2016年09月19日

The Winans『Return』

Teddy Riley、Stevie Wonder参加!Winans兄弟グループのヒット作☆The Winans『Return』
Return
発表年:1990年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :歌魂!

今回は90年代コンテンポラリー・ゴスペル作品からThe Winans『Return』(1990年)です。

The Winansは有名なゴスペル・ファミリーWinansのRonald WinansCarvin WinansMarvin WinansMichael Winansという次男、三男、四男、五男が結成したゴスペル・グループ。有名な兄妹デュオBeBe & CeCe Winans の兄たちです。

ゴスペル界の超大物アーティストAndrae Crouchに見出され、1981年にデビュー・アルバム『Introducing the Winans』をリリース。その後、『Long Time Comin'』(1983年)、『Tomorrow』(1984年)、『Let My People Go』(1986年)、『Decisions』(1987年)、『Live At Carnegie Hall』(1988年)、『Return』(1990年)、『All Out』(1993年)、『Heart & Soul』(1995年)、『Christmas: Our Gifts to You』(2000年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Return』(1990年)はUSゴールド・ディスクに輝いたグループ最大のヒット作。「It's Time」(全米R&Bチャート第5位)といったR&Bヒットも生んでいます。

当時Guyで時代の寵児となっていたTeddy Rileyと彼の良きプロデュース・パートナーであったBernard Bell、さらには元Chapter 8の人気プロデューサーMichael J. Powellがグループと共にプロデュースを務め、Stevie WonderGuyのリード・シンガーAaron Hall、人気サックス奏者Kenny Gがゲスト参加しています。

正直、Teddy Rileyプロデュースの3曲はTeddy色が強く、必ずしもThe Winansの個性とマッチしているとは思いませんが、そのあたりのミスマッチを楽しむ聴き方もあるのでは(笑)。対照的にMichael J. Powellプロデュースの4曲はグループの持ち味を生かした手堅い作りになっています。個人的にはCarvinがハイトーンのリード・ヴォーカルをとる曲が気に入っています。

4兄弟の歌魂が伝わってくるジャケも好きです。
ジャケ好きの僕としてはジャケだけで気に入っているアルバムかもしれません(笑)

全曲紹介しときやす。

「It's Time」
Bernard Bell/Teddy Riley/The Winansプロデュース。Teddy Riley自身のラップをフィーチャーしたグループ最大のヒット・シングル(全米R&Bチャート第5位)。NJS調のダンサブル・チューンはThe Winansらしいとは言えませんが、時代の音ということで楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=bQBsfd1QE9k

「Everyday The Same」
Michael J. Powell/The Winansプロデュース。Stevie Wonderのヴォーカル&ハーモニカをフィーチャー。軽くビートを効かせつつ、メロディアスな味わいを重視した仕上がりです。Carvinのリラックスうしたリード・ヴォーカルが実にスマートでいいですね。Stevieのハーモニカも曲に良く合っています。
https://www.youtube.com/watch?v=qeA_rytT1K4

「Don't Leave Me」
Teddy Riley/The Winansプロデュース。Aaron Hallがバック・ヴォーカルで参加。The WinansとTeddy Rileyが懸命に融合を図っていますが、結構苦戦しているかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=69YP407PoZY

「A Friend」
Bernard Bell/Teddy Riley/The Winansプロデュース。この曲もAaron Hall参加。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第11位となっています。Teddy Riley絡みの3曲では最もメロディアスなコレが一番好きです。ただし、曲調はWinansというよりAaron Hall向きですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JvwOzXq762c

「Gonna Be Alright」
Michael J. Powell/The Winansプロデュース。MarvinとRonaldがそれぞれ素晴らしいリード・ヴォーカルを聴かせてくれるミディアム。コンテンポラリー・ゴスペルらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gJSh3JySHg8

「When You Cry」
Michael J. Powell/The Winansプロデュース。Kenny G参加曲。アルバムからの3rdシングル。Carvinがハイトーンでしっとりと歌い上げ、兄弟のコーラスとKenny Gのサックスが優しく寄り添います。
https://www.youtube.com/watch?v=4QpeKtad-gA

「Together We Stand」
Michael J. Powell/The Winansプロデュース。これは楽曲がいいですね。アーバンなコンテンポラリー感はAOR好きの人あたりもグッとくるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=-gBOhU_HtM4

「This Time It's Personal」
The Winansプロデュース。ダンサブルな仕上がりですが、今聴くと少し古めかしいかも?

「Free」
The Winansプロデュース。ポップに弾けたダンサブル・チューン。キラキラ感がこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0Z1ZTKHYPFI

「Wherever I Go」
Marvin Winansプロデュース。ラストはゴスペル・グループらしく感動的に締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=k-Ceum_Hi90

The Winansの他作品もチェックを!

『Introducing the Winans/Long Time Comin'/Tomorrow』(1981/1983/1984年) ※3in1CD
Classic 3

『Decisions』(1987年)
Decisions

『All Out』(1993年)
All Out
posted by ez at 00:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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