発表年:2016年
ez的ジャンル:UKソウル・バンド
気分は... :モダン・ソウルのご提案・・・
今回は新作アルバムからUKのソウル・バンドSouLutionsのデビュー・アルバム『Destiny』です。
本国UKでは2015年9月にリリースされていましたが、約1年遅れで国内盤がリリースされました。
SouLutionsはUK北東部のニューカッスルで2014年に結成された9人組ソウル・バンド。
中心メンバーは女性リード・シンガーのLouise MehanとリーダーのSteve Lee。2人がプロデュースや殆どの楽曲のソングライティングも手掛けます。
彼らが注目されるきっかけとなったのがデビュー・シングルの「Listen」。同曲は人気コンピ・シリーズ『Soul Togetherness』にも収録されました。
UKのバンドということで、IncognitoやThe Brand New Heaviesのようなジャズ・ファンク・グループをイメージする方もいるかもしれませんが、それ程ジャズ・ファンク色は強くありません。
アルバム全体の印象としては、70年代フィリー・ソウル、80年代ソウル/ブルーアイド・ソウル、90年代UKソウル/アシッド・ジャズへのリスペクトに満ちたアーバンなモダン・ソウル作品という印象を受けます。女性リード・シンガーのLouiseの伸びやかなソウルフル・ヴォーカルはこのバンドの大きな魅力の1つです。
SouLutions『Destiny』 Album Launch
https://www.youtube.com/watch?v=7DCO40_wXWk
最初の5曲を聴けば、このバンドの魅力を実感できると思います。
全曲紹介しときやす。
「Sunday Love」
オススメその1。タイトルからも察しがつくように、Jam & LewisプロデュースによるCherrelle & Alexander O'Nealの名曲「Saturday Love」へのリスペクトに満ちたアーバン・ダンサー。「Saturday Love」好きの人は思わずニンマリするはず!
https://www.youtube.com/watch?v=YmAnsSNYKUc
「Listen (Drizabone Extended Version)」
オススメその2。前述のようにグループの名を広く知らしめたデビュー・シングル。『Soul Togetherness』に収録されたのと同じ、Drizaboneによるリミックス・ヴァージョンです。Louiseの伸びやかなヴォーカルが心地好く響き渡るソウルフルなダンス・チューンにはポジティブなヴァイヴがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=iYYjCvDYFyk
「All Your Love」
オススメその3。この曲もシングルになりました。パーカッシヴなグルーヴ感が心地好い僕好みのダンサブルなアーバン・ソウルに仕上がっています。
「Philly Line (Hit The Tracks)」
オススメその4。フィリー・ソウル好きの彼らの嗜好が反映されたフィリー愛を感じるダンス・チューン。Louiseのソウルフル・ヴォーカルの魅力が全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=2HGfgWYGUtg
「The Love Of A Good Man」
オススメその5。彼らの70年代ソウルへのリスペクトを感じる素敵なモダン・ソウル。70年代ソウル・フィーリングを2015年仕様で聴かせてくれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nUDTyoDfhvo
「Peridot」
アフリカン・リズムをバックに、メロウ・サウンドが流れるインスト。ゆったり一休みって感じでしょうか。
「Mr Sun Don't You Hide (Opaz Mix)」
UKアシッド・ジャズ/ソウルの人気プロデューサーRay Haydenによるリミックス。自ずと90年代UKソウルの香りが漂ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=v7khqWNhg7Q
「Love For Sale」
しっとりとした哀愁ソウル。UKソウルらしい雰囲気かもしれません。
「Love And Wisdom」
今どきのUKソウル・バンドらしいセンスと躍動感を楽しめる1曲。
「I Didn't Wanna Be There」
ヴィンテージ感のあるソウル・チューン。個人的にこのバンドにこのレトロ感は期待していないのですが。
「Destiny」
オススメその6。聴いていると思わずスタカンが聴きたくなる1曲。このあたりもUKのバンドらしいのでは?
「Once Upon A Dream」
美しいバラードですが、少し面白味に欠けるかも?
「Savannah Rising」
アフリカン・リズムが印象的なトライバル・ハウス調のインスト。
「Downtown」
本編のラストはLouiseとSteve Leeの男女ツイン・リードによるファンキー・ミディアムで締め括ってくれます。
「Peridot (Long Version)」
国内盤ボーナス・トラックとして「Peridot」のロング・ヴァージョンが追加収録されています。
ビジュアルは今一つですが、音で勝負!そんな期待のUKソウル・バンドです。
僕は冒頭の3曲に強く魅かれました。
シンセサイザーはもちろん,コンピュータや録音技術の進化で1人でもオーケストラを再現できる時代なので,バンドという形態が長らく廃れていましたが,ここ数年,ソウル・バンドが元気なように思います。Soulutionsにももっともっと良いアルバムを制作してもらいたいですね。
ありがとうございます。
僕も冒頭の3曲大好きです。
Cherrelle & Alexander O'Neal「Saturday Love」へのリスペクトを感じる「Sunday Love」が大好きです。
次作も期待したいです。