2016年05月12日

Anderson .Paak『Venice』

既にその才能を垣間見られる1stアルバム☆Anderson .Paak『Venice』
Venice
発表年:2014年
ez的ジャンル:西海岸Hip-Hop/R&B
気分は... :溢れ出る才能!

今最も注目を集める西海岸Hip-Hop/R&BアーティストAnderson .Paakの1stアルバム『Venice』(2014年)です。

KnxwledgeとのユニットNxWorriesでの活動や、Dr. Dreの大ヒット・アルバム『Compton』(2015年)への抜擢などで注目される次世代Hip-Hop/R&BアーティストAnderson .Paakの紹介は、最新作『Malibu』(2016年)に続き2回目になります。

今のL.A.シーンの面白さを語るうえで欠かせないアーティストの一人ですね。

全世界のHip-Hop/R&Bファンを魅了する最新作『Malibu』(2016年)を3月に紹介したばかりですが、僕自身は『Malibu』購入の少し前に『Venice』を入手し、2枚同時並行で聴いてきたので、その印象が薄れる前に『Venice』も紹介しておきたいと思います。

Dr. Dre『Compton』参加の恩恵で、豪華なプロデューサー、ミュージシャンが集結し、ソウル/ネオソウル色の強い楽曲も目立つキャッチーな仕上りとなった『Malibu』と比較すると、本作はアンダー・グラウンドなエレクトロニカ色が強いHip-Hop寄りのアルバムとなっています。

Anderson .Paak本人に加え、Lo_DefDJ NobodyDKMikos the GawdKelsey GonzalezTOKiMONSTATa-Kuがプロデュースを務めています。

ソロ名義の作品を数多くリリースしているHip-HopアーティストTa-Ku以外は無名の人ばかりですが、その分アンダー・グラウンド感のあるトラックを楽しめます。

アンダーグラウンドながらも実にキャッチーな感じがこの人らしいですね。

The InternetらのOdd Future系アーティストやFlying Lotus率いるBrainfeederの作品に興味があるは気に入る1枚だと思います。

『Malibu』とセットでチェックしておくべき1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Waves」
Lo_Defプロデュース。アルバムのイントロ。

「Milk n' Honey」
DJ Nobodyプロデュース。ベース調のサウンドと煽動的なPaakのラップが印象的なHip-Hopチューン。
https://www.youtube.com/watch?v=U0xanxgiyEg

「The City」
DKプロデュース。Minnie Riperton「Inside My Love」ネタの妖しげなメロウ・サウンドが印象的なフィーチャー・ソウル。『Malibu』を予感させる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=k91GXps9MVI

「Might Be」
Lo_Defプロデュース。Xscape「Who Can I Run To」をサンプリングしたメロウなR&Bチューン。Xscape「Who Can I Run To」好きの僕には嬉しい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=xyLbV2HMnkw

「Miss Right」
Anderson .Paakプロデュース。シングルにもなりました。アンダーグラウンドらしい危ういキャッチーさが魅力の1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=AUa2jeDRalI

「Put You On」
Lo_Defプロデュース。哀愁モードのダンサブル・チューン。L.A.ビートミュージックと一緒に聴いてもいいかもしれませんね。

「Already」
Mikos the Gawdプロデュース。当ブログでも紹介した注目の男性R&BアーティストSiRをフィーチャー。西海岸Hip-Hop/R&Bシーン期待の2つの才能の顔合わせは実に興味深いですね。Paakのクセのある声質のラップが栄えるキャッチーな1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=f9mgC_WeSrY

「Dogtown」
Lo_Def/Kelsey Gonzalezプロデュース。インタールード。

「I Miss That Whip」
Lo_Def/Kelsey Gonzalezプロデュース。音楽大学時代からの盟友Kelsey Gonzalezがプロデュース&演奏で活躍する生音重視の仕上り。

「Get 'Em Up」
TOKiMONSTAプロデュース。L.A.の女性プロデューサー/アーティストであり、L.A.ビートミュージックとの接点も多いTOKiMONSTAとPaakの共演も興味深いですね。エクスペリメンタルな内容を想像してしまいますが、意外にメロディアスな仕上り。

「Paint」
Lo_Defプロデュース。『Malibu』にも続くPaakらしいメロディを聴くことができる1曲です。

「Drugs」
Lo_Defプロデュース。この曲はシングルにもなりました。サウスっぽい雰囲気のダークなHip-Hopチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RuuW6vF2QZQ

「Miki Doralude」
Lo_Def/Kelsey Gonzalezプロデュース。インタールード。

「Luh You」
Lo_Defプロデュース。ここからラスト3曲はダンサブルな曲が続きます。本曲はクラブ仕様のダンス・チューン。このアンダーグラウンドなダンス路線も好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=E36zt2sMyto

「Right There」
Ta-Kuプロデュース。この曲もダンサブルです。アンダーグラウンドらしさを保った爽快な疾走感が心地好いです。

「Off the Ground」
Lo_Defプロデュース。ラストはダンサブルなミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SC8bGqQazBk

『Malibu』をはじめとするAnderson .Paak関連の他作品もチェックを!

NxWorries『Link Up & Suede』(2015年)
Link Up & Suede -Mcd-

Dr. Dre『Compton』(2015年)
Compton

『Malibu』(2016年)
MALIBU [国内仕様盤 / 帯・解説付き](ERECDJ218)
posted by ez at 03:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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