム・グルーヴ。女性R&Bグループらしい魅力があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=c7sK20fQcaU
「MCE (Man Crush Everyday)」
Janet Jackson「Funny How Time Flies (When You're Having Fun)」ネタのメロウ・トラックによるミディアム・スロウ。終盤にはAnita Baker「Sweet Love」を引用する遊び心もみせています。
https://www.youtube.com/watch?v=GbPo2bSAVsc
「On Tonight」
Patrice Rushen「Never Gonna Give You Up」ネタのトラックがキャッチーなディスコ・チューン。こういった大ネタ使いの曲もSWVには似合いますね。
https://www.youtube.com/watch?v=KxQyd-3yK_4
「Let's Make Music」
キャッチーなミディアム・グルーヴ。今の彼女達にピッタリな1曲ですね。今時なのに何処となく懐かしさもあるところにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=tsU4RSUO5Wg
「Ain't No Man」
アルバムからの先行シングル。Zingara「Love's Calling」をサンプリングした大人のラブソングです。サビではFour Tops「Ain't No Woman (Like the One I've Got)」のフレーズを引用しています。
https://www.youtube.com/watch?v=YSkriKV0CCQ
「Love Song」
昔の名前だけではなく、現在進行形の女性R&Bグループであることを示してくれる1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qvWGGukWi18
「When Love Didn't Hurt」
ヴィンテージ感のあるバラード。オーセンティックな楽曲で彼女達の実力を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FR5pRkLBCDI
「Miss You」
3人のヴォーカル・ワークを楽しめるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Fx5jUe8ia_o
「Leaving You Alone」
妖しい雰囲気が漂う哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=uIXSTpl95lk
「What We Gon' Do」
ラストは感動的なバラードで締め括ってくれます。3人の素晴らしい歌声に酔いしれましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=n9ebDLwZy_c
国内盤や一部の盤には、「Right Here」、「I'm So Into You」、「Weak」といったかつてのヒット曲のライブ仕立ての再録ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加収録されています。
個人的にはオマケ的な3曲で取り立てて騒ぐほどのヴァージョンとは思えないので、オリジナル10曲の輸入盤で十分だと思います。
SWVの過去記事もご参照下さい。
『It's About Time』(1992年)
『New Beginning』(1996年)
『Release Some Tension』(1997年)
『I Missed Us』(2012年)
ありがとうございます。
SWVの新作というだけで嬉しくなってしまいますね。
特に前半5曲が気に入っています。
「Still」は,爽やかなメロディーに溌剌とした雰囲気で,ここに円熟味を増した3人の歌声が乗ると,グッと大人っぽくなった「Right Here」って感じですね。大ネタ使いのせいもあるんでしょうが,「On Tonight」は,いかにも80年代って感じで,90年代のヴォーカル・グループが,こういう曲をやるのって面白いですね。
「When Love Didn't Hurt」は,ゴスペルとか,サザン・ソウルのアーティストがやりそうなナンバーで,今までのSWVにないテイストですが,良い曲ですね。
どの曲もクオリティ高くて,なかなか良かったです。
ありがとうございます。
ファンは納得の1枚ですよね。
SWVには流行に左右されず、されど現役感を忘れないスタンスで作品をリリースし続けて欲しいです。