
発表年:1977年
ez的ジャンル:USブラジリアン・フュージョン
気分は... :7人制男子ラグビー快挙なるか?
リオ五輪、今日は7人制男子ラグビーの準決勝が気になります。
NZ、フランスを撃破してのベスト4だけでも快挙ですが、昨年のW杯に続き、日本ラグビーに新たな歴史を刻んで欲しいですね。
今回は70年代ジャズ・ファンク/フュージョン作品からBill Summers『Feel The Heat』(1977年)です。
Bill Summersは1948年生まれのUSパーカッション奏者。
Herbie Hancockのバッキングがきっかけで結成されたジャズ・ファンク・ユニットThe Headhuntersでの活動や、さまざまなアーティストのレコーディングに参加する売れっ子セッション・ミュージシャンとしても知られるBill Summers。
また、Bill Summers & Summers Heat名義で70年代後半から80年代前半にかけて7枚のアルバムをリリースしています。また、90年代後半にはIrvin Mayfield、Jason Marsalisと共にラテン・ジャズ・ユニットLos Hombres Calientesを結成し、ニューオリンズを拠点に活動しています。
本作『Feel The Heat』(1977年)は、Summers Heat結成前に、単独名義でリリースした唯一のアルバムです。
プロデュースはSkip Scarborough
レコーディングにはBill Summers(congas、per)以下、Skip Scarborough(key)、Mark Soskin(key)、Ray Obiedo(g)、Paul Jackson(b)、Alphonse Mouzon(ds)、Mikki Morris(vo)、Deborah Thomas(vo)、Diane Reeves(vo)、Charles Meeks(vo)、Pete Escovedo(vo)、Sigidi(vo)、Fred Berry(horns)、Julian Priester(horns)、Hadley Caliman(horns)、Jose Hernandez(horns)、Myron Mu(horns)、Roger Glenn(horns)といったミュージシャンが参加しています。
このアルバムといえば、レア・グルーヴ人気曲「Brazilian Skies」ですね。僕は1993年にCD化された際に本作を入手しましたが、やはり「Brazilian Skies」1曲狙いで購入した記憶があります。
そんな訳で、どうしても「Brazilian Skies」ばかりリピートしまうアルバムですが、きちんとアルバムを聴き直せば、他の曲も楽しめるはずです。
個人的にはアーバン・メロウな「Come into My Life」、夏らしいファンキー&メロウ「People Know」、ブラジリアン・ジャズ・ファンク「Check It Out」、サルサ・グルーヴ「Que Sabroso」あたりがオススメです。
名前の通り、夏らしいブラジリアン・フュージョン作品です。
全曲紹介しときやす。
「Just a Matter of Time (Before the Beat Gets Your Mind)」
Skip Scarborough/Diane Reeves作。パーカッシヴなファンキー・チューンでアルバムは幕を開けます。若かりし頃のDiane Reevesのヴォーカルが存在感を示しています。
https://www.youtube.com/watch?v=O3lmQd97q8A
「Come into My Life」
Alphonse Mouzon作品のカヴァー。Alphonse Mouzonのオリジナルは『Virtue』(1976年)に収録されています。女性ヴォーカルをフィーチャーしたアーバン・メロウなミディアム・グルーヴに仕上がっています。Motion Man「Bounce」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=cUfK3Y_xDiw
「People Know」
Bill Summers作。夏らしいファンキー&メロウな味わいの爽快グルーヴ。今の僕の気分ならば、「Brazilian Skies」の次にグッとくるのはコレ。
https://www.youtube.com/watch?v=0zQEoJYomxg
「No One」
Skip Scarborough作。しっとりとしたAOR好きの人向けのメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=4kjQAhQLoMo
SkyBlew「The Train Ride」のサンプリング・ソースとなっています。
SkyBlew「The Train Ride」
https://www.youtube.com/watch?v=lTfUUthWnh0
「Brazilian Skies」
Al McKay作。本作のハイライトとなるサンバ・フュージョン。僕も本作を聴くときは、本曲ばかり何度もリピートしてしまいます。爽快な女声スキャットとサンバ・ビートが夏気分を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1Q6nPtSunf4
Common「A Film Called (Pimp)」 、Common feat. Pharrell「I Got a Right Ta」、Madlibの「Curitiba」 のサンプリング・ソースとなっています。
「Check It Out」
Roger Glenn作。爽快な女声コーラスと作者Roger Glennのフルートがリードするブラジリアン・ジャズ・ファンク。ブラジリアン・グルーヴ好きの人は、コレもかなり楽しめるはず!
「Que Sabroso」
Bill Summers/Roger Glenn/Pete Escovedo/Ray Obiedo/Mark Soskin作。哀愁のメロディで疾走するサルサ・グルーヴ。Faniaのサルサ作品がお好きな人も満足するであろう本格的なラテン・グルーヴです。
「Drum Suite」
Bill Summers/Zak Diouf/C.K. Ladzekpo/Jose Lorenzo作。ラストはパーカッション奏者のアルバムらしいヴォーカルとパーカッションのみの組曲でアフロ〜ブラジリアンなパーカッション・ワールドを堪能できます。
Summers Heat名義の作品は未CD化や入手困難なものが多いので廉価CDが出るのを期待しています。
Bill Summers & Summers Heat『Jam the Box』(1981年)
