
発表年:1977年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :シルクのような・・・
今回は70年代ソウル・グループからSilk『Smooth As Silk』(1977年)です。
Silkは元The IndependentsのメンバーMaurice Jacksonをはじめ、Aaron "Eric" ThomasArthur Reidの3人から成る男性ソウル・グループ。
シカゴを拠点とした彼らは1977年にPrelude Recordsから『Smooth As Silk』、『Silk』という2枚のアルバムをリリースしています。
「Freak Me」の大ヒットをはじめ、90年代から活躍する男性R&BグループSilkや、Ujima、Anglo Saxon Brownを前身とし、1979年にアルバム『Midnight Dancer』をリリースしているフィラデルフィアのディスコ/ファンク・ユニットSilkといった同名異グループがいるのでややこしいですが、こちらはシカゴを拠点とした男性ソウル・グループです。
本作『Smooth As Silk』は某ディスク・ガイドにも掲載された再評価の高い1枚です。
メンフィスのMalaco Studiosでレコーディングが行われ、Marvell Thomas(key)、Carson Whitsett(key)、Don Zimmerman(g)、Michael Toles(g)、Don Barrett(b)、Ray Griffin(b)、James Stroud(ds)、James Stroud(per)、Terry Johnson(per)、Memphis Symphony(horn)といったミュージシャンが参加しています。
David Porterがプロデュースを手掛け、Marvell Thomasがアレンジャーを務めています。
フィリー風のダンス・チューンとソウル・グループらしいミディアム〜スロウがバランス良く配され、アルバム通して充実した内容です。
グループ名の通り、シルクのようなソウル作品です。
全曲紹介しときやす。
「I Know I Didn't Do You Wrong」
シルキーなヴォーカル・ワークに惹かれる素敵なソウル・バラードでアルバムは幕を開けます。
https://www.youtube.com/watch?v=CpKpHgiM0sw
「Give Yourself To Me」
開放的な爽快ミディアム・ソウル。このグループを魅力を存分に楽しめる1曲は僕の一番のお気に入り。
「Leaving Me」
スウィートなファルセット・コーラスに魅了される1曲。甘く切ない思いが募ります。
「Call Me」
フィリー・ダンサー好きの人は気に入るであろう1曲。軽やかに疾走する感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MyvQW-1SRDQ
「Live While You Can」
ロッキン・ギターと共に始まるダンサブル・チューン。二人のリード・ヴォーカルのコントラストを楽しめます。
「Party Pt. 1 & 2」
アルバムからの1stシングルであり、彼らの唯一のチャート・イン曲。ストリングスを配したフィリー調の軽快なダンス・チューンです。
「Ain't No Need Of Crying」
ダンス・チューンの中ではコレが完成度一番なのでは?キレのあるダンス・サウンドと彼ららしいヴォーカル・ワークが両立しているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=w2olXS7tm1k
「On Fire」
ベースラインが目立つこの曲は、他の曲とは雰囲気が少し異なります。ダンサブル・サウンドと爽快コーラスの組み合わせがイナたいのにスマートな感じで好きです。。
https://www.youtube.com/watch?v=PeGDxL5boGE
「Let Him Go」
ラストはソウル・グループらしいバラードでしっとりと締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IHCDCpJ6VEA
もう1枚の『Silk』もセットでどうぞ!
『Silk』(1977年)

フィラデルフィアのディスコ/ファンク・ユニットSilkも一緒にチェックしてみては?
Silk『Midnight Dancer』(1979年)
