発表年:1996年
ez的ジャンル:セクシー&メロウ男性R&B
気分は... :隠れた逸品・・・
90年代R&B作品からAlfonzo Hunter『Blacka Da Berry』(1996年)です。
Alfonzo Hunterは1973年シカゴ生まれの男性R&Bシンガー/サックス奏者。
EPMDのErick Sermonに見出され、彼のDef Squad Recordsからアルバム『Blacka Da Berry』(1996年)をリリースします。
その後、2ndアルバムも準備していたようですが、レーベル閉鎖の影響もあり、頓挫してしまったようです。それでも2000年代に入ってカムバックし、断続的に活動していた模様です。詳細は調べてません。ゴメンナサイ。
さて、本作『Blacka Da Berry』ですが、スロウ〜ミディアム中心のセクシーなR&B作品に仕上がっています。
Erick Sermonがメイン・プロデューサーを務め、Alfonzo Hunter自身も2曲プロデュースしています。それ以外に元BlackstreetのDave Hollister、Kevin Chandler、Michael Peeples等がプロデューサーに起用されています。
Erick Sermonがメイン・プロデューサーですが、それ程Hip-Hop色の強調せずセクシー&メロウな雰囲気を重視した仕上がりになっています。何より、主人公Alfonzo Hunterの声質が良く、ヴォーカルに安定感があるので、スロウ〜ミディアム中心の構成でも飽きることなく最後まで聴かせてくれます。
「Just The Way (Playas Play)」、「Weekend Thang」といったシングル曲や、Minnie Riperton「Baby, This Love I Have」ネタのタイトル曲「Blacka Da Berry」、ボコーダー使いの「Crazy」、Dave Hollisterをフィーチャーした「Everything」、ジンバブエの民族楽器ムビラの音色に癒される「Quiet Time」あたりがオススメです。
90年代男性R&Bの隠れた逸品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Weekend Thang」
オススメその1。Erick Sermonプロデュース。アルバムからの2ndシングル。Bill Withers「Grandma's Hands」ネタのベースラインが印象的なベッドタイム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=gc7qu6NdFd4
「Blacka Da Berry」
オススメその2。タイトル曲はErick Sermon/Sugarlessプロデュース。Minnie Riperton「Baby, This Love I Have」をサンプリングしたセクシー・メロウ・グルーヴ。Alfonzoのセクシーな魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=jDrJSx63WkE
「When You're Ready」
Erick Sermonプロデュース。90年代男性R&Bらしいスロウ・ジャム。声質がいいのでセクシー・ヴォーカルがよくマッチします。
https://www.youtube.com/watch?v=z3FICz_qwWs
「Keep It Tight (Interlude)」
インタールード。
「Slow Motion」
Kevin Chandler/Michael Peeplesプロデュース。オーセンティックなスロウですが安定感があります。Michael Peeplesのメロウな鍵盤が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=uF23nwOxyso
「Crazy」
オススメその3。Erick Sermon/Hen-Geeプロデュース。僕好みのボコーダー使いが効果的なミディアム。Zapp「Computer Love」を少しテンポアップしたような雰囲気にグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=6Rl7NxQY_00
「Just The Way (Playas Play)」
オススメその4。Erick Sermonプロデュース。デビュー・シングルにもなったメロウなR&Bグルーヴ。Erick Sermonもラップを披露してくれます。Alfonzo Hunterの代表曲といえばコレになるでしょう。Alfonzoのセクシー&メロウな魅力が上手く引き出された1曲だと思います。Goodie Mob「Cell Therapy」ネタ。
https://www.youtube.com/watch?v=JwcE_Y8rV4c
この曲といえば、リミックスも充実です。いずれもErick Sermonが手掛けたGrover Washington Jr.「Mister Magic」 ネタのThe RemixやMary Jane Girls「All Night Long」ネタのFemale Remix、BlacksmithによるGrover Washington Jr.「Knucklehead」ネタのBrixton Bass Club Mix等があります。
「Just the Way (The Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=wi-i4Jf2yHk
「Just the Way (Female Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=7zs_FN_llv4
「Just the Way (Brixton Bass Club Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=BIQwxIJGMv0
「Groove On」
オススメその5。Erick Sermon/Jazzy Fayeプロデュース。少しスモーキーな浮遊感にグッとくるセクシー・グルーヴ。下品ではないエロ・モードがいいですね(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=L28GkwmiJIg
「Would You Be Mine」
Kevin Chandler/Michael Peeples/Alfonzo Hunterプロデュース。美しいメロディ・ラインをセクシーに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=P91zTBiluls
「Everything」
オススメその6。Dave Hollisterがプロデュースし、ヴォーカルでも参加しています。ヴォーカル・ワークの良さを活かした感動的なバラードに仕上がっています。R. Kelly「The Sermon」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=JhHyURwgLLE
「Daddy's Little Baby」
Erick Sermonプロデュース。アコースティックな質感を活かした抑えたトーンがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=dPUgYm3d3m0
「Rest In Peace」
Kevin Chandler/Michael Peeples/Alfonzo Hunterプロデュース。オーセンティックなスロウですが、Alfonzoがヴォーカルのみならず素敵なサックス・ソロも披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nbJrXEGYXiU
「Quiet Time」
オススメその7。Erick Sermonプロデュース。The Heath Brothers「Smilin' Billy Suite Pt. II」をサンプリングしたジンバブエの民族楽器ムビラのループが印象的なトラックです。
https://www.youtube.com/watch?v=uX6MiFdMRQQ
寒暖差の激しい日が続いたので、体調不良気味です。
3月末に向けて忙しくなりそうなので、体調を優先せねば!
僕自身,このアルバムを最初に聴いた時は,「やけに地味で華がないな」と思った節があるのですが,当時はこの渋い魅力がわからなかったんだな,と。今になって聴くと本当に心地良いですね。ちなみにカムバック作ですが,MP3のみですが,2009年に1枚リリースしているようです。
ありがとうございます。
スロウ〜ミディアム中心で1枚しっかり聴かせきることができる点に、この人の魅力を感じます。
Erick SermonがこういったR&Bアーティストに目をつけたという点が興味深いですね。