発表年:1981年
ez的ジャンル:音楽一家系女性シンガー
気分は... :Very Special!
今回は有名な音楽一家Lawsファミリーの末娘Debra Lawsのデビュー・アルバム(1981年)です。
Debra Lawsは1956年テキサス州ヒューストン出身。長兄はジャズ・フルート奏者の第一人者Hubert Laws、次兄はサックス奏者のRonnie Laws、姉は女性シンガーのEloise Lawsという音楽一家Lawsファミリーに生まれました。
1970年代から兄弟の作品を中心にセッション・シンガーとして活躍していたDebraが1981年にリリースしたデビュー・アルバムが本作です。
プロデュースは二人の兄、Hubert LawsとRonnie Laws。
レコーディングには二人の兄、姉のEloise Laws(back vo)をはじめ、Roland Bautista(g)、Nathan East(b)、Leon Ndugu Chancler(ds)、Bobby Lyle(p)、Larry Dunn(syn)、Arthur Adams(g)、Pat Kelley(g)、Raymond Pounds(ds)、David Lasley(back vo)、Arnold McCuller(back vo)等が参加しています。
「Be Yourself」、「Very Special」、「Meant For You」の3曲がシングル・カットされ、R&Bチャートに入るヒットとなっています。
何といってもハイライトはタイトル曲「Very Special」ですね。定番サンプリング・ソースとしても有名です。
それ以外の曲も透明感のあるDebraの歌声を活かしたメロウ・チューンが並びます。シングル3曲以外ならば「On My Own」、「Long As We're Together」、「Your Love」あたりがオススメです。
ジャケに写るDebraの笑顔そのままの爽快感がある1枚です。
全曲紹介しときやす。
「On My Own」
Ronnie Laws作。フュージョン風味の軽快なアーバン・ダンサーがオープニング。作者でもある兄Ronnieがサックス・ソロで妹の門出を祝っています。
https://www.youtube.com/watch?v=P34ybAG9Bd0
「Meant For You」
David Lasley/Roxanne Joy Seeman作。アルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャートの第47位となっています。透明感のあるメロウ・チューンはジャケに写るDebraの雰囲気にピッタリですね。作者David LasleyとArnold McCullerがバック・コーラスを務めます。
https://www.youtube.com/watch?v=0prVrHujDSQ
「Very Special」
Lisa Peters/William Jeffery作。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャートの第11位となっています。兄Ronnieとのデュエットによるロマンティックなバラード。ソウル・バラードというより、ミュージカルの中の1曲という雰囲気ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=trgt59mXtW8
前述のように定番サンプリング・ソースとして有名です。Mary J. Blige feat. Grand Puba「What's the 411?」、Big Daddy Kane feat. Spinderella「Very Special」、Leaders Of The New School「Daily Reminder」、Master P feat. Nas & Mac「Where Do We Go From Here」、Fabolous feat. Mary J. Blige「My Life」 、Jennifer Lopez feat. LL Cool J「All I Have」、Mac feat. Nas「Ghetto Love Song」 、Wiz Khalifa「Maan」 、Aaron Cohen & ABGOHARD「F.W.M」等で使われています。
Big Daddy Kane feat. Spinderella「Very Special」
https://www.youtube.com/watch?v=9lZsNAZ_KZ0
Mary J. Blige feat. Grand Puba「What's the 411?」
https://www.youtube.com/watch?v=KmdB3BUYCHI
Fabolous feat. Mary J. Blige「My Life」
https://www.youtube.com/watch?v=UmI41yV_CQo
Jennifer Lopez feat. LL Cool J「All I Have」
https://www.youtube.com/watch?v=yeSJ2YdhG5k
Mac feat. Nas「Ghetto Love Song」
https://www.youtube.com/watch?v=1FI-C4LBJps
Aaron Cohen & ABGOHARD「F.W.M」
https://www.youtube.com/watch?v=u0vn45FvQAU
「Be Yourself」
Debra Laws/Nathan East作。アルバムからの1stシングルとして全米R&Bチャートの第31位となっています。 Debraのシンガーとしての魅力を実感できるメロウ・チューン。二人の兄HubertとRonnieのソロも聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=wT7daEo5s_s
Khrysis feat. Heather Victoria「Be Alright」のサンプリング・ソースとなっています。
Khrysis feat. Heather Victoria「Be Alright」
https://www.youtube.com/watch?v=XRMC9KBNZlI
「Long As We're Together」
Ronnie Laws作。Debraの初々しい魅力が伝わってくる1曲。姉Eloiseがバック・コーラスでサポートしています。Pat Kelleyのギター・ソロもキマっています。
https://www.youtube.com/watch?v=5Pl14vWd2ro
Kill the Noise「Perfect Combination」のサンプリング・ソースとなっています。
Kill the Noise「Perfect Combination」
https://www.youtube.com/watch?v=zCjo8LHB2jc
「Your Love」
Tommy Mitchell作。ストリングスを配した素敵なメロウ・バラード。Debraらしい透明感のある1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=V2guKIz7nVE
「How Long」
1978年にBrandyeやThelma Jonesが取り上げたGrey & Hanks(Zane Grey/Len Ron Henks)作品のカヴァー。オトナのミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=1ggcgm3UHRk
「All The Things I Love」
David Lasley/Roxanne Joy Seeman作。ラストはミュージカルのエンディングのようなバラードを伸びやかに歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UCYOQW9M2a0
Lawsファミリーの過去記事もご参照下さい。
Hubert Laws『The Chicago Theme』(1975年)
『Family』(1980年)
Eloise Laws『Ain't It Good Feeling Good』(1977年)