発表年:1980年
ez的ジャンル:名プロデューサー系アーバン・メロウ/ディスコ
気分は... :限界まで連れていって・・・
今回はNorman Connors『Take It To The Limit』(1980年)です。
アーバンなメロウ・グルーヴで70年代半ば〜80年代前半にかけて佳作を多く残したドラマー/プロデューサーNorman Connorsについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Romantic Journey』(1977年)
『This Is Your Life』(1978年)
『MR.C』(1981年)
本作『Take It To The Limit』(1980年)は、『This Is Your Life』(1978年)、『Invitation』(1979年)に続くAristaでの3枚目です。
全8曲中7曲がヴォーカル曲であり、アーバン・ディスコからAOR的なバラードまでプロデューサーNorman Connorsの手腕が発揮されたキャッチーな1枚に仕上がっています。
レコーディングにはNorman Connors(ds、per、vo、back vo)以下、Nathan East(b)、Byron Miller(b)、James Gatson(ds)、David T. Walker(g)、Marlo Henderson(g)、Billy McCoy(key)、Bobby Lyles(key)、Sonny Burke(key)、Myungo(per)、Paulinho Da Costa(per)、Dorothy Ashby(harp)、Gary Bartz(ss)、 Jerry Peterson(ss)等のミュージシャンが参加しています。
また、Adaritha、Glenn Jones、Al Johnson、Leon Wareがリード・ヴォーカルを務め、唯一のインスト曲「Black Cow」ではFreddie Hubbardのフリューゲル・ホーンがフィーチャリングされています。
特に4曲でフィーチャーされているAdarithaが目立っていますね。
さらにAlex Brown(back vo)、Jean Carn(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)、The Jones Girls(back vo)、Marlene Jeter(back vo)、Vanetta Fields(back vo)等がバック・コーラスで参加しています。
キャッチーなアーバン・ディスコ「Take It To The Limit」、Glenn Jonesのヴォーカルがサイコーな「Melancholy Fire」、Lou Courtneyの名曲カヴァー「I Don't Need Nobody Else」、David Lasley作の「Justify」あたりが僕のオススメです。
誰もが楽しめるNorman Connors作品です。
全曲紹介しときやす。
「Take It To The Limit」
Phyllis St. James作。Adarithaをフィーチャー。タイトル曲は本作らしいキャッチーなアーバン・ディスコ。ハウス/ガラージ系がお好きな人も気に入るであろうダンス・クラシックです。弾けるようなAdarithaのキュートなヴォーカルがいいですね。ホーン&ストリングス・アレンジはPaul Riser。
https://www.youtube.com/watch?v=Z61CYlvJfA4
「Melancholy Fire」
David DeMarco作。Glenn Jonesをフィーチャー。僕の一番のお気に入りのメロウ・ソウル。Glenn Jonesのリード・ヴォーカルがサイコーです!この曲もホーン&ストリングス・アレンジはPaul Riser。
https://www.youtube.com/watch?v=pn8s8vkptLw
「You've Been On My Mind」
Shelby Flint作。Adarithaをフィーチャー。Jerry Petersonのソプラノ・サックスと共にスタートするオーセンティックなメロウ・バラードです。アレンジはAl Johnson。作者Shelby Flintのヴァージョンは『You've Been On My Mind』(1982年)に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=6G3r5vDrWr0
「I Don't Need Nobody Else」
Lou Courtney作。オリジナルは『I'm In Need Of Love』(1974年)に収録されたフリーソウル人気曲です。ここではAl Johnsonがリード・ヴォーカル、アレンジと大活躍しています。オリジナルのグルーヴィーな魅力を受け継ぎつつ、本作らしいアーバンなダンサブル・チューンで楽しませてくれるナイス・カヴァー。
https://www.youtube.com/watch?v=M0aEKR6BOf4
Theo Parrish「The Rink」、Black Rob feat. Breyan Isaac「Celebration」、Cyhi Da Prynce「All Night」 でサンプリングされています。
Theo Parrish「The Rink」
https://www.youtube.com/watch?v=C5eV7Nqsal0
Black Rob feat. Breyan Isaac「Celebration」
https://www.youtube.com/watch?v=oso5a5JBfRg
Cyhi Da Prynce「All Night」
https://www.youtube.com/watch?v=c_M6Rds6cG0
「Justify」
David Lasley/Mitchell Roberts作。Adarithaをフィーチャー。Adarithaの切々としたキュート・ヴォーカルで迫るアーバン・メロウ。Al Johnsonによるアレンジの妙も冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=OGgNgM4hC9Q
「Black Cow」
Steely Danの名曲カヴァー(Donald Fagen/Walter Becker作)。オリジナルは名盤『Aja』(1977年)に収録されています。アルバム唯一のインストですが、その分Freddie Hubbardのフリューゲル・ホーンを存分に楽しめるナイス・カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=GiC6FsrBGD8
「You Bring Me Joy」
David Lasley作。Adarithaをフィーチャー。オーセンティックなバラードですが、Adarithaのヴォーカルを素直に楽しむにはいいかもしれません。Anita Bakerが名盤『Rapture』(1986年)でカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=jSrPELYmj1w
「Everywhere Inside Of Me」
ラストはメロウ大王Leon Wareをフィーチャー。楽曲も彼のオリジナルです。Norman Connorsとメロウ大王の共演はワクワク感で一杯ですよね。ロマンティック・ムード満点のラブ・バラードです。アレンジはJerry Peters。
https://www.youtube.com/watch?v=FjC0pzNYb6Y
Norman Connorsの他作品もチェックを!
『Dark of Light/Dance of Magic』(1973/1976年)
『Love From the Sun/Slewfoot』(1974/1975年)
『Saturday Night Special』(1975年)
『You Are My Starship』(1976年)
『Romantic Journey』(1977年)
『This Is Your Life』(1978年)
『Invitation』(1979年)
『MR.C』(1981年)
『Passion』(1988年)