2016年09月11日

SouLutions『Destiny』

期待のUKモダン・ソウル・バンド☆SouLutions『Destiny』
デスティニー
発表年:2016年
ez的ジャンル:UKソウル・バンド
気分は... :モダン・ソウルのご提案・・・

今回は新作アルバムからUKのソウル・バンドSouLutionsのデビュー・アルバム『Destiny』です。

本国UKでは2015年9月にリリースされていましたが、約1年遅れで国内盤がリリースされました。

SouLutionsはUK北東部のニューカッスルで2014年に結成された9人組ソウル・バンド。

中心メンバーは女性リード・シンガーのLouise MehanとリーダーのSteve Lee。2人がプロデュースや殆どの楽曲のソングライティングも手掛けます。

彼らが注目されるきっかけとなったのがデビュー・シングルの「Listen」。同曲は人気コンピ・シリーズ『Soul Togetherness』にも収録されました。

UKのバンドということで、IncognitoThe Brand New Heaviesのようなジャズ・ファンク・グループをイメージする方もいるかもしれませんが、それ程ジャズ・ファンク色は強くありません。

アルバム全体の印象としては、70年代フィリー・ソウル、80年代ソウル/ブルーアイド・ソウル、90年代UKソウル/アシッド・ジャズへのリスペクトに満ちたアーバンなモダン・ソウル作品という印象を受けます。女性リード・シンガーのLouiseの伸びやかなソウルフル・ヴォーカルはこのバンドの大きな魅力の1つです。

SouLutions『Destiny』 Album Launch
https://www.youtube.com/watch?v=7DCO40_wXWk

最初の5曲を聴けば、このバンドの魅力を実感できると思います。

全曲紹介しときやす。

「Sunday Love」
オススメその1。タイトルからも察しがつくように、Jam & LewisプロデュースによるCherrelle & Alexander O'Nealの名曲「Saturday Love」へのリスペクトに満ちたアーバン・ダンサー。「Saturday Love」好きの人は思わずニンマリするはず!
https://www.youtube.com/watch?v=YmAnsSNYKUc

「Listen (Drizabone Extended Version)」
オススメその2。前述のようにグループの名を広く知らしめたデビュー・シングル。『Soul Togetherness』に収録されたのと同じ、Drizaboneによるリミックス・ヴァージョンです。Louiseの伸びやかなヴォーカルが心地好く響き渡るソウルフルなダンス・チューンにはポジティブなヴァイヴがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=iYYjCvDYFyk

「All Your Love」
オススメその3。この曲もシングルになりました。パーカッシヴなグルーヴ感が心地好い僕好みのダンサブルなアーバン・ソウルに仕上がっています。

「Philly Line (Hit The Tracks)」
オススメその4。フィリー・ソウル好きの彼らの嗜好が反映されたフィリー愛を感じるダンス・チューン。Louiseのソウルフル・ヴォーカルの魅力が全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=2HGfgWYGUtg

「The Love Of A Good Man」
オススメその5。彼らの70年代ソウルへのリスペクトを感じる素敵なモダン・ソウル。70年代ソウル・フィーリングを2015年仕様で聴かせてくれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nUDTyoDfhvo

「Peridot」
アフリカン・リズムをバックに、メロウ・サウンドが流れるインスト。ゆったり一休みって感じでしょうか。

「Mr Sun Don't You Hide (Opaz Mix)」
UKアシッド・ジャズ/ソウルの人気プロデューサーRay Haydenによるリミックス。自ずと90年代UKソウルの香りが漂ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=v7khqWNhg7Q

「Love For Sale」
しっとりとした哀愁ソウル。UKソウルらしい雰囲気かもしれません。

「Love And Wisdom」
今どきのUKソウル・バンドらしいセンスと躍動感を楽しめる1曲。

「I Didn't Wanna Be There」
ヴィンテージ感のあるソウル・チューン。個人的にこのバンドにこのレトロ感は期待していないのですが。

「Destiny」
オススメその6。聴いていると思わずスタカンが聴きたくなる1曲。このあたりもUKのバンドらしいのでは?

「Once Upon A Dream」
美しいバラードですが、少し面白味に欠けるかも?

「Savannah Rising」
アフリカン・リズムが印象的なトライバル・ハウス調のインスト。

「Downtown」
本編のラストはLouiseとSteve Leeの男女ツイン・リードによるファンキー・ミディアムで締め括ってくれます。

「Peridot (Long Version)」
国内盤ボーナス・トラックとして「Peridot」のロング・ヴァージョンが追加収録されています。

ビジュアルは今一つですが、音で勝負!そんな期待のUKソウル・バンドです。
posted by ez at 00:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
曲のタイトルでもフィリーソウルへのリスペクトを感じますが,ストリングスやホーンセクションを交えた芳醇なサウンドが70年代から80年代序盤のモダン・ソウルを思わせますね。
僕は冒頭の3曲に強く魅かれました。
シンセサイザーはもちろん,コンピュータや録音技術の進化で1人でもオーケストラを再現できる時代なので,バンドという形態が長らく廃れていましたが,ここ数年,ソウル・バンドが元気なように思います。Soulutionsにももっともっと良いアルバムを制作してもらいたいですね。
Posted by KJ at 2017年09月02日 08:46
☆KJさん

ありがとうございます。

僕も冒頭の3曲大好きです。

Cherrelle & Alexander O'Neal「Saturday Love」へのリスペクトを感じる「Sunday Love」が大好きです。

次作も期待したいです。
Posted by ez at 2017年09月03日 00:20
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