2016年05月31日

Al Jarreau『All Fly Home』

フリーソウル好きも楽しめる男性ジャズ・ヴォーカル☆Al Jarreau『All Fly Home』
風のメルヘン(紙ジャケットSHM-CD)
発表年:1978年
ez的ジャンル:超絶テクニック系男性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ひと休み・・・

人気男性ジャズ・シンガーAl Jarreauの4thアルバム『All Fly Home』(1978年)です。

1940年ミルウォーキー生まれの超絶テクニシャン男性ジャズ・ヴォーカリストAl Jarreauの紹介は、2ndアルバム『Glow』(1976年)に続き2回目となります。

本作『All Fly Home』(1978年)は、初期Al Jarreau作品らしい超絶テクニックと爽快メロウなジャズ・フュージョン・サウンドのバランスのとれた心地好い1枚に仕上がっています。

プロデュースはAl Schmitt

レコーディングにはLee Ritenour(g)、Tom Cannin(key、p、syn)、Larry Williams(key、syn)、Lynn Blessing(kay、vibe、org、syn)、Reggie McBride(b)、Joe Correro(ds)、Paulinho Da Costa (per)、Freddie Hubbardの(flh)が参加しています。

アルバムの構成は全9曲中オリジナルが5曲。The Beatles「She's Leaving Home」、Otis Redding「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」Kenny Loggins「Wait A Little While」等の4曲がカヴァーです。

今回本作を取り上げたのは、Kenny Logginsのカヴァー「Wait A Little While」を聴きたくなったからです。『Nightwatch』(1978年)に収録されたオリジナルが大好きなので、その流れで本ヴァージョンも好きなのですが・・・

それ以外であれば、オリジナルの「Fly」「Brite 'N' Sunny Babe」あたりもフリーソウル・テイストでオススメです。

また、「Thinkin' About It Too」におけるLee Ritenour「I'm Home」におけるFreddie Hubbardといった名手たちのプレイにも注目です。

フリーソウル好きも楽しめる男性ジャズ・ヴォーカル作品です。

全曲紹介しときやす。

「Thinkin' About It Too」
Tom Canning/Al Jarreau作。シングルにもなったサマー・ダンサーがオープニング。Lee Ritenourがギターが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=wxJ5lg2xoP4

「I'm Home」
Dave Frishberg/Greg Mathieson作。 タイトル曲はFreddie Hubbardの素敵なフリューゲル・ホーン・ソロと共にスタートする落ち着きのあるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BWFrqZtwbNA

「Brite 'N' Sunny Babe」
Al Jarreau作。サニー・モードが心地好い爽快メロウ。Jarreauの少し抑えめのヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=FKdNk_Qqu8g

「I Do」
Tom Canning/Al Jarreau作。メロウ・バラード。ジワジワとくるバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=UzK-D92Ho18

「Fly」
Al Jarreau作。フリーソウル好きの人であれば、ブラジリアン・テイストの本曲が一番グッとくるかもしれませんね。Jarreauのヴォーカルが自由に解き放たれたかのように飛び交います。Freddie Hubbardのフリューゲル・ホーンも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MNCbnkm9AdM

「Wait A Little While」
前述のように、僕にとってのハイライト。Eva Ein/Kenny Loggins作。Logginsのオリジナルは当ブログでも紹介した『Nightwatch』(1978年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、巧みにAl Jarreau流にしてしまっているところがいいですね。パーカッシヴなサウンドも僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=hSWLiXBJXs0

「She's Leaving Home」
The Beatlesの名盤『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967年)の有名曲をカヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。この名曲を完全にJarreau流のジャズ・チューンで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0jAp-0fmvIc

「All」
Tom Canning/Al Jarreau作。楽曲自体の良さがよく分かるミディアム・バラード。何気ないですがいい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=sLkn4D2cpMw

「(Sittin' On) The Dock Of The Bay」
Otis Reddingの名曲をカヴァー(Otis Redding/Steve Cropper作)。このソウル名曲が気の利いたジャズ・グルーヴへ変貌しています。
https://www.youtube.com/watch?v=g2yAV0g3_fQ

Al Jarreauの他作品もチェックを!

『We Got By』(1975年)
We Got By

『Glow』(1976年)
Glow

『Look to the Rainbow』(1977年)
Look to the Rainbow

『This Time』(1980年)
This Time

『Breakin' Away』(1981年)
Breaking Away

『Jarreau』(1983年)
Jarreau

『High Crime』(1984年)
High Crime

『L is for Lover』(1986年)
L Is for Lover

『Heart's Horizon』(1988年)
Heart's Horizon

『Heaven and Earth』(1992年)
Heaven & Earth

『Tomorrow Today』(2000年)
Tomorrow Today

『All I Got』(2002年)
All I Got

『Accentuate the Positive 』(2004年)
Accentuate the Positive

George Benson & Al Jarreau『Givin It Up』(2006年)
Givin It Up

『My Old Friend: Celebrating Geo』(2014年)
My Old Friend: Celebrating Geo
posted by ez at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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