2016年04月04日

Luiza Maria『Eu Queria Ser Um Anjo』

カルト的人気を持つブラジル人女性SSWの1stアルバム☆Luiza Maria『Eu Queria Ser Um Anjo』
EU QUERIA SER UM ANJO エウ・ケリア・セール・ウン・アンジョ
発表年:1975年
ez的ジャンル:非主流派MPB
気分は... :翳りゆく記憶・・・

今回はブラジルものからLuiza Maria『Eu Queria Ser Um Anjo』(1975年)です。

一部ファンの間でカルト的人気を誇っていたMPBの隠れ名盤です。

Luiza Mariaはリオデジャネイロ出身の女性シンガー・ソングライター。

70年代にはTim MaiaIvan Linsのバック・コーラスも務めていたLuiza Mariaの1stアルバムが本作『Eu Queria Ser Um Anjo』(1975年)です。

プロデュースはSergio de Carvalho

レコーディングにはRick Ferreira(g、p、org、banjo)、Antonio Adolfo(p)、Lulu Santos(g)、Luiz Paulo(el-p、arp-strings)、Mu Carvalho(p)、Fernando Gama(b)、Arnaldo Brandao(b)、Dadi Carvalho(b)、Chico Batera(ds)、Gustavo Schroeter(ds)、Pennha(per)、さらにはOs MutantesSergio Dias(g)、Rui Mota(ds)、AzymuthJose Roberto Bertrami(el-p、arp-strings)、Alex Malheiros(b)、TrafficJim Capaldiも参加しています。

Luiza Maria自身はフォーク系シンガー・ソングライターなのでしょうが、本作ではプロデューサーや参加ミュージシャンの影響もあり、トロピカリアの流れを汲むブラジル・ロック、UKプログレッシヴ・ロックやUSのカントリー・ロック、サザン・ロック、さらにはブルース、ジャズのエッセンスを取りこんだロック色の強い1枚に仕上がっています。

その意味でブラジル音楽ファンのみならず、ロック好きの人が聴いても楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Na Casca do Ovo」
Paulo Coelho/Rick Ferreira/Luiza Maria作。オープニングはバンジョーの音色とLuizaの楽しげな歌声にほのぼのさせられます。
https://www.youtube.com/watch?v=27PlYFKijX0

「Maya」
Luiza Maria作。Jim Capaldiがアレンジを手掛け、Os MutantesのSergio Dias、Rui Motaが参加したプログレッシヴ・ロックな仕上り。幻想的な雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=efEUPCXUa7A

「Tao Quente」
Luiza Maria作。ブルージーなサウンドに合わせて、Luizaが少しレイジーなヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=P47oR_BnqSQ

「O Principe Valente」
Paulo Coelho/Raul Seixas作。カントリー・ロック調の仕上がりです。Rick Ferreiraがギター・ソロで盛り上げてくれます。Dadiのベースも効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=RnAgvPSdH_0

「No Fundo do Poco」
Marcio Werneck/Rick Ferreira作。美しいフォーキー・ロック。70年代UKロックがお好きな人が気に入りそうな曲調・サウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=Iw086mKf1rs

「Nao Corra Atras do Sol」
Luiza Maria作。トロピカリアの流れを汲むブラジル・ロックらしい軽快なロック・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=YQUG3x7F80w

「O Anjo」
Luiza Maria作。AzymuthのJose Roberto BertramiとAlex Malheirosが参加。イントロのメロウ・エレピが印象的なUSロック調のバラード。終盤の展開などはUSサザン・ロック好きの人はグッとくるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Y_Y1HgSZnWg

「Miro Giro」
Luiza Maria作。パーカッシヴ&ファンキーなアコースティック・グルーヴ。Ellen McIlwaineが好きな人は気に入る演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=B1hUc-UlTHU

「Eu Sou Voce」
Marcio Werneck/Rick Ferreira/Luiza Maria/Eveline作。美しいピアノをバックにLuizaが素晴らしいヴォーカルを披露するUS女性SSW風の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=VDuUEudNI8U

「Universo e Fantasia」
Luiza Maria作。ラストはアレンジの妙が冴えるUKロック調のサウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UmWCY52Nedo

1993年には2ndアルバム『Tarantula』をリリースしています。
posted by ez at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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