2016年08月22日

Cecilio & Kapono『Night Music』

ハワイアンAORのパイオニアの代表作☆Cecilio & Kapono『Night Music』
ナイト・ミュージック
発表年:1977年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :いよいよフィナーレ・・・

リオ五輪が終わった虚脱感と気になる台風動向でモヤモヤした週明けです。

コンテンポラリー・ハワイアン・ミュージックのパイオニアCecilio & Kaponoの3rdアルバム『Night Music』(1977年)です。

メキシコ人とヤキ族インディアンの混血のCecilio Rodriguezとハワイ出身のHenry KaponoのデュオCecilio & KaponoKalapanaと並びハワイアン・サーフ・ロックを代表するグループであり、日本でも高い人気を誇りました。

2人は『Cecilio & Kapono』(1974年)、『Elua』(1975年)、『Night Music』(1977年)、『Life's Different Now』(1978年)、『Together Live』(1982年)、『The First Noel』(1986年)、『Goodtimes Together』(1988年)、『Summerlust』(1992年)といったアルバムをリリースしています。

以前にKalapanaの記事でも書きましたが、僕自身がKalapanaCecilio & Kaponoの音を聴いたのは20代に入ってからです。しかしながら、親戚の家にKalapanaやCecilio & Kaponoのレコードがあり、洋楽など聴いたことのない小学生の頃から、ハワイアン・サーフ・ロックを代表する両グループの名前だけはインプットされていました。その意味ではそれ程聴いたわけではないのに親近感のある両グループです。

ちなみに僕が最初に買ったハワイアンAOR作品は大学生の時に購入したMackey Feary & Nite Life『Mackey Feary & Nite Life』(1983年)でした。あとレコードは持っていませんでしたが、Audy Kimura『Looking For "The Good Life"』(1983年)あたりもエア・チェックして聴いていましたね。

そこからKalapanaやCecilio & Kaponoの音を聴くようになり、さらにフリーソウル・ブームの時にMacky Feary BandLemuria等を聴くようになった・・・というのが僕のハワイアンAOR歴ですかね。

さて今回Cecilio & Kaponoを紹介するにあたり、『Elua』(1975年)と『Night Music』(1977年)のどちらにするか迷いましたが、よりAOR色の強い『Night Music』をセレクトしました。

3rdアルバムとなる本作『Night Music』はLA録音であり、メンバー2人に加え、Bruce BotnickTerry Powellがプロデュースを務めています。また、Nick DeCaroがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはRandy Lorenzo(vo、el-b)、Alan Pasqua(p、el-p、syn)、Artie Alinikoff(ds)、Tom Scott(sax、fl)、Kevin Calhoun(per)が参加しています。

AOR名曲な「The Night Music」、フリー・ソウルな爽快メロウ・グルーヴ「Have You Ever Had That Feelin'」、メロウAOR「Climb The Line」、美しいバラード2曲「Make It Up To You」「Here With You」あたりが僕のオススメ。あとはBoz Scaggsの名曲カヴァー「We're All Alone」もなかなかいいですよ。

美しいジャケも含めてハワイアンAORの魅力を存分に楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「The Night Music」
オススメその1。Dave Ellingson作。 AOR名曲なタイトル曲。このデュオらしい爽快メロウな魅力とLA録音の本作らしいAOR感が結びついた素敵なナイト・ミュージックです。
https://www.youtube.com/watch?v=wBafDAggfSI

「Love By The Numbers」
Cecilio Rodriguez作。Nick DeCaroによる美しいストリングスと共に始まる哀愁バラード。本作らしい洗練を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=fi6BZM-GLsw

「After The Omen」
Henry Kapono作。カントリー調の仕上がり。正直、この雰囲気は好みではありません。

「We're All Alone」
オススメその2。Boz Scaggs『Silk Degrees』に収録されたAORクラシックをカヴァー。透明のあるアコースティック・バラードで名曲を歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=qiy_TMk5oUE

「Have You Ever Had That Feelin'」
オススメその3。Henry Kapono作。フリー・ソウル好きはグッとくるであろう爽快メロウ・グルーヴ。パーカッシヴなメロウ・グルーヴ感とNick DeCaroによるストリングスの妙が光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=KfmCTcjkSyA

「Climb The Line」
オススメその4。Henry Kapono作。シンセ・サウンドがアクセントになっているメロウ・グルーヴ。本作ならではのAORチューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=yGMSoh727oA

「Make It Up To You」
オススメその5。Henry Kapono作。サンセット・モードのバラードである本曲も人気があるのでは?黄昏をバックに聴きたい1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=stx8GNzQ3vU

「Here With You」
オススメその6。Cecilio Rodriguez作。楽曲の良さとこのデュオらしい美しいヴォーカル・ワークに魅了されるビューティフル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=Bv6E9DRKXSU

「I Love You」
Cecilio Rodriguez作。LA録音らしい雰囲気の哀愁AOR。Tom Scottのサックスが盛り上げてくれます。このデュオにこのタイプが似合うかはビミョーですが。

「Longing」
Henry Kapono作。サラッとした味わいは繋ぎの1曲としていい味出しているのでは?

「Sallin'」
Henry Kapono作。波の音とハーモニカで始まるビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

Cecilio & Kaponoの他作品もチェックを!

『Cecilio & Kapono』(1974年)
Cecilio & Kapono

『Elua』(1975年)
Elua

『Together Live』(1982年)
Together Live

『Goodtimes Together』(1988年)
Goodtimes Together

『Summerlust』(1992年)
SUMMERLUST
posted by ez at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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