発表年:1991年
ez的ジャンル:Hip-Hopクラシック
気分は... :まさにナァ〜イスd(^ ^)!
久々にHip-Hopクラシックを紹介しますね。
Nice & Smoothの名作2nd『Ain't A Damn Thing Changed』(1991年)です。
先日渋谷タワーのHip-HopコーナーをウロウロしているとHip-Hopクラシックのコーナーを発見、すると目立つように本作がディスプレイしてありまシタ。まだ本ブログで未紹介であったことを思い出し、我が家のHip-Hopコーナーの奥のほうから引っ張り出し久々に聴いた次第っす。
Nice & SmoothはGregg NiceとSmooth Beeのユニット。1989年に1stアルバム『Nice & Smooth』でデビュー。2ndとなる本作『Ain't A Damn Thing Changed』(1991年)で一躍シーンに名を轟かせまシタ。その後3rd『Jewel of the Nile』(1994年)、4th『Blazing Hot, Vol. 4』(1997年)といったアルバムを発表していマス。
僕はリアルタイムで『Ain't A Damn Thing Changed』を購入しましたが、当時はHip-Hopシーンについての情報が殆どなく、CDショップのPOP広告あたりにまんまと引っ掛かり、訳もわからず買ってしまったような記憶がありマス。
正直、購入当初は熱心に聴き込んだわけではありませんでしたが、その後雑誌その他で本作を絶賛する記事を見てからミーハー気分できちんと聴くようになりまシタ。そうすると、それまで何気なく聴いていたトラックが全てクラシックに聴こえてくるからアラ不思議!
「Cake & Eat It Too」、「Sometimes I Rhyme Slow」、「How to Flow」、「Hip Hop Junkies」というクラシック4曲を聴くだけでも、聴く価値アリのアルバムだと思いマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Harmonize」
オープニングから弾けてますね。Hip-Hopらしい楽しさとカッチョ良さとレトロ感がいいカンジで同居している、こういうのがいいんだよね!
「Cake & Eat It Too」
クラシック一発目。歌モノ&和み系ですな。天気のいい朝とかに聴きたいなぁ。スチャダラパー/小沢健二「今夜はブギー・バック」の元ネタのように言われることもあるみたいだけど、和み具合いは同じようなテイストかもしれませんね。Melvin Bliss「Synthetic Substitution」ネタ。
「Down the Line」
Gang Starr参加曲。この後Gang Starrのクラシック「DWYCK」でNice & Smoothが客演することになりますね。とってもミドル・スクールな仕上がりデス。こすり具合いもいいカンジ。
「Sometimes I Rhyme Slow」
クラシック二発目。Tracy Chapman「Fast Car」ネタのフォーキーな仕上がりデス。1991年時点でこんなトラックを作っていたというのが信じられませんね。
「Paranoia」
今ではハウス系プロデューサーの大御所になってしまったMasters At Work(MAW)の"Little" Louie Vegaがプロデュース。昔はHip-Hop系の作品もずいぶん手掛けていましたよね。ファンキーでゴキゲンな1曲に仕上がっていマス。
「How to Flow」
クラシック三発目。冒頭で僕の大好きなHeatwave「Mind Blowing Decisions」を引用しているが魅力ですね!大好きで〜す☆このフワフワした浮遊感のあるグルーヴがいいですな。Joe Cocker「Woman to Woman」ネタ。
「Hip Hop Junkies」
クラシック四発目。本作のハイライトといえる永遠のヒップホップ・アンセム。これを聴いて多くの若者がまたHip Hopジャンキーになっていくのでしょうね。語り継がれるべきクラシック!The Partridge Family「I Think I Love You」ネタ。
「Step by Step」
Quincy Jones「Sanford & Son Theme (The Street Beater) 」ネタの明るくファンキーなトラックが実に楽しげですね。冒頭の Young Holt Unlimited「Soulful Strut」ネタの短い部分がこのトラックのintroなのか前の曲のoutroなのかいまだにわかりませ〜ん。
改めて、90年代前半のHip-Hopの凄さを思い知らされる1枚ですね。