2016年09月21日

Martee Lebous『The Lady Wants To Be A Star』

女性SSWによる初々しいシティ・ソウル☆Martee Lebous『The Lady Wants To Be A Star』
ザ・レディ・ワンツ・トゥ・ビー・ア・スター [世界初CD化]
発表年:1976年
ez的ジャンル:女性SSW系シティ・ソウル
気分は... :スターを夢見て・・・

今回は女性SSW、Martee Lebousのアルバム『The Lady Wants To Be A Star』(1976年)です。

Martee Lebousのプロフィールは不明ですが、ライナーノーツには本作『The Lady Wants To Be A Star』(1976年)リリース時は19歳であったと書かれています。

その後Martee Lebowのアーティスト名で再デビューし、『Crimes Of The Heart』(1986年)、『Love's A Liar』(1987年)という2枚のアルバムをリリースしています。

さらに2012年にはThe Mar-Taysの一員として The Beatles作品のウクレレ・カヴァー「All I Got To Do」をダウンロード・リリースしています。

まず本作はジャケが印象的です。レコード・ショップの店頭でヒット・アルバムのジャケを眺めるLebousの姿は、まさにアルバム・タイトル『The Lady Wants To Be A Star』そのものですね。

Charlie Calelloがプロデュースし、N.Y.でレコーディングが行われました。

レコーディングにはMartee Lebous(vo、p)以下、Jeff Mironov(g)、John Tropea(g)、Barry Miles(key)、Will Lee(b)、Ron Tierno(ds)、George Devens(per)、Randy Brecker(tp)、Michael Brecker(sax)、George Young(sax)、Joe Farrell(sax)、Arnold McCuller(back vo)、David Lasley(back vo)、Lynn Pitney(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

アルバム全体は、名うてのミュージシャンをバックにした都会的なシティ・ソウル作品に仕上がっています。

ブルーアイド・ソウル的な魅力を持った「For David」「Chance To Dance」あたりが僕のオススメです。

「You Taught Me To Feel」「If You Still Want Me」「The Lady Wants To Be A Star」といった女性SSWらしいバラードも本作の魅力だと思います。

ブルーアイド・ソウル的な女性SSWをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Prelude/Nothing But Love」
ピアノ弾き語りによるCarole King風のプレリュードに続き、都会的に疾走するシティ・ソウルで初々しく弾けます。

「You Taught Me To Feel」
女性SSWらしいバラードを堂々と歌い上げます。このあたりは十代とは思えない早熟ぶりを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Lt0IlBIhd6U

「For David」
この曲を本作のハイライトに推す人も多いのでは?僕も一番好きです。ブルーアイド・ソウル的な魅力を持ったミディアム・グルーヴです。Michael Breckerのサックスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=AYxPu_nGEpg

「If You Still Want Me」
アコースティックな質感と素敵なストリングスがLebousの歌を引き立てるバラード。Lebousの魅力を引き出すCharlie Calelloのプロデュース・センスが光ります。

「I Belong To You」
リラックスしたファンキー・サウンドが楽しげな1曲。ソウルフルなLebousのヴォーカルが栄えます。

「Friend In You」
パンチの効いたソウルフル・ヴォーカルで歌い上げます。

「Willee Or Won't He ?」
小曲ですが、ブラック・フィーリングの効いたるシティ・ソウルに仕上がっています。

「My Inspiration」
哀愁モードのミディアム。

「Chance To Dance」
タイトルの通り、ダンサブルなシティ・ソウル。成功を夢見る躍動感のようなものがあっていいですね。「For David」に次いで好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=8xvZequLUmg

「Ain't It A Shame」
ブルージーな味わいで歌い上げるバラード。

「(How Can You Lose) Something You Never Had」
ポップな味わいのブルーアイド・ソウルって雰囲気ですよね。

「Fallin' In And Out Of Love」
名うてのミュージシャン達による開放的なグルーヴが印象的な1曲。

「The Lady Wants To Be A Star」
プレリュードでもチラ聴かせしたCarole King風のタイトル曲で締め括ってくれます。

ご興味がある方はMartee Lebow名義の『Love's A Liar』(1987年)あたりもチェックしてみては?かなりポップ・ロック色が強いですが。

『Love's A Liar』(1987年)
Love's A Liar
posted by ez at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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