2016年05月27日

Lenny LeBlanc『Lenny LeBlanc』

プレLeblanc & Carrと呼べる1stソロ☆Lenny LeBlanc『Lenny LeBlanc』
レニ―・ルブラン
発表年:1976年
ez的ジャンル:マッスル・ショールズ系SSW
気分は... :しみじみと・・・

今回はMuscle Shoalsで活躍したミュージシャンLenny LeBlancの1stソロ・アルバム『Lenny LeBlanc』(1976年)です。

Lenny LeBlancについて、当ブログではPete CarrとのユニットLeblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)、2ndソロ・アルバム『Breakthrough』(1981年)の2枚を紹介済みです。

本作は『Lenny LeBlanc』(1976年)は、Leblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)の1年前に制作されたLenny LeBlancの1stソロ・アルバムであり、Pete Carrが全面プロデュースしています。その意味でプレLeblanc & Carrとも呼べる1枚です。

レコーディングにはLenny LeBlanc(vo、g、p、moog、b)、Pete Carr(g、dobro、harmonica、per、back vo)をはじめ、Randy McCormick(p)、Butch Leadford(b)、Roger Clark(ds)、Jimmy Evans(ds)、Steve Herbert(ds)、Harvey Thompson(sax)、Eddie Struzick(back vo)、Laura(back vo)といったマッスル・ショールズのミュージシャンが参加しています。

本作からは1977年に「Hound Dog Man」が急死したElvis Presleyの追悼曲としてシングル・カットされ、全米チャート第58位となりました。これに便乗し、本作は『Hound Dog Man』のタイトルで再発されています。

ただし、「Hound Dog Man」は必ずしも本作を象徴する曲ではないと思います。

ブルー・アイド・ソウル的な「Lady Singer」Art Garfunkelヴァージョンでもお馴染みの「Rag Doll」、プレLeblanc & Carr的なメロウ・チューン「Rainy Nights」、Dr. Hookヴァージョンが全米第6位の大ヒットを記録した「Sharing The Night Together」あたりが本作の聴き所だと思います。

カントリー・ロックを美しいハーモニーと共に、よりメロウ&ソフトリーに聴かせてくれるのが本作の魅力ですね。

美しい歌声とハーモニー、ギターの音色に包まれながら、じみじみと聴き入ってしまう素敵な1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Desert Cowboy」
Lenny LeBlanc/Eddie Struzick作。オープニングはカントリー全開。僕の一番苦手なタイプの曲調ですが、ギリでセーフ位ですかね。でも普段はスキップしてしまいます(笑)

「Lady Singer」
オススメその1。Lenny LeBlanc/Eddie Struzick作。この曲が僕にとってのオープニング。Leblanc & Carrにつながるブルー・アイド・ソウル的な雰囲気がいいですね。

「Rag Doll」
オススメその2。Steve Eaton作。Art Garfunkelも当ブログでも紹介した『Breakaway』(1975年)で取り上げていた楽曲です。オリジナルはSammy Johns。作者Steve Eatonのヴァージョンは『Hey Mr. Dreamer』(1974年)に収録されています。この切ないラブ・バラードを素晴らしいヴォーカル&バッキングで聴かせる好カヴァーです。

「Lost Again」
Pete Carr/Lenny LeBlanc作。プレLeblanc & Carrな楽曲はワルツ調の切ないバラードです。

「Mary What's Come Over You ?」
オススメその3。Grady Smith/W.C. Quillen作。70年代SSW作品がお好きな人であれば、しみじみと聴き入るであろう味わい深い仕上がり。

「Rainy Nights」
オススメその4。Pete Carr/Lenny LeBlanc作。まさにプレLeblanc & Carr的な至極のアコースティック・メロウ。美しいハーモニーと素敵なギターの音色が優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VQmgXOFSTI4

「Hound Dog Man」
Tommy Stuart作。前述のように1977年にシングル・カットされ、全米チャート第58位となっています。曲自体はアーシーなカントリー・ロック調の仕上がりです。

「Sharing The Night Together」
オススメその5。Ava Aldridge/Eddie Struzick作。AOR好きの人も気に入りそうなメロウ・チューン。甘く切ないメロディとヴォーカル・ワークにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=L5xyKe9mLqw

この曲といえば、Dr. Hookヴァージョンが全米第6位の大ヒットを記録しています。
Dr. Hook 「Sharing The Night Together」
https://www.youtube.com/watch?v=D2RwC8SRR5I

「Dance Around The Campfire」
Grady Smith/W.C. Quillen作。美しいハーモニーを聴かせてくれるカントリー・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=A_RTI5QbFq4

「Ain't It Funny」
Pete Carr/Lenny LeBlanc作。ラストは美しいハーモニーにグッとくるビューティフル・ソングで締め括ってくれます。

Lenny LeBlanc関連の過去記事もご参照を!

Leblanc & Carr『Midnight Light』(1977年)
Midnight Light

『Breakthrough』(1981年)
Breakthrough
posted by ez at 02:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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