発表年:1978年
ez的ジャンル:N.Y.アーバン・ラテン・ディスコ/フュージョン
気分は... :夏本番!
今回は8月1発目に相応しい1枚、Ray Barretto『Can You Feel It』(1978年)です。
ラテン・グルーヴの帝王"ハード・ハンズ"Ray Barrettoについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『Senor 007』(1965年)
『Acid』(1968年)
『The Message』(1972年)
『La Cuna』(1981年)
Atlanticからリリースされた本作『Can You Feel It』(1978年)は、本籍Faniaでのサルサ/ラテン作品とは異なるアーバンなディスコ/ソウル/フュージョン作品に仕上がっています。ラテン・マーケットとは異なるマーケットをターゲットにした作品であることは、いかにもディスコ作品風のジャケにも反映されています。
その意味では、ラテン・グルーヴの帝王本来の魅力を期待する人にはおススメできる作品ではありません。それよりもアーバンなディスコ/ソウル/フュージョン好きの人向けの1枚です。
プロデュースはRay BarrettoとRaymond Silva。
レコーディングにはRay Barretto(congas、per)以下、Howard Schneider(p、el-p)、Jeff Richman (g)、Hiram Bullock(g)、Todd Anderson(ts、as、p、el-p)、Carlos Cordova(timbales、per)、Neil Larsen(key)、Cliff Carter(syn)、Neil Stubenhaus(b)、Willie Weeks(b)Eddie Rivera(b)、、Richie Morales(ds)Andy Newmark(ds)、Little" Ray Romero(bongos)、Cissy Houston(vo)、Prince Phillip Mitchell(vo)、Googie Coppola(vo)等のミュージシャンが参加しています。
Cissy Houstonをフィーチャーしたアーバン・ラテン・ダンサー「Can You Feel It (Let It Groove You)」とブラジリアン・メロウ・ソウル「Summer Sun」、スペイシー・フュージョン「Stargazer」、Prince Phillip Mitchellをフィーチャーしたソウル・バラード「What Part Of Heaven Do You Come From?」、Barrettoのコンガを楽しめるサンバ・フュージョン「Daydreams」と高速ラテン・フュージョン「Confrontation」がおススメです。
夏にピッタリなアーバン・ラテン・ディスコ/フュージョンをどうぞ!
全曲紹介しときやす。
「Can You Feel It (Let It Groove You)」
Mark Shimm/Howard Schneider作。Cissy Houstonの女性ヴォーカルをフィーチャーしたアーバン・ラテン・ダンサー。メロウ・ディスコ好きの人であれば、気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=x3mYMiXTrpI
「I Think About You」
Howard Schneider作。Todd Andersonのサックスが印象的なメロウ・フュージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=3bjJlsnyPbA
「What Part Of Heaven Do You Come From?」
Prince Phillip Mitchell作。作者Prince Phillip Mitchellのリード・ヴォーカルをフィーチャーしたメロウなソウル・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=9qf5QkmizC8
「Stargazer」
Jeff Richman作。パーカッシヴなブレイクと共に始まるスペイシー・フュージョンはJazzanovaのコンピにも収録された人気曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=nr7QYAn3hMQ
「Summer Sun」
Jeff Richman作。Cissy Houstonのヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・ソウル。タイトル通り、夏向けの1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=vLQy8Jf3t8Y
「Whirlpool」
Jeff Richman作。作者Jeff Richmanのギターと共にBarrettoのコンガが鳴り響くラテン・フュージョン
「Sting Ray」
Todd Anderson作。作者Todd Andersonのサックスをフィーチャーしたファンキー・ラテン。
「Daydreams」
Jeff Richman作。サンバのリズムが心地よいブラジリアン・フュージョン。Barrettoのコンガも絶好調です。
「Confrontation」
Howard Schneider作。ハイテンションの高速ラテン・フュージョン。デスカルガ好きの人はアドレナリン出まくりのはずです。ある意味、コレが一番Ray Barrettらしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=diSfCWwOc6A
Ray Barrettoの過去記事もご参照ください。
『Senor 007』(1965年)
『Acid』(1968年)
『The Message』(1972年)
『La Cuna』(1981年)