2016年09月05日

Pointer Sisters『Black & White』

大ヒット・シングル「Slow Hand」収録!☆Pointer Sisters『Black & White』
ブラック&ホワイト(期間生産限定盤)
発表年:1981年
ez的ジャンル:姉妹系R&Bコーラス・グループ
気分は... :当時はわからなかった・・・

今回はPointer Sisters『Black & White』(1981年)です。

カリフォルニア州オークランド出身のPointer姉妹によるコーラス・グループPointer Sistersの紹介は、『Having A Party』(1977年)に続き2回目となります。

RuthAnitaJuneという3名体制で、Richard PerryのPlanetへ移籍し、コンテンポラリーなポップ路線の作品で大成功を収めたPointer Sisters。

本作『Black & White』(1981年)は、全米チャート第2位の大ヒット・シングル「Slow Hand」が収録されたアルバムです。僕はリアルタイムで聴いた最初のPointer Sistersの楽曲が「Slow Hand」でした。当時高校生でソウルよりロックに夢中であった僕に、オトナな雰囲気の「Slow Hand」の魅力はわかりませんでしたが(笑)

プロデュースは勿論、グループ成功の立役者であるRichard Perry

レコーディング・メンバーはPaul Jackson(g)、Tim May(g)、John Barnes(p、el-p、key)、Greg Phillinganes(el-p)、Mike Porcaro(b)、Nate Watts(b)、John Robinson(ds)、Danny Faragher(org)、William Smith(org)、James Newton Howard(syn)、Ed Walsh(syn)、Mike Cotten(syn、programming)、Paulinho da Costa(per)、Trevor Lawrence(ts)。

アルバム全体としてはコンテンポラリーな魅力を持った1枚に仕上がっています。ソングライター陣にもDavid Foster、David Lasley、Ken Gold/Mickey Denneといった興味深い作者がクレジットされています。

「Slow Hand」以外であれば、ファンキー&パーカッシヴな「Sweet Lover Man」、Anitaのヴォーカルが素晴らしい「Someday We'll Be Together」、軽やかなポップ・ソウル「Take My Heart, Take My Soul」、ラップ調のヴォーカルを披露する「What a Surprise」、アーバンなミディアム「Got to Find Love」あたりがオススメです。

今回、AOR系作品として国内再発CDがリリースされましたが、そういった観点から聴くのも楽しいかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Sweet Lover Man」
Jerry Ragovoy/Len Roberts作。ファンキー&パーカッシヴなコンテンポラリー感が魅力のオープニング。アルバムからの3rdシングルにもなりました。Paulinho da Costaのパーカッションが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=ECTLq7M_0I0

「Someday We'll Be Together」
Russ Ballard作。Anitaの素晴らしい歌声に惚れ惚れするミディアム・グルーヴ。彼女たちのパッションが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=24ev9mpFkbM

「Take My Heart, Take My Soul」
Ken Gold/Mickey Denne作。軽やかなポップ・ソウル。爽快に弾ける感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=X6Dw-bMnikg

「Slow Hand」
Michael Clark/John Bettis作。前述のようにアルバムからのリード・シングルとして全米チャート第2位、同R&Bチャート第7位の大ヒットとなりました。オトナな魅力のあるセクシー&アーバンなミディアム・チューンに仕上がっています。Conway Twitty、Modestepがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=pnVOt2LK2Gg

「We're Gonna Make It」
David Foster/Mike Cotton/Anita Pointer/June Pointer作。スピード感のある80年代らしいポップ・チューンですが、正直僕の好みではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=86GTmvYRtn0

「What a Surprise」
Anita Pointer/June Pointer/Trevor Lawrence作。アルバムからの2ndシングルにもなった都会的なミディアム・グルーヴ。ラップ調のヴォーカルも披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3b4iHrMQQFI

「Got to Find Love」
David Lasley/Willie Wilcox作。作者David Lasleyのヴァージョンは『Missin' Twenty Grand』(1982年)に収録されています。「Slow Hand」と同タイプのアーバンなミディアム・チューンです。

「Fall in Love Again」
Patrick Henderson/Wornell Jones作。Maria Muldaurもカヴァーしていました(アルバム『Open Your Eyes』収録)。パワフルな哀愁グルーヴって感じですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=TJXq3Z5lQrI

「Should I Do It」
Layng Martine, Jr.作。アルバムからの4thシングルとして全米チャート第13位となっています。ライナーノーツにも書かれていますが、確かにCarole Kingあたりが書きそうなポップ・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=iv26JNA9csg

国内盤再発CDにはボーナス・トラックとして、シングル「Slow Hand」のB面曲「Holdin' Out for Love」(Cherのカヴァー)、「What A Surprise (Original Edit)」の2曲が追加収録されています。

Pointer Sistersの他作品もチェックを!

『The Pointer Sisters』(1973年)
ポインター・シスターズ

『That's A-Plenty』(1974年)
That's A-Plenty

『Steppin'』(1975年)
Steppin

『Having A Party』(1977年)
ハヴィング・ア・パーティー

『Energy』(1978年)
Energy: Expanded Edition

『Priority』(1979年)
Priority: Remastered

『Special Things』(1980年)
Special Things

『So Excited』(1982年)
So Excited

『Break Out』(1983年)
Break Out: Deluxe Expanded Edition

『Contact』(1985年)
Contact

『Hot Together』(1986年)
Hot Together

『Serious Slammin』(1988年)
Serious Slammin

『Right Rhythm』(1990年)
Right Rhythm

『Only Sisters Can Do That』(1993年)
Only Sisters Can Do That
posted by ez at 02:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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