発表年:1977年
ez的ジャンル:ネイティヴ・アメリカン系メロウ・ロック
気分は... :プランBへ変更・・・
本当はリオ五輪モードで70年代ブラジル作品を紹介しようと思ったのですが、候補の2枚のアルバムがどちらもアマゾンでの取り扱いが無かったので、急遽プランBへ変更・・・
セレクトしたのはネイティヴ・アメリカン・ロック・バンドRedboneが1977年にリリースした『Cycles』(1977年)です。
Redboneは、カリフォルニア州コアリンガ生まれでネイティヴ・アメリカンの血を引くLollyとPatのVegas兄弟を中心にL.A.で結成されたロック・グループ。
1971年には全米チャート第21位のシングル「The Witch Queen of New Orleans」、1974年には全米チャート第5位となるグループ最大のヒット「Come and Get Your Love」等のヒット・シングルを放っています。
アルバムとしては、『Redbone』(1970年)、『Potlatch』(1970年)、『Message from a Drum』(1971年)、『Already Here』(1972年)、『Wovoka』(1973年)、『Beaded Dreams Through Turquoise Eyes』(1974年)、『Cycles』(1977年)といったスタジオ・アルバムをリリースしています。
本作におけるグループのメンバーは、Lolly Vegas(g、vo)、Pat Vegas(b、per、vo)、Aloisio Aguiar(p、el-p、clavinet、per)の3名。
本作ではプロデュースにフィリーソウル作品で知られるLinda CreedとWar作品を手掛けたJerry Goldsteinを迎えています。
その意味ではフィリーソウル的なブルーアイド・ソウル、War的なミクスチャー感覚を狙ったのかもしれません。
ちなみに本作のアート・ディレクションはWarのLee Oskarが務めています。
個人的にはもっとラテン・ロック的な内容をイメージしていたのですが、それ程ラテン色は強くないですね。それよりもブルーアイド・ソウル的アプローチやメロウな味わいが目立つ1枚に仕上がっています。
爽快メロウ・ロック「Gamble (Take a Chance on Me)」、サンセット・モードのメロウ・チューン「Ooh」、ブルーアイド・ソウルなバラード「Give Our Love Another Try」あたりが僕のオススメです。
ブルーアイド・ソウル的なファンキー&メロウ・ロックがお好きな人ならば、なかなか楽しめるのでは?
全曲紹介しときやす。
「Cycles」
タイトル曲は軽快なリズムと哀愁のメロディが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=4B_CuJLnF8s
「Open (Give It Back to Me)」
ブルーアイド・ソウル的な魅力を持つ哀愁ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=Uu1W323oxm0
「Gamble (Take a Chance on Me)」
レア・グルーヴ好きはグッとくるであろう爽快かつキャッチーなメロウ・ロック。晴れた日に聴くと、ポジティブな気分になれます!
https://www.youtube.com/watch?v=4tX7CJip6hE
「Ooh」
ハワイアンAORあたりと一緒に聴きたくなるメロウ・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=7ZUA6T1ycqQ
「Give Our Love Another Try」
ブルーアイド・ソウル的な魅力が凝縮されたバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=KA3QXA3qpKg
「Dancing Bones」
ユーモラスな雰囲気を持つファンキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=_cEb8sGdVNo
「Checkin' It Out」
哀愁メロウな魅力が捨て難いミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=dZxt3kXg4qw
「Funky Silk」
タイトルの通り、ファンキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=orF5XNW_D7Y
「Don't Say No」
ラストはポップな味わいの爽快ロックで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6VwWRrLTEmM
ご興味がある方はRedboneの他作品もチェックを!
『Redbone』(1970年)
『Potlatch』(1970年)
『Message from a Drum』(1971年)
『Already Here』(1972年)
『Wovoka』(1973年)
『Beaded Dreams Through Turquoise Eyes』(1974年)