
発表年:1983年
ez的ジャンル:ファルセット系男性ソウル・シンガー
気分は... :煌びやか・・・
今回は80年代ソウル作品からBilly Griffin『Respect』(1983年)です。
Billy Griffinは1950年ボルチモア生まれの男性ソウル・シンガー/ソングライター。
Smokey Robinsonの後釜として1972年にThe Miraclesへ加入し、1975年にはシングル「Love Machine」を全米No.1ヒットへ導いています。
しかし、その後はヒットに恵まれず、ソロ活動に転身したGriffinは、80年代に『Be With Me』(1982年)、『Respect』(1983年)、『Systematic』(1985年)という3枚のアルバムをリリースしています。
1stアルバム『Be With Me』(1982年)からはシングル「Hold Me Tighter in the Rain」がUKチャートTop20に入っています。また、3rdアルバム『Systematic』(1985年)ではLeon Wareがプロデュースを手掛けています。
また、90年代にはThe Pasadenas、Take That、Bad Boys IncといったUKアーティストのプロデュース、ソングライティングも手掛けています。
制作陣や参加ミュージシャンは前作『Be With Me』(1982年)とほぼ同じ顔ぶれ。
John Barnes がプロデュース、アレンジを手掛け、John Barnes(key、prog)、Derek Nakamoto(key、prog)、Gabe Veltri(prog)、Ed Greene(ds)、Donald Griffin (g)、Munyungo(per)、David Kitay(per)、Gerald Albright(sax)、Clay Lawrey(tb)、Raymond L. Brown(tp)、Marlon Jackson(back vo)、Marva King(back vo)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。
また、元Crackin'のLester Abramsがソングライティングで参加しています。
アルバム全体はシンセ・サウンド主体のアーバンなブラコン作品という印象です。
今聴き直すとシンセ・ドラムがビミョーな部分もありますが、そうした短所を補って余りある魅力に溢れています。
特にミディアム〜スロウ系が充実していますね。
AOR的な魅力もある人気曲「Serious」、煌びやかなダンサブル・サウンドの「Save Your Love For Me」、Billyの声質の良さが栄えるアーバン・ミディアム「Don't Ask Me To Be Friends」、スティール・パン風のシンセ・サウンドがいい感じの「So Many Ways」あたりがオススメです。
80年代ブラコン/アーバン・ソウル好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Respect」
Billy Griffin/John Barnes/Lester Abrams作。シングル・カットされたダンサブル・チューン。今聴くと、シンセ・ドラムがビミョーですが、Billyのファルセット・ヴォーカルが栄えるアーバンな仕上りです。
https://www.youtube.com/watch?v=-7bc28OxLUQ
「Don't Stop Lovin' Me」
Billy Griffin/John Barnes作。切ないラブ・バラードです。Billyの安定したファルセット・ヴォーカルは聴いていて安心感がありますね。
https://www.youtube.com/watch?v=iIkvjZkIWUE
「Serious」
オススメその1。Billy Griffin/John Barnes作。本作で最も人気が高いのはアーバン・メロウな本曲なのでは?AOR的な魅力もあるミディアム・チューンです。シングル・カットされ、全米R&Bチャート第37位となっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S975LTiG_Rg
「Save Your Love For Me」
オススメその2。Billy Griffin/John Barnes作。80年代ブラコンらしい煌びやかなサウンドが魅力のダンサブル・チューン。Billyのファルセット・ヴォーカルと女性コーラスの絡みもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=y6DFaqySolE
「Don't Ask Me To Be Friends」
オススメその3。Billy Griffin/John Barnes/Steven A. Williams作。アーバン・ソウル好きの人は気に入るであろうミディアム・グルーヴ。Billyの声質の良さとサウンドが実にマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=Q8CRDv68ugg
「So Many Ways」
オススメその4。Billy Griffin/John Barnes作。スティール・パン風のシンセ・サウンドがいい感じの哀愁アーバン・ソウル。AOR好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=6Ma6Cpmlg7I
「Hit Me With The Beat」
Billy Griffin/John Barnes/Steven A. Williams作。ダンサブル・チューンですが、奇声のようなコーラスが少しマイナスかな?
https://www.youtube.com/watch?v=YMaIjKJUQWk
「Dreaming」
Billy Griffin/John Barnes/Lester Abrams作。ラストはしっとりとしたバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sYItMzauOws
再発CDには「Respect (12")」、「Save Your Love For Me (7")」、「So Many Ways (7")」、「Serious (7")」の4曲がボーナス・トラックとして追加収録されています
ご興味がある方は『Be With Me』(1982年)、『Systematic』(1985年)もチェックを!
『Be With Me』(1982年)

『Systematic』(1985年)
