2016年03月17日

Snowboy & The Latin Section『New York Afternoon』

キャリア30周年の記念アルバム☆Snowboy & The Latin Section『New York Afternoon』
New York Afternoon
発表年:2016年
ez的ジャンル:Acid Jazzレジェンド系ラテン・ジャズ
気分は... :年輪を重ねる・・・

今回は新作アルバムからUKのラテン・パーカッション奏者Snowboyのキャリア30周年の記念アルバムSnowboy & The Latin Section『New York Afternoon』です。

Acid Jazzを代表するラテン・パーカッション奏者Snowboyの紹介は、『Descarga Mambito』(1991年)に続き2回目となります。

Snowboyがキャリア30周年かぁ。確かにジャケに写る彼の姿には年輪を感じますね。それでもTシャツ、ジーンズ姿でバリバリの現役を感じさせるところが嬉しいです。

本作『New York Afternoon』Snowboy & The Latin Sectionのメンバーとしてクレジットされているのは、Snowboy(congas)、Dave Pattman(bongos)、Davide Giovannini(ds、timbales、vo)、Paul Taylor(tb)、Nico Gomez(b)、Neil Angilley(org、el-p)、Sid Gauld(tp、flh)、Dacid Gauld(as)の8名。

それ以外にJen Kearney(vo)、Marc Evans(vo)、Pete Wareham(ts、bs)、Yahuba Garcia Torres(coro)がゲストとしてレコーディングに参加しています。

タイトルが示すようにN.Y.ラテンへのリスペクトに満ちた1枚に仕上がっています。
1950〜70年代のN.Y.ラテンをアップデートさせたような演奏がズラリと並びます。

Marc EvansをフィーチャーしたRichie Coleの名曲カヴァー「New York Afternoon」、新進女性シンガーJen Kearneyをフィーチャーした「Better」「Oxen Free」Eddie Palmieriへのリスペクトを感じる「Echalo Ya」、マンボ・クラシックのカヴァー「Ole Mambo」あたりが特にオススメです。

90年代アシッド・ジャズと黄金期のN.Y.ラテンの橋渡し役をするSnowboy
これからもバリバリの現役でラテン・グルーヴの素晴らしさを伝えて欲しいですね。

『New York Afternoon』 Album Teaser
https://www.youtube.com/watch?v=J1DtNLI3Kpc

全曲紹介しときやす。

「New York Afternoon」
オープニングはRichie Coleの名曲カヴァー。Richie Coleのオリジナルはアルバム『New York Afternoon』(1977年)に収録されています。
ハウス作品へのフィーチャリングで知られるボルチモア出身の男性シンガーMarc Evansをフィーチャー。彼の深みのあるハートウォーミングなヴォーカルが心地好い、都会的なメロウ・ラテン・グルーヴに仕上がっています。

この曲といえば、個人的にはアルバム『New Weave』(1983年)に収録されたRare Silkヴァージョンをリアルタイムでよく聴きました。ご興味がある方はコチラもぜひチェックを!
Rare Silk「New York Afternoon」
https://www.youtube.com/watch?v=uHXIDteL824

「Tres Tambores」
Davide Giovannini作。疾走するラテン・グルーヴ。70年代N.Y.ラテン/サルサがお好きな人であれば、グッとくるであろう仕上りです。

「Better」
新進女性シンガーJen Kearneyをフィーチャーした妖艶なスタイリッシュなマンボ・グルーヴ(Jen Kearney作)。ホーン・アンサンブルも盛り上げてくれます。

「Echalo Ya」
Davide Giovannini作。Eddie Palmieriあたりがお好きな人はグッとくるであろう高速ラテン・グルーヴ。グルーヴィーなオルガンもいい感じです。

「Cala Escarpardo」
Neil Angilley作。作者Neil Angilleyのフェンダー・ローズのミステリアスなソロ。悪くはないですが、あえてコレを入れる必然性があるのかなぁ?

「Ole Mambo」
Manuel Salina作。Perez Prado等で知られるマンボ・クラシックをカヴァー。先人へのリスペクトを感じます。覚醒的なオルガンの音色がいいですね。

「La Epoca Del Palladium」
Dave Pattman作。1940〜50年代のN.Y.の人気ナイト・クラブについて歌ったマンボ・グルーヴ。N.Y.ラテンの往年のスターの名前が続々と登場します。

「Oxen Free」
再びJen Kearneyをフィーチャー(Jen Kearney作)。都会的なルンバでN.Y.ラテンの現在を伝えてくれます(Jen Kearneyの拠点はボストンですが)。コンテンポラリーなジャズ作品と一緒に聴いてもフィットすると思います。

「The Triple Bluff」
Mark Cotgrove(Snowboy)作。ラストはデスカルガで各プレイヤーが見せ場を作って盛り上げてくれます。

他のSnowboy作品もチェックを!

『Ritmo Snowbo』(1989年)
Ritmo Snowbo

『Descarga Mambito』(1991年)
Descarga Mambito

『Something's Coming』(1993年)
Something's Coming

『Pitbull Latin Jazz 』(1995年)
Pit Bull Latin Jazz

『M.F.O.S. - Many Faces of Snowboy』(1996年)
メニー・フェイシス・オブ・スノーボーイ

『Mambo Rage』(1998年)
Mambo Rage

『Afro Cuban Jazz』(2000年)
アフロ・キューバン・ジャズ

『Para Puente』(2002年)
Para Puente

『New Beginnings』(2004年)
New Beginnings

『Communication』(2008年)
Communication
posted by ez at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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